
本ブログでお馴染みの水月雨(MOONDROP)。
本製品が出たのは知っていたけど優先度は低かった。
何故なら2だから。2って基本的に変化が乏しくてつまらんからね。
ところがどっこい、本機はどうやらその通りではなかった様子。
今回はそんな MOONDROP 蘭-LAN 2 についてレビューしていこうと思う。
MOONDROP 蘭-LAN 2 の基本データ
水月雨(MOONDROP) について

2015年に中国の成都で設立された成都水月雨科技有限公司が展開するオーディオ機器ブランドだ。
1万円程度のものから数十万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。
年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。
以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。
MOONDROP 蘭-LAN 2 について

MOONDROP 蘭-LAN 2は2025年10月頃に発売された1DDイヤホンである。
2023年に発売されたMOONDROP 蘭-LANのマイナーチェンジモデルとなる。
一応本ブログでもレビューしている。
まぁマイナーチェンジとは表現したものの、色々と大幅に変更が入っている模様。
ドライバーはベリリウムメッキドーム振動板からシリコンカーバイド(SiC)ガラスドーム振動板へと変更され、さらに歪みが少なく、より上位モデルに近い繊細で解像度の高い音を鳴らせるようになっているとのこと。
他、標準ケーブルが4.4mmプラグになっていたりする。
そして何より、本製品にはREFとPOPの2つのタイプが用意されているというのが最大の違いだ。
ハード構成は同じだがチューニングが異なるという、レビューしている身からすると出費が2倍になるだけじゃねえかコンチクショウと言いたくなる製品ラインナップだ。
公式情報をまとめると、大まかな違いは以下となる。
| 特徴 | REF (Reference) | POP (Pop) |
| コンセプト | リファレンス(基準・忠実) | ポップス向け(リスニング重視) |
| 低域 | 控えめでタイト。解像度を優先。 | 厚みがあり力強い。 迫力が増している。 |
| 中域(ボーカル) | スッキリとクリア。楽器との分離が良い。 | 艶やかで厚みがある。 声がより近く感じる。 |
| 高域 | 伸びやかで繊細。空間表現に優れる。 | REFに近いが、低域とのバランスでマイルドに。 |
| 得意なジャンル | クラシック、ジャズ、楽器メインの楽曲 | J-POP、アニソン、ロック、ボーカル曲 |
他、フェイスプレートのデザインやパッケージが異なる様子。
これまた本ブログのような美少女イヤホン図鑑を作っている身からするとコンチクショウな仕様な訳だが。
ともかく今回入手したのはPOPだけなので、無印LANとの比較を中心に評価していこうと思う。
そも公式の説明的に、筆者の好みは明らかPOPの方なのでREFは圏外だったりする。
MOONDROP 蘭-LAN 2 POP の外観


外箱から。縦に長い。
形状は無印と一緒。

これが「蘭2POP」ちゃんですか。
イノグレっぽさは無くなったが、相変わらず暗い。
しかもこっちは初期の弐瓶勉みたいなトーンベタ塗り背景で真っ黒。
陰鬱としてていいゾ~これ。

内箱。
無印版は角度によって色合いが変化する用紙が採用されており、白から青までキラキラと変色するものであったが、本製品には採用されていない様子。
ただの厚紙でちょっと残念。
デザインは無印と一緒。

開けるとPOPちゃんの厚紙。
ポストカードでもなんでもなく、マジでただの厚紙。
そして、外箱を開けると同時に漂う謎の化学薬品臭。
何かの接着剤のような、少し刺激を伴う香りが箱から迫り上がってくる。
筆者は別に嫌じゃないしなんならテンションが上がるかほり。

開けたとこ。無印同様とてもシンプル。
収納レイアウトはこちらのほうがカッコいい。

箱下の内容物は上記の通り。
ケーブルと説明書といつもの謎の合格証。
厚紙の存在故か、ポストカードは無し。

ケーブルにはLANの刻印が大きく残されている。
無印も同デザインであったが、このケーブルデザインは本当にカッコいいと思う。
全体が黒と白(シルバー)で配色されておりとても美しい。
本体と組み合わせた時の統一感が高く大変好印象。
3.5mmの変換ケーブルも用意されており、こちらも同デザインが採用されておりとても良き。

付属ポーチと同封されたイヤーピースは無印同様のもの。
ロゴの位置が若干違う。




びっくりするぐらい無印と同じ。
ベーゴマみたいな筐体も手触りも重さも質感も形状も同じ。
フェイスプレートとロゴの位置が違うぐらい。
いやまぁ当然と言えば当然なのだけれども、ここまで変わらない「2」って珍しいなって。
MOONDROP 蘭-LAN 2 POP の良いところ
全然2じゃない

これは良いことなのか悪いことなのか、正直よく解らないのだけど、本機の音色は全然無印LANの音じゃない。
低域から高域にかけて、かなりのグレードアップを感じる事ができる。
公式説明の通り、低域はずっしりと厚みがあって心地よく響くし、中高音域も繊細さが増しており明るさが有る。
「2モデルの一つで低音強めのモデル作ったろ」というような浅はかさは無く、低音を増した上で全体のバランスをしっかりと調整している丁寧さがうかがえる。
無印と聴き比べると解るが、明らかにボリュームの確保量自体が異なっており、かなり元気に鳴らしてくれる印象がある。
ボリュームを無印と合わせても、やはり本機のほうが元気がよく、臨場感たっぷりに楽しく出力してくれる。
このハキハキとした感じは、個人的にはAria2よりも好みだったりする。
一方で、これはLANなのか?という疑問も残るところである。
聴き比べると上記の通りに受ける印象がまるで違う。
形状・デザインを使いまわしただけなんじゃないの、と思わずも思わなくはない。
ケーブルがかっこいい
無印のレビューを見返すと、3年前の筆者は無印のオプション品の高さを評価していた。
この3年で様々なイヤホンを触って目が濁ってしまった筆者はそのような純粋な評価を下す事はできなくなってしまったが、変わらず評価できる事はこの付属ケーブル。
質感も音もデザインも良いという素晴らしいケーブルだ。
しかもデフォルトでバランス4.4mmに対応してくれた。
これは評価せざるを得ない。ナイス!
MOONDROP 蘭-LAN 2 POP の残念なところ
特になし。
なのであるが、上記の通り、これはLANなのか……?
REFと比較すると何か見えてくるのだろうか?うーむ。
MOONDROP 蘭-LAN 2 POP の総評

全くLANじゃなくなった新生LAN。でも音は良い。
良いのか悪いのかよくわからんが、筆者の結論としてはPositive。
LANのマイナーチェンジモデル・後継機という軸では疑問ではあるものの、製品としてはとても完成度が高く満足度が高いから。
1万円以下で入手できるイヤホンとしては間違いなくトップクラスと評価できるイヤホンだ。
これはREF版も入手しなきゃなんですかね…?





