![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03124.jpg)
なんか少し前に色々話題になってたIKKO OPAL OH2を入手した。
筆者的にはデザインが好みだった点、それだけでひとまず手元に置いてみた次第。
なおイッコーでは無い。どんだけいかほどではない。アイコーと呼ぶ。
安価で高品質と話題の本機種の実力は如何に。
実際に視聴した実力を本稿で記していく。
IKKO OPAL OH2 の基本データ
IKKO Audio について
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/ikko-LOGO-300x212-1.jpg)
KO Audioは中国深センを拠点とした、オーディオブランドだ。
例に漏れず1万円程度のものから10万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。
なんとなく万人受けを狙ったイヤホンづくりをしているような印象が無く、一部の人に刺さるような尖った製品づくりで個性を出しているきらいがある。
とはいえ個性全振りというわけでもなく品質には定評があるようでそれなりの評価もある模様。
つまるとこ、とても評価がし辛いブランド、という印象がある。
利用するユーザによて印象が大きく変わる模様。
公式HPは以下参照。
![](https://ic-connect.net/wp-content/uploads/2020/02/ikkoLOGOs2.png)
IKKO OPAL OH2 について
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/OH2-01-1-1024x683-1.jpg)
日本では2021年11月より扱われるようになったイヤホンである。
自社のフラグシップモデルのノウハウを活かした筐体づくりが特徴とのこと。
メタル素材と高透明度ポリカーボネート素材を採用し、人間工学に配慮した流線型のスタイルで構築。
ハイレベルな快適性を重視しており、楕円形のノズルデザインは耳への圧迫感を軽減し、長時間の装着でも痛みを感じにくいとのこと。
IKKO特許技術のSVAS(Separated Vector Acoustic System)によって、筐体の音量・反射・拡散角度がデザインされているという。ぶっちゃけよくわからないが、筐体から基盤部分がチラリと見えるデザインはかっこいいと思える。(小並感
ドライバーは高密度ナノカーボン薄膜ダイナミックドライバ―8mmを一基搭載。
ハイエンドにも負けないユニットだぜ、と自信をもった説明がされている。
IKKO OPAL OH2 の外観
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03099.jpg)
まずは外箱。
なんだてめえ。お前誰だお前。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03100.jpg)
しかも磁石かよ。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03101.jpg)
磁石と外装外しても居るのかよおまえ…。
ほんと誰君。あと右肩に居る生き物何。
あとなんだこのピート・モンドリアンのコンポジションシリーズみたいなデザインは。
ストリートなのか抽象画なのか、はたまたレトロモダンなのか。
ちょっと興味深いデザインな箱だなって。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03102.jpg)
内箱はこんな感じ。地味!外装に比べて地味だな!
外装で力尽きたのか?ワクワクを返せ。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03103.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03105.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03106.jpg)
イヤホンよりも気になるピンズ。
なにこれ。ホントよくわからんなこの製品…。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03107.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03108.jpg)
中身はこんな感じ。外箱の派手さはどこいった。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03109.jpg)
イヤーピースはウレタンからシリコン、しかも特殊形状まで揃っている。
ハイエンド並の品揃え。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03110.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03111.jpg)
ケーブルはMMCX。細くて心もとなそうに見えるが品質は良い。
プラグ部分の刻印もかっこいい。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03112.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03114.jpg)
対して革製(人工)ポーチはオマケレベル。
薄い上にヨレヨレの紐で閉じるような感じ。
MMCXの着脱アシストクリップが入っている。が、本製品は別に使わなくても着脱可能。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03117.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03118.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03119.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03120.jpg)
さぁ本体を見ていこう。
なるほどかっこいい。
トム・クルーズが出演していたオブリビオンのメカ感がある。
ステム部分が横に潰れた形状をしている。
特徴的なデザインだが、通常のイヤーピースも問題無く利用可能。
なおこの形状の利点等に関しては全く不明。説明などもない。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03125.jpg)
体重測定。7.0gを測定。意外と重い。
ただ装着時の疲れや違和感は全く無い。
IKKO OPAL OH2 の良いところ
高解像度に驚く
他機種の上位モデルに匹敵する高解像度。
細かい音から大胆な音まで忠実に再生してくれる。
水月雨(MOONDROP) Ariaなどのフラットよりかと言われればそんなことはなく、更にフラット。
すべての音を超平坦に出力するモニター向けの音質。SONYのイヤモニに近い。
この価格帯ではなかなかに驚く高解像度。回り込みの音などはなかなかの鳥肌レベル。
DTMなどの作曲を趣味としている人にはうってつけな印象を受ける。
外観がかっこいい
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03116.jpg)
何よりもこのデザイン。美しくかっこいいではないか。
人間工学に基づいたエルゴノミックデザインは機能的でありスタイリッシュだ。
チラ見せの回路も良い塩梅。これだけで十分に購入に値する。
IKKO OPAL OH2の残念なところ
遮音性皆無
遮音性がゴミ。ホントゴミ。
本機を装着してても外音が丸聞こえ。
およそ外での使用を想定していないのではないかと疑うレベル。
電車での利用時などは中々に耐え難いレベルで雑音が混ざる。
結果、本機の高解像度は全く生かされず、平凡な音に落ち着くことになる。
イヤーピースを変えても全く駄目。
本機は室内でゆっくり落ち着いて使用するものと割り切るべき。
外箱から感じるストリートな印象は微塵も無い。
音場が狭い
解像度の高さに比べて音場が狭い。臨場感が無い。
まぁモニター向けイヤホンあるあるな平坦な音というべきだろうか。
個性の無いつまらない音場で出力される。
モニター向けとすれば正しい出力なのであろうが、それにしても音場は狭い。
1DDでありこの価格帯と割り切れば十分に戦えているレベルなのでとやかく言うことではないのかもしれないが、人によっては物足りなさ、つまらなさを感じかも。
筆者は記載の通り、つまらんと感じている。
拍車をかけるのが、遮音性が皆無であること。
ただでさえ奥行きがないのに、薄っぺらな本機の特性がそれを上乗せしてくる。
本機は室内でゆっくり落ち着いて使用するものと割り切るべき、と記載したが、室内でゆっくり聞いてたとしてもやはり”薄さ”をところどころで感じでしまう。
イヤモニ専用と割り切るぐらいが丁度いいかもしれない。
IKKO OPAL OH2 の総評
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC03123.jpg)
完全にイヤモニ向け。作曲者におすすめ。
平坦でバランスに極振りな音質が好みの人にピッタリな音質。
ドンシャリや重低音、残響などが好きなベースホリックには全く向かない。
それら傾向に向いた人やデザインが好みである人”のみ”が本機を愛せるだろう。
つまり、前評判通りなかなかに尖った製品なんだな、という評価に落ち着いた。
これは人を選ぶなぁ。