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筆者は本ブログで散々紹介しているように、final Eタイプのイヤーピースを大変に愛用している。
柔らかく装着感もよく、音質の向上も期待できる。
それでいて値段もお手頃という、まさに万能なイヤーピースだ。
中華イヤホンは標準で付属するイヤーピースやケーブルの質が正直良くない。
「どうせお前ら取り替えるだろ」という、制作側の意図が見えるような結構適当な作りが目立つ。
まぁそこらのコストをカットすることで安く提供できているという面もあるようにも思えるが。
この傾向はKZの製品がとても顕著。標準はまじでゴミ。
で、そろそろ新しいのを開拓してみるかということで、この商品に手を出した次第だ。
ということで今回は、AZLA SednaEarfit Crystalをレビューしていこうと思う。
AZLA SednaEarfit Crystal について
公式HPより、本商品についての説明は以下の通り。
イヤホンの音質を最終的に決める重要なファクターであるイヤーピース。「SednaEarfit(セドナイヤーフィット)」シリーズは、788人の外耳道を分析したデータに基づいた基本設計と軸構造により、高いレベルのフィッティングとイヤホンノズルへの固定力、同時に遮音性の向上を可能にし、また独特の形状により音の直進性を確保、自然な音色と共に高域特性を改善するハイグレード交換用イヤーピースです。最新モデルとなる『SednaEarfit Crystal(セドナイヤーフィット・クリスタル)』は、「圧迫ZERO設計」をキーワードにシリーズ史上最も長時間着けていても疲れにくい最高のクオリティーを目指して開発。ステージ空間あふれるサウンドと美しく輝くスタイルを持つこのイヤーピースは、イヤホンの持つポテンシャルを最大限引き出しつつ、イヤホンの長時間装着や落下など現代の問題に対しAZLAならではのアプローチで解決します。
SednaEarfit Crystal
どうやら「長時間の使用」という観点に重きをおいている様子。
長時間の使用時に如何にストレスを掛けないか、それでいて音質にも妥協はしない、というアピールをしている。
「最高級ドイツ製プレミアムLSR」なる素材は、優れた耐熱性、酸化抵抗性、表面張力、低温柔軟性を有し、良好な誘電体特性等の固有特性を持つ合成・弾性の重合体であるという。ここでも長時間の使用を想定したアピールがされており、とにかく装着感を重視している印象だ。
AZLA SednaEarfit Crystal を開封
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03181.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03182.jpg)
外箱はこんな感じ。
箱は若干ラメっぽい加工がされているので光の当たり方によって少し色味が変わる。
なので上記写真で確認できる黄ばみはラメの反射だ。汚れではない。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03184.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03185.jpg)
サイズが異なるペアが3組ずつ。
ノズルが細いタイプのイヤホンにも装着を可能にする「ノズルアダプター」が付属している。
右からM、ML、Lの様子。
「final イヤーピース Eタイプ TWS専用仕様」のように乱雑に入っていないのは好印象。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03186.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03187.jpg)
見た目はまぁ普通のイヤーピース。
既存のシリコンイヤーピースに比べると柔らかい感触を受ける。
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03188.jpg)
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03189.jpg)
現在のメイン機NICEHCK NX7 MK3に装着してみる。
まぁ特に語ることもない印象。
AZLA SednaEarfit Crystal の装着感と音質
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03190.jpg)
低音がすごいブリブリするようになった。
低音の音抜けが強くなり上品さが増した印象を受ける。
反面、中音域は若干弱くなり、高音域に至っては音場が少し遠のいてしまったように思える。
というか、低音がブリブリしすぎてて全体のバランスが崩れしまったという表現のほうが正しいかも。
確かに装着感や密着感はすごい。
イヤホンを取る時の耳への吸い付き感が本当にすごい。脳みそ出そう。あっあっあっ
それでいて圧迫感もなく、自然な使用感がある。ただし遮音性は並。
これなら確かに長時間の使用も疲れはしないだろうなぁとは思う。
結論、final Eタイプでいい
![](https://gadgeneko.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC03183.jpg)
結論としては、やはり装着感重視なイヤピという印象から脱することはなかった。
装着感は高いが、音のバランスが狂ってしまう印象を受けた。
低音好きとか味付けが好きな人は逆に好印象を受けるかもしれない。
というか、正直これで2700円は高い。高すぎるって。
final Eタイプなんて、SS/S/M/L/LLの5サイズが1ペアずつ入って、1480円だぜ?
音質と装着感のバランスが高いレベルで纏まっているイヤピがおよそ半額で買えるという事実。
さらに言えば、単品サイズ2ペアと、中間サイズを含めた近接3サイズ(例:MS/M/ML)という商品ラインナップも意味がわからない。全部試せるようにしてくれよ。
イヤピなんてどのサイズが合うかわからないんだから、final Eタイプのように全サイズが入ったパッケージを出してくれよ。
本製品の近接サイズはあまりにも近接過ぎて違いを感じなかったよ!
ということで、final Eタイプでいい。
音質、装着感、値段、ユーザビリティ、それら総合点でfinal Eタイプの方が優れている。
2022/9
MOONDROP 清泉最強