【MOONDROP Dawn Pro レビュー】扱いやすいポータブル USBDAC。価格相応。

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本ブログ2台目となるポータブル USBDACの記事。
1台目は以下TANCHJIM SPACE。

最近、個人的にポータブル USBDAC熱が高まってきており、とりあえず手頃なのを集めている次第。
ということで今回は、そんなお手頃代表な MOONDROP Dawn Pro をレビューしていこうと思う。

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MOONDROP Dawn Pro の基本データ

水月雨(MOONDROP) について

水月雨(MOONDROP)は中国(おそらく深セン)を拠点とした、2015年に設立されたオーディオブランドだ。
1万円程度のものから10万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。

年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。

以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。

MOONDROP Dawn Pro について

MOONDROP Dawn Proは、2023年8月に発売されたポータブル USBDACである。
「破暁 – DAWN PRO」と表記されることもある。
ちなみに「破暁」は”はぎょう”と読み、夜明けを示す言葉になる。

USB Type-C接続の3.5mmステレオ、4.4mmバランス出力に対応したUSBDACであり、USB給電(バスパワー)に対応したポータブルモデルとなっている。
2つの「CS43131」チップを搭載し、左右チャンネルを個別にデコードする事が可能。
この機構により原音に忠実で圧倒的なダイナミックレンジサウンドを出力することが可能とのこと。
航空アルミニウム合金とCNCとモールド成形を組み合わせた筐体となっており、表面は陽極酸化処理されているとのこと。
3つの独立した電源チップを使用して各ICを個別に電源供給、高効率で高性能なHiFiオーディオ回路アーキセットを形成しているという。

ということで、お察しの通りほぼTANCHJIM SPACE。
MOONDROP版TANCHJIM SPACEだ。
…ええと、TANCHJIM SPACEは2023/3発売だから、こっちのほうが後発。
だからこの表現で正しいんだよな?

MOONDROP Dawn Pro の外観

まずは外箱から。
…えっ!

缶だこれ。
缶缶だこれ。
おやつ入ってそう。

裏面。
しっかり電気系統の記載が確認できる。
なんだ、DACか。
賞味期限が書いてあったら面白かったのに。

これが「Dawn Pro」ちゃんですか…。
多分、水月友希ちゃん。
妙なグラデーションが採用されており、主線も黒ではない。
背景タイルの色彩も相乗して古臭みが増し、なんだか00年代エロゲっぽい。

蓋取った。

スポンジ裏返した。

Type-C to Type-CケーブルとType-A to Type-Cのアダプターが埋め込まれていた。
ケーブルは全面クリアで見た目が良いが、汚れやすそうな印象。
しなやかさがある一方で、シールドされている様子が無く耐久性が気になる素材が使用されている。

他内容物は上記の通り。

本体は至ってシンプル。
本体正面左側面にはボリュームキーを装備。
3.5mmステレオ出力と4.4mmバランス出力端子は同一方向に装備。
ここらへんもTANCHJIM SPACEと全く同じ。

前面は肉抜き加工のようなパンチングが確認でき、この穴越しにLEDが配置されている。
接続状態によって色が変化する模様。
上記のようにささやかに発光する。

体重測定結果は13.4gを計測。
余計な装飾がない分、TANCHJIM SPACE より軽い。

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MOONDROP Dawn Pro の良いところ

パワー十分。アプリ有能。

この価格では頑張っているとは思える性能はある。
多ドライヤホンも不足なく鳴らせているし、アプリを使用すればゲイン調整もイコライズも可能。
ボリュームレベルも100段階用意されており、細かいボリューム調整が可能なのも良いところ。

ノイズも少ないうえ、本体も小さく軽くて扱いやすい。
しかも店によっては1万を切った価格で提供されており、安価で導入可能なのも良いところ。
小型で高性能という中々優秀なUSBDACだ。

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MOONDROP Dawn Pro の残念なところ

音質に疑問

まぁコレは完全に個人の好みの話なので話半分にお願いしたい。

本機は、確かにスマホやPCのオーディオジャック直挿しよりかは良い音質を提供することができているとは思う。
パワーは文句ないし、音の配置感も特段異質さは感じない。

だがしかし、全体でのバランス感に違和感がある。
楽曲によっては高音が割れるし、低音はかなりブーミーというか、他音域を潰す勢いで誇張されている。
他サイトレビュー記事によっては「低音を強調したMOONDROPらしさが加わる」なんて記載を確認できる本機であるが、そんな単純な話ではなく、かなり雑なチューニングであると個人的には感じなくもない。

解像度は低めで音の輪郭はモヤつきがち。
そのうえで上記のように低音を強めに付与してくる音色であるため、より一層の視界不足感が強調されている印象がある。
ボーカルは前に出ているため聴き取りやすいっちゃ聴き取りやすいが、アタック感も粒立ちも無いのでやはり全体の印象はよろしくない。
表現のしようによっては「迫力がある」なんて例えようがあるかもしれないが、ディテールが失われてしまっているのでは元も子もない。

ゲインを「Low」にすることでこの荒々しさを若干抑えることができるが、あくまで若干。
基本的な陽キャサウンドは抑えることはできず、誇張されたドンシャリで彩られてしまう。
うーん、なんかすごい微妙。

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MOONDROP Dawn Pro の総評

軽くて安くて扱いやすいポータブル USBDAC。
一方で価格相応な音質といった印象。

正直申し上げて、デザインも音質もTANCHJIM SPACEのほうが上という印象。
少なくとも良いイヤホン資産を活かせるDACではない。
2万円アンダーのイヤホン、且つ比較対象のDACを持っていないのであれば満足はできるかも。

拍子抜けな結果になってしまった本機であるが、いうて9000円程度で入手できるモノ。
価格を考えればアプリ対応もしており優秀な部類ではある。
ハイグレード端末である同社製品「MOONDROP Moonriver2」も是非試してみたいところだ。

何れにせよ、導入のしやすさと扱いやすさは一級。
初めてのポータブル USBDACの選択としては後悔はしないかも。