10月22日に日本でも発売され始めた、注目度の高いAndroidタブレット「Xiaomi Pad 5」。
その実機が22日に我が家に届いた。
というのも、一ヶ月前にAliexpressで発売間もないにも関わらずXiaomi Pad 5がセール販売されており、3.5万円という格安(現地価格ではほぼ定価)で購入していたからだ。
それがちょうど、日本での発売開始日に届いたというわけ。
日本では4.3万となるため若干の”おま国価格”にはなるが、このスペックにこの価格はあり得ないと言わざるを得ない超コスパ端末となっている。
そんな本機について紹介して行きたく思う。
Xiaomi Pad 5 の基本データ
Xiaomi Pad 5 について
今や世界2位のシェア率を誇る、説明不要の企業Xiaomiから繰り出されたAndroidタブレットである。
今までもiPadを意識してきたAndroidタブレットを多く作り出してきているXiaomiだが、今回もその例にもれず、大企業としてのプライドがあるのかを疑うレベルでの露骨なパクリを詰め込んだのが、この Xiaomi Pad 5といっても過言ではない。
デザインからペンのオプション、カバーキーボードなど。配置や充電方法まで酷似している。
中国での発表時には、今は見ることが出来ないがプロモーションビデオまでそっくりなものが公式から出されていた。
あり得ないぐらいにiPadをリスペクトし、あり得ないぐらいに敵視している。
そんなXiaomi Pad 5のスペックは以下の通り。
Xiaomi Pad 5 | |
---|---|
カメラ(フロント/リア) | 13 MP, f/2.0 / 8 MP, f/2.0 |
カメラセンサー | - |
防水性能 | - |
Chipset | Qualcomm Snapdragon 860 |
ストレージ・メモリ | 128GB 6GB RAM 256GB 6GB RAM |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac, dual-band, Wi-Fi Direct, hotspot |
Bluetooth | 5.0 SBC/AAC/LDAC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive ※自分調べ |
GPS | - |
スピーカー | 16×20mm x4 Dolby Atmos |
画面 | IPS LCD, 1B colors, 120Hz, HDR10, Dolby Vision 11インチ |
解像度 | 1600 x 2560 pixels |
バッテリー | 8720 mAh |
寸法・重量 | 254.7 x 166.3 x 6.9 mm 511 g |
価格 | 約54.000円 |
GPSにも指紋認証にも対応していない。
だが本機はタブレットだ。そのあたりは非搭載であったとしても何ら支障はない。
AMOLEDではなくLCDなのが、唯一の残念ポイントか。
Xiaomi Pad 5 の外観
まずは外箱から。
白地に金の文字なもんでホワイトバランスの調整がむずい。潰れてしまっている。
内包物は上記。
なんと、ケースが付属していない。
中華スマホに慣れてしまうと、ケースはついてて当たり前と思ってしまうのが良くないところ。
個人的には充電器とケーブル要らんからソフトケース付けてくれよ、とは思うが。
背面にダサいシールが張ってあったので剥がしてから撮影開始。
Xiaomiお得意の真珠を思わせるパールホワイトが美しい。
見る角度によってキラキラと様々な表情を見ることが可能。
この加工はMi Note 10 Liteでも確認できたな。
上部にはペンを充電する接合部が存在し…
下部にはキーボードカバー接合部を備える。
なお、キーボードカバーについては日本では発売未定。
日本語キーボードカバーが出たら欲しいね。
左右にスピーカーを4つも装備。
充電端子は勿論Type-C。
スイッチ群はこのように配置されている。
見て分かる通り、フィルムも貼られていない。
中華スマホに慣れてしまうと貼られているのが当たり前という認識(以下省略
画面はこんなかんじ。
大きさ比較。
左から Xiaomi Pad 5 、Mi 9T pro 、iPhone 6、不気味なピカチュウ。
なお、なぜこれらと大きさ比較をしたのか本人も分からない模様。
体重計測。512.4gをマーク。
まぁ公式発表どおりか。
Xiaomi Pad 5 の良いところ
LCDとは思えない高画質
上記発色で分かるように、本機はLCD液晶を搭載している。
そのためAMOLEDより発色が良くないんじゃないの~と思われがちではあるが、実際そんなことはない。
手持ちのAMOLEDスマホと比較しても、謙遜の無い豊かな発色が出来ているのだ。
こればっかりは写真ではお伝えできないので、実機を見てほしいところ。
どの具合は上記ダークモードに切り替えた際の画像で少し分かるかもしれない。
AMOLEDばりとまでは言わないまでも、パキッとした黒の表現が出来ていると思う。
そんな本機で見る写真は、スマホで見るものとはまた違った迫力が得られて面白い。
色々な動画や写真を見返したくなる魅力を感じる。
120Hzのリフレッシュレートに対応
本機は120Hzのリフレッシュレートに対応している。
これによってスムーズなスクロールやブラウジングを行うことが可能だ。
とはいえ、やはりLCDの高リフレッシュでは得られる感動が少ない。
AMOLEDの高リフレッシュはきめ細かく描画されるため解りやすいが、LCDは120Hzに設定したとしても体感では90Hz程度な具合だ。
とはいえ、LCDでここまでスムーズに描写できるというところに価値がある。
決して死に機能ではないということ補足しておく。
なお、開発者オプションより変異速度を上げることで、より恩恵を受けることが可能。
内部処理の速度は変わらないので見た目だけの話にはなるが。
超高音質に痺れる
本機は「DOLBY ATMOS」に対応したスピーカーを4つも備えた超高音質空間の提供を可能としている。
そして、 Amazon Musicの「DOLBY ATMOS」に対応している。当たり前だよなぁ!
およそタブレットとは思えないバランスの取れた音質でメディア再生が捗る捗る。
今まで見てきたものでさえ、本機でもう一度見返したくなる楽しさがある。
なお、本機は「DOLBY ATMOS」に対応しているが、端末の性能限界としては24bit/48KhzがMAXの模様。
恐らくSRCのせい。
そのためULTRA HDの恩恵はさほど受けられないと言えるだろう。
ところで、この謎機能は何ナリか。
エンタメに優秀。PrimeビデオもHD画質で見れる!
自分はゲームは全然しない人なのだけれど、まぁ問題なく動くよという話。
上記はみんな知ってるウマ娘。
結構重いほうだと個人的には思っているけど、問題なくサクサク動作した。
Amazon PrimeビデオもフルHD画質で見ることが出来た。
発売当初は認証がおりておらず見ることが出来なかったうえ、中華タブレットでは今後対応も難しいだろうとか言われてた癖に、普通に見れた。
ってことはNetflixなんかも高画質で見ることが可能なのかも。
Youtubeは勿論2160pまで再生可能。
802.11 acに対応。axは非対応。
だがしかし、Wi-Fi 6並の速度で送受信できることを確認。
これならAmazonもYoutubeもNETFLIXも、気兼ねなく楽しむことができるだろう。
つまり、エンタメ要因として本機は素晴らしい性能を備えているということだ。
Xiaomi Pad 5 の微妙なところ
カメラがおまけ
重箱の隅を突くような話。
カメラが1眼しかなく、バラエティに飛んだ撮影ができないところ。
まぁ対抗馬のiPad Miniとかもそうなんだけどさ。
撮影された写真も再現度がそれなりで、昨今のスマホのカメラ性能にはやはり追いついていない。
尤も、タブレットで撮影するやつがいるか?って話なので、本当にどうでもいい話。
結論:現状最強のAndroidタブレット
この価格にして、この高性能、高機能、高画質、高音質。
もはや最強。非の打ち所がない。
無論上を見れば本機より優れた機種は存在するが、やはりこの高いコスパは筆舌にし難いものがある。
是非実機を触って、見て、感じてほしい。
ガジェオタ以外にも刺さる有益な買い物になるだろう。
以下のニュースにもあるように、GoogleはAndroidタブレットを復活させる気配を見せている。
今後の事を考えても、持ち腐れにならなそうで期待できるじゃないか。
また、Xiaomi Pad 5から機能と価格を削ぎ落とした”廉価版”タブレットであるRedmi Padも存在している。
比較レビューは以下を参照。