またバイクガジェットのレビューで申し訳ない。
今回はバイクガシェットとはいっても、基本中の基本であるヘルメットについて触れていく。
そのためあまりにも普通すぎて面白みは無いかもしれない。
まぁ、本製品の購入を考えている人の参考になればいいなと思って。
なんと言っても7万円以上もするヘルメットだ。
購入に際し、踏ん切りがつかない人も多くいるだろう。
本記事では、そんな人に対して後押しする記事となる。
ちなみに、自分は他にも以下のようにちょいちょいバイクに関する記事を書いているので、興味があれば是非目を通してみてほしい。
NEOTEC II って何
1959年に日本で設立された老舗中の老舗、SHOEIより販売されているシステムヘルメットだ。
そしてシステムヘルメットとは可動式のチンガード(あごの部品)を設けたバイク用ヘルメットとのこと。
普通のヘルメットはみんなが想像するように、固く丈夫に頭部を守るためだけに作られた窮屈なものだ。
頭部は勿論のこと、あご部分も覆い纏ったスタイルがフルフェイスと呼ばれるものに当たる。
で、そのあご部分の安全性を失う代わりに着脱のしやすさや通気性を重要視したものがジェットヘルメットと呼ばれる。
システムヘルメットはその両方のいいとこ取りが可能なヘルメットだ。
フルフェイスでありながら、ジェットスタイルのような使用感を体験することができる。
何を言っているかわからないかもしれないが、以下写真を見てもらえれば解ると思う。
NEOTEC II の御姿
いつもの箱。
この箱を開けると…
いつもの巾着で包まれた本体が出てくる。
色が透けて見えてんよ~^
御本尊様。
今回は愛車のVstromに合わせて黄色を選択。
だがしかし、この黄色は限りなく罠である。理由は後述。
全体像はこのとおり。
意外とスポーティなデザインをしているように思える。
そしてシステムヘルメットたらしめるスイッチが前面のこちら。
ガンダムの口みたいなデザインと配色は人を選ぶよな。
自分は嫌い。赤はやめようぜ流石に…。
ガチョンと開ければこの通り。
基本はフルフェイスで有りながら、このようにジェットスタイルに変形する事ができる。
インナーバイザーを閉じた状態で開けることも可能。
こうすれば風防機能は劣るにせよ、本当にジェットスタイルのような走行が可能となる。
ただし、本製品ではこの空いた状態での走行を推奨していない。
あくまで停車時や休憩時での使用を想定したものであるため、この状態での走行は大変に危険だ。
別に道交法違反には当たらないので警察にどうこう言われるものではないが、もしものときにダメージを負うのは装着する自分自身。
迂闊な行動は極力避けるようにしよう。
なお、本記事では開けた状態でぬわわkm/hとかやっちまった時の使用感を後述している。
良い子のみんなは、全体に真似しないようにね!
ちなみに、装着時の印象はこんな感じ。
そんなにデカイという印象も無く、普通なヘルメットなサイズだ。
NEOTEC II と GT-Air を比較
ここからはGT-Airと比較してみよう。
右は今まで使用していたGT-Air。現モデルのGT-Air IIではない。
このGT-Airは、白に黒と赤のストライプが入ったシンプルなモデル。
これを選んだ理由は、購入当時白赤のYZF-R3を乗っていたから。
そして今はVstromに合わせて黒と黄色のヘルメットを選んでいる。
あたい、惚れた男に染まっちまうタイプだからさ、許しておくれよ。
さて、脱線したがまずは写真比較だ。
こうやって比較してみると、NEOTEC IIはあご部分に稼働機構があるために下膨れのように膨れている。
正面から観た際の印象は間違いなくGT-Airのほうがカッコイイ。
横から比較。
やはりGT-Airのほうが空気の流れを意識した、より美しい流線型を描いたフォルムとなっている。
ちなみにGT-Airのシールドになぜモザイクがかかっているのかというと、半裸中年男性が映っているからである。
あまりにも汚い。汚すぎる為にモザイク処理を施している。ご容赦願いたい。
スポイラー部分は差が明確。
NEOTEC II もそれなりにあるが、やはりGT-Airのほうがスポーティな印象だ。
俯瞰からの比較。
なんと、GT-Airのほうが長い。
前評判として、NEOTEC IIはでかいし重いとか聞いていたのだけれど、実際はこう。
パニアケースへの収納を考えると、間違いなくNEOTEC IIのほうが収納しやすいと言える。
走行してみてどうか
本製品を検討するに当たり、必ず見ているであろうこの動画。
概ねこの動画通りの印象ではあるが、この動画には一つ大きな間違いがある。
それは全閉時に顔を横向きにして走行すると風切り音が「ピュー」とするという部分。
自分が購入した機体では、このような風切り音は一切しなかった。
無論正面を向いた走行時も同様。システムヘルメットにありがちな特徴的な隙間風による騒音は、ほぼほぼ感じることはなかった。
とはいえ、やはりGT-Airに比べると若干五月蝿くはある。
ヘルメット自体に隙間があるのだから、それはしょうがないところではある。
だがしかし、他サイトによく見るような「風切り音が五月蝿すぎてたまらない」なんてことは一切ない。
最高級システムヘルメットとしての出来の良さを、如実に感じることができるだろう。
で、みんなが気になるであろう全開時での高速走行。
正面を向いたままでの走行であれば特に問題は無いと感じたが、車線変更などで横を向いた際、上部のせり上がった可動部に掛かる風圧で首がもげそうになる。
およそ50km/h以上出してから首を横に振ると、辛くなってくる。
ぬわわkm/h を出すと本当にもげそうになる。なんだったら首を痛める。良くないなこれは。
やはり製品説明の通り、停車時・休憩時のみにしようを限定したほうが良いかも。
或いは、30km/h程度であれば、問題は無いかも。
唯一の欠点
NEOTEC IIの評判としてよく聞く、デカいだとか五月蝿いだとかネガティブな意見は大嘘だと思って頂けたと思う。
よって、本製品に欠点は無い、と思いきや、実はとっても重要なところでどうしようもないところがある。
NEOTEC IIの黄色は黄色じゃない。限りなく黄緑な黄色だ。
上記画像を見てくれれば察することができるかもしれない。
蛍光灯の下では気付かない、絶妙な配色となっている。
黄色かといえば、バイク本体と比較すれば分かる通りで黄色ではない。
じゃあ緑かといえば、背景の草と比べて黄色が強すぎる。
で、黄緑かと問われれば、そんな緑くもなく、限りなく黄色に近い。
……え?君何色なの?なんなの?
ちなみに自分が購入したEXCURSIONだけではない。
新しい黄色モデルであるSEPARATORもこの色指定である。
なぜ、こんな微妙な配色なんだ。
Kawasakiグリーンでもなく、SUZUKIイエローでもない。
なにこの…なんだこの色。正気か?
結論、黄色を選ばなければ完璧
このように、色以外完璧。
大きさも機能面も静粛性も全てが超優秀。
7万円超えするだけある、超プレミアムヘルメットは伊達ではない。
この点が気になる人は全く問題ないので安心して購入していいと思う。
但し、黄色には気をつけよう。
写真を加工すると以下のように揃って良い感じにはなるんだけどね…。