以下記事でも紹介している通り、一時期Shanling UP4が公式HPから抹消されたうえにファームウェアまで非公開になっていたことがあった。
なにがあったもんかと、公式Twitterに問い合わせたことがある。
それが以下のやり取りだ。
以下はキャプチャになる。
訳
私)なんでFW1.1使えんくなったの。
Sh)更新プロセスに関する問題はほとんどなく、現在新しいシステムを待っています。
私)それってFW1.2がもうすぐくるってことか?
以降、返信無し。
このやり取りが3月16日に行われていたのだが、27日にひっそりとV1.2.3が公開されていた。
個人リプライじゃなくていいからせめてTwitterで告知ぐらいしてほしかったところだが、まぁいいか。
ということで早速V1.2.3にあげてみた。
V1.2.3ってなにが変わったの
UP4 Firmware V1.2.3 notesより、以下記載あり。
New features:
- Compatibility with new Shanling Controller app.
Note: Shanling Controller app is included as .apk file alongside the firmware update in zip file.
At current time Shanling Controller app is available only for Android system.
Changes and Fixes
- Fixed issue, when device failed to recognize it was used as USB DAC
- Other bug fixes
つまり以下のような内容
新機能
・Shanling Controllerアプリが使用できるようになった。
修正
・USB DACとして認識されないこと、他修正
Shanling Controllerアプリ…?
FWフォルダにapkファイル入っとるが、これをインストールしろと?
とにかくアップデートするしか無い。
Shanling Controllerアプリについて
Google Play ストアに無い…?
FWフォルダに以下のAPKが同梱されていた。
android_Shanlingcontroller_v1.0.3_release_20200326.apk
iPhoneユーザはガン無視である。
Google Play ストアにあるか調べてみるが、このアプリ全然HITしない。
Google Play ストアに無いのでGoogleの認証を受けていない野良アプリ扱いになるため、使用するためには「自己責任を伴う」ということになる。
自分はそういうのに慣れているけど、一般使用者にはどういう対応を求めているのだろうか…。
少し企業理念を疑うところではあるが、ガジェオタにはむしろ刺さる。
早速自己責任のもと、この野良アプリを入れてみよう。
イコライザー機能やコーデックが変更できる!
イコライザーやゲインの設定、Shanling UP4の接続状況やバッテリー詳細が設定できるようだ。
Bluetoothで接続できる以上、こういう機能が無いことが逆に不思議ではあったが、ようやっと実装された様子。
なんと、現在の使用コーデックも変更できる模様。
今までは物理的なMODEボタンを押下する必要があったが、このアプリの登場でその面倒もなくなる様子。
FW V1.2.3とShanling Controllerの使用感
電池もちが改善された
前回の記事でバッテリーがそんな持たないと書いたけども、V1.2.3に上げることで改善した。
劇的に、という程ではないけども、LDAC接続でも8時間ぐらいもつようになった。
更には上記キャプチャでもわかるように、数値でバッテリー残量を確認することができるようになったのも地味にありがたいポイントだ。
音圧が上がった
気の所為と言われればそうなのかもしれない。
でもV1.2.3にしてから音圧が強くなったように感じる。
具体的に言えば高音域の回り込みが強くなったように感じられ、Amazon Music HDなどでハイレゾのピアノ曲を聴くと、サスティンが響くようになった と思う。
正直、これならDAPいらんわと思えている。
つまり前記事の「なんだかんだいって、結局は有線であり無線端末」という記載も過去のものとなったかもしれない。
相変わらず音量がリセットされる
「その他バグ修正」とあったので期待したが、治ってない。
電源を入れ直すたびにクッソ小さい音量で起動する。
V1.2.3で治っていないところからみると、バグという認識ですらないようなので、今後治ることはないのだろう。
フィルターが動作しているのか体感できない
上記キャプチャにあるようにShanling Controllerには「Filter」という項目があるのだけど、切り替えても何の体感も得られない。
自分の耳がこの技術に追いついていないのかもしれないが、自分の耳のファームアップは打ち切られているのでこれからも体感できることは無いのかもしれない。
総評、より完成されたレシーバーに進化
ということで、総合的に見れば優れたファームアップと言える。
Shanling UP4はより一層の進化を遂げて、Bluetoothレシーバーの最強格になったといえるだろう。
8/24 更なるFW更新