【MOONDROP Aria 2 レビュー】名機の次期モデル。装備品や臨場感は無印Ariaから順当な進化。

4.5
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買う予定なかったんだけど買っちゃった。
だって赤色出されたら…ねぇ…?

筆者はこの記事でも述べているように、黄色とか赤とかの明るい色がとても好き。
でも思想はアカくないから簡便な。

とうことで、旬を過ぎたであろう MOONDROP Aria 2 を入手したのでレビューしていく。
なお、今回入手したのは日本未発売の”真紅”バージョンとなる。
万国の労働者よ、団結せよ!

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MOONDROP Aria 2 の基本データ

水月雨(MOONDROP) について

水月雨(MOONDROP)は中国(おそらく深セン)を拠点とした、2015年に設立されたオーディオブランドだ。
1万円程度のものから10万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。

年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。

以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。

MOONDROP Aria 2 について

MOONDROP Aria 2 は、2023年12月頃に発売された1DDイヤホンだ。
その名の通り、MOONDROP Aria の後継機種となる。
思えば、本サイトの1大コンテンツとなる”例のアレ“タグ製品はこいつから始まった…。
本サイト汚染の諸悪の根源(?)といっても過言。
MOONDROP Ariaのレビューは以下参照。

無印Ariaからは順当にレベルアップして様子で、筐体クオリティは勿論のことドライバ素材も進化している様子。
無印AriaとAria 2の主要な仕様と機能の違いを簡潔にまとめた表を用意してみた。

特徴 / モデル名Moondrop Aria (2021)Moondrop Aria 2
発売日2021年3月21日 2023年10月30日
希望小売価格 (MSRP)$79.99 $99.99
ドライバータイプシングルダイナミックドライバーシングルダイナミックドライバー
振動板素材LCP (液晶ポリマー) TiNセラミックコート複合振動板
インピーダンス32Ω±15% (@1kHz) 33Ω±15% (@1kHz)
感度122dB/Vrms (@1kHz) 122dB/Vrms (@1kHz)
周波数応答範囲5Hz-36kHz 16Hz-22kHz (IEC61094, Free Field)
実効周波数応答20Hz-20kHz 20Hz-20kHz (IEC60318-4, -3dB)
THD+N未記載≤0.05% (@1kHz)
ハウジング素材メタルキャビティ CNC加工亜鉛合金
ノズル設計固定式交換可能な真鍮製CNC加工アコースティックノズル
ケーブルコネクター0.78mm 2ピン 0.78mm 2ピン
付属ケーブル端子固定式3.5mm 交換可能3.5mm & 4.4mm
付属ケース収納袋 レザーレット製キャリーケース
主な改善点/特記事項塗装剥がれやすい、フィルターが湿気に弱い可能性 耐久性向上のためのカスタムネジ、フラッグシップ技術の継承、改善された音響ベント

見ての通りにまぁ色々変わっているっぽい。
筐体はMOONDROP StarLightのデザインを流用しているのかな?

というか、StarLightのほうが後発であり、なんならその元であるStarfield 2が源流とも思われる。
同じ金型を色々素材変えて試しているんでしょう。

で、日本国外限定で2025年に突然”真紅”バージョンが発売された。
パッケージデザインはどこかで見たことがあるきららキャラを彷彿とさせるものであり、やれパクリだなんだとSNSを中心として荒れている様子であった。
こんな事で荒らそうとしていた連中について、筆者としては”控えめ”に言って、パクリ/トレースとオマージュ/リスペクトも理解・判別ができない無知蒙昧な情報弱者、強いては教養の無いマジモンのウンコ共だと思っている。
C◯JとかY◯ngseのアレとは根本的に問題が違うんだって…。

しかも有名オーディオレビュアーまで軽々しく批判しており、なんかもう、なんかもうね…。
みんな、もっと美術館行こう?

MOONDROP Aria 2 の外観

まずは外箱。無印Ariaと同じぐらいの大きさ。
背面の情報はいつもな感じ。

これがぼっちちゃんですか。
これが「真紅」ちゃんですか。
おそらくはいつもの水月ちゃんが、何故か泣きながらギターを奏でている。
バンドTには「真紅バンド」と記載されていることが確認できる。
まぁ元ネタはショーン・コネリー主演のザ・ロックですね。間違いない…。

ショーン・コネリーちゃんを取ると内箱が登場。
筆記体のMOONDROPがスケベだと思う。

内箱蓋を取ると、いつものよくわからない合格証。

合格証を吹き飛ばして落ちていたイヤホンを整えてと…。
おーええやん。

内容物は上記の通り。
価格相応なシンプルな構成。
というかほぼMOONDROP RAYSと同じやね。

ケース、ケーブル格納もRAYSと同じ。

でもケーブルは換装式。
この価格帯で3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスプラグの両方が含まれている。
ケーブル自体は「銅と銀メッキのリッツ構造ケーブル」 で、太い編組ケーブルデザインとなっている。
信号伝送の干渉を減らし、ロスレス信号伝送を保証するように設計されているとのこと。

本体。
あー赤と金色!筆者が好きな色!これだよこれ。
絶対シャア専用だよねコレ。

筐体はやっぱりMOONDROP StarLightと全く同じ。
構成素材は違うようであり触感が異なるが、それ以外は一緒。

体重測定。12.2gを計測。
まさかのMOONDROP StarLightより重い。

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MOONDROP Aria 2 の良いところ

MOONDROP Aria よりレベルアップ

面目躍如。
「2」を冠する素養は十分にあると感じる。

バランスが良く質感高い音色はそのままに、それらをよりふくよかに、より聴きやすく拡張された感覚を味わうことができる。
伸びの中高域から奏でられるボーカル域は感情の再現性に長けており、瑞々しさを感じることができる。
無印Ariaでも優秀であった低域はそのままに、より締まりが良くなったように思える。

高域の伸び、解像度や透明感についてはさほど上がっている印象は無いが、全体的に”空気感”の再現性が伸びているように思え、ライブ音源・映像での再生時の楽しさは無印Ariaよりも楽しくリスニングできる印象がある。

以上のように、“劇的な”変化は感じるものではないが、確実なレベルアップ感を感じることができる音質を楽しむ事ができるのが本機の魅力だ。
無印Ariaを持っている人も、比較して楽しむことができるかも。

筐体品質・オプション品の品質の高さ

無印Ariaと比べて筐体品質・オプション品が格段にレベルアップしている。
まぁ無印から3年以上もの間が空いているので比べるのも酷な話なのではあるが、25年発売に相応しい品質としてグレードアップしている印象がある。

というか!何よりも!
この紅ボディが大変に美しい!

派手すぎず、地味すぎず、丁度よい塩梅で鈍色に輝く様は高級感があり、伴って所有感を掻き立てる魅力的な装飾と相成っている。
当然のことながらビルドクオリティも無印と比べて雲泥の差であり、大変に質感が良く品質が高い。
というかまぁ、ほぼStarLightですわ。

兎にも角にも、この色ですわな。
真紅モデルが出なかったら買っていなかった。
それほどまでに魅力的なこの赤、是非実物を手に取ってもらいたい。

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MOONDROP Aria 2 の残念なところ

劇的な変化はなし

上記の通り、音質面で若干のグレードアップを感じることはできるが、無印と比較して劇的な向上は感じることはできない。
どちらかといえば、Aria 2ではオプション品の品質向上(25年度に合わせた向上)がメインのように思え、そこにこの20ドルの価格差が注ぎ込まれているように思える。
無印Aria自体のポテンシャルが高い分、これらオプション品を個人で別途用意できるのであれば買い替える必要は無いかも。

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MOONDROP Aria 2 の総評

変わらずの名機。
装備品や臨場感は無印Ariaから順当な進化を感じる一方で、劇的な変化はなし。

要は”オプション品が時代に応じた”って感じですわな。
無印Aria自体のポテンシャルが大変に高いという事もあり、この価格帯でこの名前で、且つ色々と高騰している中で差別化を図るというのは「まぁ難しい」というのは火を見るよりなんとやら。
本機はグレードアップしたオプション品、及び筐体デザイン(たまにジャケ写)を楽しむイヤホンと割り切ると色々納得できるかも。

まぁ、こんな事は入手する前から分かりきっていたことではある。
なので冒頭に述べた通りに買う予定ではなかったのだが、その中での真っ赤ボディですわ。
ああ逃れられない!(カルマ)

筆者のように”真紅”なボディに魅入られている人は是非とも入手するべきイヤホンだ。
なお現状では、日本からはHiFiGoのみで手に入れることができる模様?
一緒に飛ぼう。

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