【ゼンハイザー CX Plus True Wireless レビュー】個人的にTWSの最高傑作。これだけ買っておけば良い。

4.5
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理想にとても近いTWSについに出会えた。
この「ゼンハイザー CX Plus True Wireless」こそ、TWSの最高傑作だ。

なんか別の製品で同じようなタイトルの記事を一年ぐらい前に書いた気がするけど、気にしてはいけない。

無いです。

価格面、性能面、音質、装着感、これらにおいて全くの不満が無い。
超絶にコストパフォーマンスに優れたTWSとなっている。

自分は前前機種であるCX 400BTを購入しており、そのCX 400BTもレビューを行っているが、かなりのツッコミどころのある商品であった。
対して本機種では、これらツッコミどころが綺麗に改善されており、非の打ち所がない商品となっている。
…いや、一つあるな。

本記事ではそれら魅力に触れつつ、 CX 400BTとの比較も絡めたレビューを行っていきたく思う。

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CX Plus True Wireless の基本データ

ゼンハイザーについて

超大手且つ老舗のオーディオブランド。
ドイツの音響機器メーカーでマイクとかヘッドフォンとか作りまくって75年以上。
大体の撮影現場や録音現場に行くと絶対見かけるぐらいのプロ御用達製品を排出している。
中学生時代の筆者をガジェオタ沼に落とした元凶。諸悪の根源。

その他言いたいことは以下の記事と同様。
前前機種であるCX 400BTのレビューについても目を通してもらえれば。

CX Plus True Wireless について

2021年10月に発売されたTWS。
ゼンハイザーTWSのフラグシップ「MOMENTUM True Wireless 2」に肉薄、或いは追い越してしまっていると感じざるを得ないスペックを所持している。

にも関わらず1万円以上も安い。CX 400BTもかなりおかしい値段設定だったが、本機もやばい。
ゼンハイザー社は改めて価格を考え直したほうが良いと思う。
ていうかもう、MOMENTUM True Wireless 2 売る気無いだろこれ…。

そんなあり得ないスペックは以下の通りだ。

CX Plus True WirelessCX 400BTMOMENTUM True Wireless2
Bluetooth規格Bluetooth 5.2 + Class 15.15.1
ドライバー7㎜ドライバー(DD)7㎜ドライバー(DD)7㎜ドライバー(DD)
SoCQualcomm製
(非公開)
Qualcomm製
(非公開)
Qualcomm製
(非公開)
対応コーデックAAC、SBC、aptX、aptX AdaptiveAAC、SBC、aptXAAC、SBC、aptX
操作方法タッチタッチタッチ
防水等級IPX4無しIPX4
連続再生時間最大8時間最大7時間最大7時間
ケース込み使用時間最大24時間最大20時間最大28時間
充電端子Type-CType-CType-C
その他2マイクビームフォーミング
ANC
外音取り込み機能
2マイクビームフォーミング2マイクビームフォーミング
ANC
外音取り込み機能
値段¥19,800 ¥13,500¥34,000

自分で作った表だけども、やっぱりおかしいでしょこれ。
これで旗艦名乗らされてるMOMENTUM True Wireless 2君泣いてるよこれ。

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CX Plus True Wireless の外観

外箱。
相変わらず高級感は無く、CX 400BTと同等かと。

写真は無いけれど、CX 400BT同様外箱に緩衝材としてウレタンが張ってある。
なんかおしゃれな厚紙で蓋がされていた。

本体はこのように。
このあたりはCX 400BTと何も変わらなくて残念。

オプションはこの通り。
サイズの異なるイヤーピースと充電ケーブル。
充電ケーブルがオリジナルデザインで結構カッコイイ。

CX 400BTと何も変わらない印象。
バッテリーインジケータランプの位置や、バッテリー確認ボタンが消えた程度。
まぁ使う機会は全くなかったので賢明な判断かと。
触感にも変化なし。

開けたとこ。
イヤホン本体もCX 400BTと何も変わらない印象。
ノイキャン用の穴、外音取り込み機能用の穴が新設されていることが解る。

ケースの品質も相変わらず心地が良い。
蓋のスプリングや、イヤホン本体を格納するためのネオジムマグネットの感触の良さなどは健在だ。

イヤホンそのものはCX 400BTと何も変わらない。
ちょっとぐらい変更加えてほしかったところだけど、これが最強で正解の形なんだというのであれば、致し方ない。

つや消しマット加工がされたプラスチック筐体。
タッチセンサー部分は相変わらずプラスチック。
ここまで来たら、アルミニウムで装飾してほしかった。

CX 400BTよりもスリムアップしている。
CX 400BTはイヤホン単体が5.9g、ケース込で49.1gをマークしている。
多機能になったのに軽量化ってマジかよ、と。

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CX Plus True Wireless の良いところ

CX 400BTより音質が向上

aptX Adaptiveの恩恵もあるのか、ハイレゾ音源の表現の豊かさが大幅に向上。
CX 400BTの評価に並び、そこらへんの有線イヤホンを超えるレベルで音がとても良い。

ゼンハイザーの特徴的な低音は勿論の事、失われがちな高音域までしっかりと表現ができている。
女性ボーカルのサ音も刺さること無くふくよかに表現してくれるうえ、奥行きや臨場感も申し分なし。

個人的にはやはりジャジーな曲調に合うように感じる。
アコースティックな音質をより魅力的に引き立ててくれるように感じた。

アプリが相変わらず優秀で楽しい

CX 400BT同様、超多機能なアプリが無料で使用可能。
ファームウェアの更新などもこのアプリから可能。
ANCや外音取り込み機能が加わり、より一層個性的な組み合わせの設定が可能となった。
ただし、相変わらずダークモードでは表示がバグる。

スマートポーズやら日本語音声での案内といった機能面の追加もあり、設定項目自体も増えた。
まぁここらへんは頻繁に変えるところではないと思うので、そんなありがたい機能でないと思うが。

ファームの更新や設定を反映している際は、このように紫色に発光することを確認。
わかりやすくていいですねえ。

タッチがわかりやすい

相変わらずタッチがわかりやすくて大変よろしい。

タッチセンサーのTWSというのは、基本的にタッチ音が無音。
タッチセンサーが反応していたとしても、曲の先送りや巻き戻しが行われているかについてはわかりにくく、実際の挙動が走ってから判明することが多い。

だがしかし、CX Plus True Wireless はタッチ音が鳴る。
ダブルタップ、トリプルタップなどのタッチ数によって音を変化させて教えてくれる。
これによって、いま本機がどのような操作を受け付けたかを聴覚で確認することが可能となる。

とても便利でわかりやすく素晴らしい。
物理キーであればクリック感でわかるところを、別の感覚で補うとは、中々に粋。
全てのタッチセンサーTWSに標準搭載して欲しいぐらいだ。

音が途切れない

aptX Adaptive の本領発揮というところか、全く途切れず高音質なリスニングが可能。
CX 400BTは人混みに弱く、すぐにブチブチと音が途切れてしまっていた。
だがしかし、本機はそんな事象は全く発生しない。
通勤ラッシュだろうがなんだろうが、全く切れない。素晴らしい。

同じくaptX Adaptive対応機だったAviot機が如何に糞だったのかが、今になって解る。

左右単体で使える!

CX 400BTは何故か左単体で使用することができなかった。
右をケースにしまうと、左の接続が切断されてしまう。

右単体での使用は可能であるため、右が親となり左機に伝送しているのだろう。
TWSは柔軟性がウリだと個人的には思っているので、この仕様はハッキリいってTWSとしてあり得ないレベルで残念だと思っていた。

だがしかし、CX Plus True Wirelessでは左右を単体で使用可能。
切り替えも大変にスムーズでストレスなし。接続も早い!
何だよ…やればできるじゃないか…。最高だよ君。

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CX Plus True Wireless の残念なところ

CX 400BTとデザインに変化なし

唯一の欠点がこれ。デザインに変化がない。面白くない。
以下比較画像。右がCX Plus True Wireless。

見ての通り。なにも面白く無い。
ゼンハイザーのロゴがつや消し加工されたぐらい。
なんだったらつや消ししてないCX 400BTのほうがカッコイイまである。

この通り、デザインは全く変わっていないものであるから、相変わらず掴みにくいし取り出しにくい。
ケースから取り出す時に指先からすっぽ抜けて落としそう or 落とすことがある。
指先に力を込めて、注意深く取り出す必要がある。

NUARL N6 Proのような、とまでは言わないにせよ、もう少しデザイン面に気を使ってほしいところ。
まぁこの無骨さがゼンハイザーらしいんだけどさ。

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CX Plus True Wireless の総評

纏めると、以下の通り。

  • 有線を超える高音質、高機能
  • 上位機種を食うコスパの良さ
  • TWSの完成形のような操作感
  • デザインに代わり映えなし

ということで、タイトルに偽りなし。
個人的にTWSの最高傑作。TWSに迷うのであれば、これを購入しておけば間違いない。

自分のTWS流浪の旅も、本機でついに終わってしまうのかと思うと悲しくもある。
今後、本機を超える超コスパ機種に出会う事ができるのだろうか。

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