【DUNU Kima 2 レビュー】音質も筐体クオリティもほぼ無印Kima。変わらず良品。

4.5
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あの名器DUNU Kimaの”2″が出たとのことで前々から気になってはいた。
ようやっと入手することが出来たので早速紹介。
ということで今回はDUNU Kima 2のレビューをしていこうと思う。

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DUNU Kima 2 の基本データ

DUNU について

DUNUとは、中国のどこかにあるオーディオブランドだ。
2006年に創業された企業ではあるが、それに至るまでの数年間はオーディオメーカーのODM/OEM生産を請け負っていたとのことでもっと歴史は長い様子。
それらノウハウを生かした製品作りを行っている模様。

他詳細はDUNU Kimaの記事を確認されたし。

DUNU Kima 2 について

DUNU Kima 2は2024年11月に発売された1DDイヤホンだ。

同社ミドルクラスのHAYABUSA ULTRAと同じ高磁束密度回路システムを採用することにより、DUNU Kimaと比較して十分なエネルギー出力とフルレンジ性能が大幅に向上しているとのこと。
次世代DLCコンポジットドーム振動板を搭載することで歪みの低減に成功、正確で効率的な振動板レスポンスを実現しているという。
加工精度が極めて高い金属筐体は据え置き、造形やデザインまで無印Kimaと変更は無いように思える。

そして何より注目したいのが二次絵パッケージというところ。
同社では「DUNU Kima」以外に二次絵パッケージが採用されておらず、以降出る気配すらなく世界中の紳士諸君が悲しみに打ち拉がれていたところであるが、満を持しての美少女ケースで再登場と相成ってくれた。
これを、待っていたんだ。
そうじゃなかったら筆者は買ってないまである。

なお前作「DUNU Kima」は大変に素晴らしい名機といえるイヤホンだ。
本ブログでも数えるほどしかない星5を与えており、非常に優秀な製品と評価している。

DUNU Kima 2 の外観

まずは外箱。
無印Kimaに比べて彩りも装飾も多くなり、演出も派手になっている。
というかそもそも箱がデカい。

これがKima 2ちゃんですか…。
無印Kimaちゃん同様、メイド業務を舐め腐ったファッションメイドファッションは健在。
魔術師のように何かの本を開いており、よく見ると「DUNU」と書いてあることが確認できるが、目的や用途は不明。
無印Kimaちゃんと同じ部分メッシュが入った髪型なので同一人物の可能性は高いが、異常にロリ味が増しておりその限りではない様子。

内箱は太くゴツくシンプル。
ていうかこれDUNU x Gizaudio DaVinciと同じやつじゃんね。

フタを開けるとまさかのアクスタ登場。
DUNU君、やればできるじゃん。

わぁいアクスタ
筆者アクスタ大好き

そんなアクスタをとっぱらうと本体登場。
やっぱりDUNU x Gizaudio DaVinciと同じパケの使いまわし。

内容物はこの通り。

中国語と英語の同じ説明書が付属していた。
多分プラグの交換方法の記載。

ケース、ケース内構成までほぼDUNU x Gizaudio DaVinciと同じ。
こちらのほうがイヤピの種類が多いまでありお得感がすごい。

しかもケース内に簡易巾着まで用意されている。

ケーブルはこのように。
もちろん換装式。標準で4.4mmが装着。
恐ろしいことにDUNU x Gizaudio DaVinciよりケーブルの品質がよろしいように感じる。
4芯単結晶銅と銀メッキ単結晶銅の ハイブリッドケーブル、衝撃吸収ナイロン付きでありタッチノイズの干渉も受けにくいものとなっている。

デサイン、色味、質感、形状、全てが無印Kimaから据え置き。
…かと思いきや、比較してみるとKima 2のほうがエッジが鋭く凹凸が大きくメリハリがある。
ぱっと見のかっこよさはKima 2のほうが上だが、あくまで比較してみるとという話。
そんなに劇的な差はない。

一方で重さは増加。
10gを計測し、無印Kimaより2gアップ。

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DUNU Kima 2 の良いところ

より洗練された筐体美と機能美

エッジが鋭くなり輝きがマシ、よりスタイリッシュになってかっこよさがアップ。
伴って所有感がアップしコレクション性が高まった。

…えっ それだけ?!

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DUNU Kima 2 の残念なところ

音質はほぼ据え置き

無印Kimaと比べると、若干音圧と奥行きが向上したかな?という程度。
元の無印Kimaの完成度が非常に高いために、その良さを活かしつつのブラッシュアップが難しかったのだろうか、非常に音質面での差が微妙と感じる。

間違いなくこの価格帯ではトップクラスに音は良いし、無印Kimaより若干の音質の向上は確認できる。
が、感じる印象は無印Kimaのレビュー記事で記載した通りのものであり、ソレ以上の感動はほぼ感じることは出来なかった。
同製品で”2″を名乗るうえで順当な出来といえばそうなのかもしれないが、なんかこう、あまりにも微妙な進化というか…。

オプション品については無印Kimaに比べるとグレードアップしており、DUNU x Gizaudio DaVinciに匹敵する装備ないしソレ以上のものが用意されているため、相対的な満足度はKima2のほうが上なのではあるが、かといってMOONDROP KATO→Kadenzのような劇的な差もなくここでの感動も軽薄。

となると、総合的な印象は”薄味”に留まってしまい、いかんともな評価に終着してしまうのだ。
うーん、兎にも角にも無印Kimaの完成度が高すぎる。

痛い

無印Kimaは2に比べてスタイリッシュじゃないまでも、まだ丸みがあるため手触りも良く装着感も良かった。
対してKima 2は痛い。
装着し続けていると接触面がだんだん痛みを帯びてくる。
理由は上述の通り。エッジが鋭いからだ。

かっこよくなっているのはいいんだけどさ、やっぱり実用面に害が出てしまうとそれはまた別の話になってしまうわけで…。

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DUNU Kima 2 の総評

音質も筐体クオリティもほぼ無印Kimaから据え置き。変わらず良品。
無印Kimaを所有しているのであれば本機を購入する必要は薄い。

とまぁ少々辛辣な評価。
とはいえ無印Kimaはもう販売終了となっているので、今から入手しようとしたら本機しか手に入れる事はできない。
無印Kimaに比べて若干の値上がりはしているが、その分オプション品はグレードアップしているので”損した”感は少なく、むしろ”得した”感を得られることはうけあい。

無印Kimaのコスパの良さを知っている筆者からすると残念な印象が拭えない本製品ではあるが、無印Kimaを所有していない人にとってはとんでもない名機になることは想像に難くない。
オプション品の優秀さも相まって長く使い続けられる相棒になり得るだろう。
機会があれば是非手に取っていただきたいイヤホンだ。

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