今日も今日とてパワーアンプ探しをしている私です。
前回、FOSTEX PC200USB-HRを導入し、豊かな音に満足しているとレビューしたものの、やはりボリューム調整しか出来ないという状況をやはり不便と感じてしまった。
ソフトウェア面でEQを行わなくてはいけないという点は、想像以上に様々な面で面倒くさいのだ。
ということで、音質には満足していたものの、さらなる利便性を求めて異なるパワーアンプを探していた次第である。
そこで白羽の矢が立ったのが、このFosi Audio TB10Aである。
本記事では、そんなFosi Audio TB10Aをレビューしていきたいと思う。
購入に至った経緯
理由としてはFOSTEX PC200USB-HRを導入した記事の通り。
15年以上もCDコンポを使い続けており、それを無理やりPCに接続して使用しているという状況。
CDトレイは開かないし、挿入されたMDも取れなくっている。そもそもMD資産はすべて捨てた。
無駄にデカく無駄に電力を消費し無駄に熱を発するパワーアンプとしてしか使用されていない。
小型で省電力なパワーアンプに変えて、スペースの有効活用を行いたいと思ったのが始まりだ。
以降、色々と理想のパワーアンプを探す旅を続けている。
Fosi Audio TB10A の基本データ
Fosi Audioについて
調べても全然情報が出てこない。
今まで様々な中華ガジェットを扱ってきたが、公式HPは愚か中国のサイトですら見つけることが出来ないのは Fosi Audio が初めてだ。
Amazonストアには以下のような情報の記載があるが、これのみであり、本拠地やら問い合わせ先すら記載がされていない。うーん、怪しい。
Fosi Audioは、シンプルな目標で設立されました。優れたサウンドを提供し、人々が毎日音楽を聴きたくなるような製品を作ることです。 私たちは市場にある多くのHi-Fiオーディオ製品を設計、製造、販売しています。 私たちはあなたの完璧な音楽の旅を追求します。 Fosi Audioオーディオ製品でHi-Fi音楽を今すぐお楽しみください!
ともかく、シンプルで高品質、というのをウリにしている様子。
とは言っても、この価格帯の製品はどれもシンプルだし中身だってそう変わらないから、ウリにするには少し難しいんじゃないかなと思わなくもない。
Fosi Audio TB10A について
ではFosi Audio TB10Aについて触れていこう。
まずは基本スペックから。
Fosi Audio TB10A | |
---|---|
入力 | RCA |
周波数応答帯 | 20Hz-20kHz(±1 dB) |
AMPチップ | exas Instruments 3116D2 |
定格出力 | 100W |
出力 | パッシブスピーカー (バナナプラグ対応) |
外形寸法 | 90(W)×40(H)×110(D)mm |
本体質量 | 約563g(本体のみ) |
この小ささで100W出力できるのはすごいな。
ただ片側何Wなのかの記載がないため、どこまで信用できる数値かは不明。
Volumeノブのほか、Treble、Bassの調整ノブがあるのも大変に良い。
やっぱり、最低でもこの3つは個人的には必須なんだよな。
かっこよさでは断然FOSTEX PC200USB-HRだけどね。
Fosi Audio TB10A の外観
まずは外箱。いつもの中華感がすごい。
ここらへんも中華。
AIYIMAとかもまんまこうだったな。
箱開けた瞬間に幸せかどうかを問われた。泣いちゃうぞ。
裏側は雨模様。
どうやら不満があったら問い合わせてねという用紙の様子。
中身はシンプル。
本体とケーブルが格納。梱包なんて勿論されてないぜ。
本体。すごくアンプっぽいアンプ。
電源スイッチのスイッチ感がたまらなく気持ちがいい。
裏側はこの通り。
バナナプラグもパラケーブルにも対応可能。
入力はRCAのみ。
今までの使用してたアンプと比較。
いかに小さいかがよく分かる。っていうかコンポがでかすぎか。
この小さい筐体に必要最低限の入出力端子が詰め込まれるもんだから、このように背面がケーブルだらけになる。
AIYIMAと重ねるといい感じ。
なんかこう、ガジェット感出てきて良きですねえ!
つけあわせ
なお、本機導入に当たりケーブルも新調した。
バナナプラグ⇔針プラグを購入。
スピーカー側がめっちゃ古いのでパラにしか対応してない為、針で無理やり接続したろ、という計画。
品質もよく大変使いやすい印象。
無駄に長くないのデスクトップ周りの環境構築にベストマッチ。
Fosi Audio TB10A の良いところ
必要最低限の機能でコンパクト。且つパワフルなところ。
FOSTEX PC200USB-HRとほぼ大きさは同じでありながらも、Treble、Bassの調整ノブがあるのもとてもよい。
音質はシャープめであり、ふくよかさでは PC200USB-HR に若干劣るものの、Bassを上げることで濃淡に変更が加えられるためある程度補正が可能。
デスクトップ周りの設置するには全てで都合が良い、自分にとって理想的な筐体だ。
Fosi Audio TB10A の残念なところ
実に面白く無いのだけれど、今のところなし。
ノイズも乗らないし認識されないとかもない。
ノブが回しにくいとか感触が悪いとか、立て付けが悪いとかも何もなく。
なんだろう、無理矢理にでも残念なところを見つけるのがこのブログの見せ所なんだけど。
うーん、残念だ。
Fosi Audio TB10A の総評
大変満足できる一品。最近の中華デバイスはすげえなぁ。
FOSTEX PC200USB-HRの質感も大変に満足できるものだったが、Fosi Audio TB10Aも負けず劣らずの満足感を得られるのは間違いないだろう。
値段はFOSTEX PC200USB-HRの半額にも関わらず、だ。
しばらくはこれをメインに使用していこうかな。
コスパ最強デバイスがゴロゴロ転がっている中華デバイス巡りは、これだからやめられねえよなぁ!