まず最初に、本記事はメーカー様(TRN社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
前回Twitterの応募企画で当選したTRN Conchを、どうせならとレビューした。
音質はさることながら、筐体やオプション品を含めた製品自体のクオリティが価格以上であり、大変に優秀な製品であると評価させていただいた。
するとどうだろう、TRN社からコレもレビューしてくれと提供いただけたではないか。やったぜ。
ということで今回はTRN ORCAのレビューをしていこうと思う。
TRN ORCA の基本データ
TRN について
TRNとは、2017年に設立された中国のオーディオメーカーとなる。
基本的にはイヤホンを中心に展開が行われているが、ケーブルやBluetoothモジュールも積極的な姿勢を見せており、総じて『安価でありながら高品質』という商品が魅力なブランドだ。
弊ブログでは本機を含めて三機目の紹介となる。
ほか詳細説明はTRN Conchの記事を確認されたし。
公式HPはココ。
TRN ORCA について
TRN ORCAは、2023年12月に発売された1DDイヤホンである。
10mm高性能デュアルチャンバーダイナミックドライバーを搭載し、シャチみの溢れるデザインが施された金属筐体でずっしりしっかりと形成されている。
3つの調整可能なスイッチで6つのカスタマイズ可能なサウンドモードが選択可能となっている。
本機は2,500円程度という実売価格で展開されており、Conch同様安価なイヤホンモデルとなっている。
流石にチューニング・フィルター装備、交換可能プラグ設計というわけではないが、上記のようにスイッチを搭載しており、同価格帯のイヤホン戦争に備えて”抜かりはない”といったところか。
ちなみに、Conch(巻き貝)・ORCA(シャチ)と続いて、MEDUSA(くらげ)が控えている様子。
なんだかよくわからないが、TRNは高品質な低価格帯イヤホンを海産物シリーズで揃えるつもりの様子。
っていうかくらげってMEDUSAって言うっけ?
Jellyfishじゃないんけ?まぁええか。
TRN ORCA の外観
外箱から。
海底からシャチの腹を見上げるようなイメージ。
抱きつきたいフォルムのシャチが見えるわけだが、頭頂部に謎のヒレが確認できたり尾びれが海洋哺乳類のそれではないなど、致命的な描写間違いが見受けられる。
なんだコレ、AI出力か?
動物大好きクラブとして見過ごせない。
後ろ。
「私達の青い地球を大切に、海の声を聴いて。その色彩を失わないように。」
みたいな事が書いてある。Conchと同じ。
並べるとこんな感じ。
シャチのほうがすごい小さく見える。
ちなみに横から見るとすごいパンパン。
色々詰まってそうでワクワクする。
外箱を取るとこんな感じ。
安価なイヤホンのソレ。
ほらこれ、すごいでしょ?パンパンですよパンッパン!
開けてみたいでしょぉ~?(ウン見た~い!)
開けたとこ。水素水の音はしなかった。
多分ケーブルのせいでミチミチになっていた様子。
イヤピとケーブルと説明書と、上記SIMピンみたいなヤツが付属。
こえでスイッチを動かすみたい。
曲がっているのはデフォ?
ケーブルはビニール感マシマシの細いケーブル。
うーん残念。まぁ比較対象のConchが異常過ぎるだけだが。
外側は黒、肌側が白。カラーリングは本当にシャチっぽくてかわいい。
もちろんフェイスプレートはシャチのアイパッチをイメージしたものであろう。
とてもユニークで解りやすいアイコンで良き良き。
往々にして白塗装筐体は禿げそうな安っぽい印象があるが、本機はそのような質感はなくしっかりとした加工がされており、安心感がある。
筐体はエッジ部分がないため手触りがよく、装着感も極めて高い。
本体上部にスイッチが3つ確認できる。
これをSIMピンで倒して変化するという機構のようだ。
重さは9.4gを測定。
なんとConchより重い。
TRN ORCA の良いところ
繊細ながらもふくよかな音色が心地よい
音色傾向は暖色系であり、太く強い出力を味わうことができる。
全体的に「柔らかめ」という表現に落ち着くものであるが、全体のバランスは大変に良く、流石TRN!といった素晴らしいサウンドを楽しめる。
やはり本機もボーカル域の出力がとても得意なようで、特に前述したように柔らかめな印象であるに際し、男性ボーカル曲との相性が良いように思える。
男性ボーカルの響きもさることながら、ベース帯のノリも小気味よく乗せてくれるため、ポップスなどでより一層のグルーヴ感が引き立ち聴いていて”楽しい”という感情を与えてくれる。
本機で聴くブリンバンバンボーンはいいぞ。
TRN Conchもバランス感は良いものであったが高域重視であるという特性なので、低域重視である本機といい感じに棲み分けができているように思える。
出力傾向の好き好きについては完全に好みの話になってくるので、是非両方を聴き比べてほしいところだ。
TRN ORCA の残念なところ
スイッチの変化が本当に微妙
いやまぁ、イヤホン付属スイッチで劇的に変わってしまう方がおかしい話ではあるのだけど。
本機も例に漏れず、スイッチの効果が微弱。
変わったかな…変わったかも。。。という感じ。
ちなみに公式HPにスイッチ組み合わせの出力傾向が記載されているのだが、3×3であれば9通りあるはずなのに対し6通りの記載しかされていないのも気になるところ。
全部のスイッチをON側に倒したらどうなるんだってばよ。
まぁオマケ機能と割り切り、音質変化はリケーブルやイヤピ交換で補完しよう。
この価格帯でせっかくのリケーブル対応なのだしね。
TRN ORCA の総評
可愛い造形で優しい音色。聴いていて”楽しい”魅力的なイヤホン。
Conchも優秀なイヤホンであったが、ORCAも負けず劣らずの優秀さであり結構驚き。
値段的にConchの引き立て役かと思いきや…うーんTRN、底が知れんな。
高音が綺麗なConch、柔らかく優しいORCAと棲み分けられている海産物シリーズ。
次作くらげがどのような音色を奏でるのか、今から楽しみだ。