【Maxca X6 レビュー】利便性の増したPDA-05B/Maxca c5 pro。悪くはないが、罠がある。

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日本国内で最も注目度の高いデイトナ モトスマートモニターも無事発売され、その裏で素性の知れない魑魅魍魎と評すべき類似製品が蔓延し始めたスマートモニター(ディスプレイオーディオ)界隈。

ジャンルの名称も定かでは無いこのガジェットジャンルは、ある意味で最早レッドオーシャンと化しており、やりたい放題の出したい放題の無法地帯となっている。
何がマトモで、どれがそうじゃないのかは最早運次第という混沌極まる状況となっており、また同製品でありながら違う名称/提供会社なんていう事は当たり前となっている。

筆者バイクでは、以下記事でも紹介している「MAXCA」という会社の製品を利用しているという状況。
別にこの製品に納得しているワケでも無く、信頼もしているワケでも無い。

で、ここの会社から新製品が出たということで購入した次第。
ということで今回は Maxca X6 をレビューしていく。

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Maxca X6 の基本データ

Maxca X6 について

Maxca X6 は、2023年9月ぐらいにリリースされていたバイク用スマートモニターだ。
前機種である「Maxca c5 pro」のグレードアップ版となっており、いくつかの機能改善が認められる。
公式よりわかりやすい比較画像が提供されているので確認してみよう。

解像度は1280×640にアップ。
ライトセンサーも備えたため、トンネルや夜間での自動明度調整が可能。
GPSが内包されているため、スマホ二接続しなくても位置を把握可能。

という点が改善。

なおモニター本体経由でオーディオ接続しないので音質が良いという利点も述べられているが、2024/04のFW更新でMaxca c5 proも同等の機能を備えたために現状差別化はできていない。

まぁ順当な上位機種という位置付けであり、特筆するものでもない
…と思っていたのだが、実は本機には大きな落とし穴がある。
その理由は後述。

Maxca X6 の外観

まずは外箱。
Maxca c5 pro同様、相変わらず製品名もわからんしブランド名もわからん、汎用性重視の化粧箱でヤバさがある。
まぁMaxca c5 proより高級感はあるかな。

蓋を開けたところ。

中身を出したところ。
様々なアイテムの他、ボタン電池まで確認できる。

モニター本体。
安っぽさがなくカッコいい。

左上にライトセンサーが確認できる。

ケーブルは本体から生えるタイプ。
換装もできずUSB変換も無い。

ケーブルは3色。
「+」「-」の他、「ACC」まで取る必要がある。
しかも未加工でエナメルむき出し。
接点加工めんどくせえなぁ。

背部はヒートシンクが備わっており、発熱対策も十分な様子。
公式発表80℃まで耐えれるとのことで、クソ暑な日本の夏でも問題はなさそう。

上部に謎のモッコリがある。
恐らくビルトインされたGPSモジュールと思われる。

サイドにmicroSDを挿入するための機構がある。
防水を兼ねたネジ止めがしっかりとされている。

本体裏左下にシステムアップデートに使用するリセットスイッチがある。
ちなみにFWアップデート時には使用しない。
FWアップデートとシステムアップデートは違うんかい、という話でもある。
未だ使ったことはないので使用用途不明。

本機にはリモコンも付属する。
ハンドルに装備することで音楽再生のコントロールの他、通話の対応操作が可能。
対応キーはまぁ見ての通り。

見ての通り、かなり簡素な作りではある。
ボタン電池はこのリモコンのために存在していた様子。

設置するとこんな感じ。

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Maxca X6 の良いところ

純粋なアップグレードで安心

Maxca c5 proに比べ、発色が良く視野角も悪くない。
解像度も上がっているので、一画面の情報量も多い。
Maxca c5 proの妙な安っぽさも無く見た目もよくなった。
何よりもライトセンサーの搭載はとてもありがたく、夜間の使用時にとても見やすくなり利便性が増した。

このように、Maxca c5 proを純粋にアップグレードした製品という位置づけであり、とても評価がしやすい。
一方で、目新しい機能がまるで無いというのが気になるところであるが、これが有象無象が跳梁跋扈するバイク用スマートモニター界隈の現状である。
まだまだ発展途上の製品故の成長の遅さ、と見守るべきではなかろうか。
むしろこのカオスが楽しいまである。

サポート有能

筆者の購入製品は、初期段階で不具合のFWが導入されていた。
どのような不具合かというと以下の通り。

見ての通りGoogleマップが全く操作できない。
Googleマップ以外は操作できるのに、Googleマップが全くこちらの反応を受け付けないのだ。

これに対し、AliExpressのサポートに永遠と質問を投げかけた。
そりゃあもう執拗に投げかけた。
上記のような証拠動画やらキャプチャやらをひたすらに送りつけ、これどうなんよと訴えた。
で、その結果一週間足らずで修正されたFWを提供してくれた。

返信も12時間以内に必ずくれるし、簡単な英語で応答してくれる。
そのうえFWの修正も早く提供も速やか。
Maxca c5 proも持ってるんゴって言ったら、Maxca c5 proの最新FWまでくれた。
いやー有能、有能です。
とても信頼できます。MAXCA最高!

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Maxca X6 の残念なところ

GPSの無意味さ

本機にはGPSモジュールが備わっている。
これは一見、スマホのGPSを介せず本機のみで採取することが可能で、その測位データを基にマップに反映できるもの…と思いがちだが、全くそんなことはない。

本機のGPSは、この画面の「位置情報に基づく速度計算」にしか使用されない。
スマホ連携時のAndroid Auto/Apple carplayのマップ情報には全く反映されないのだ。

本機のGPSは一体何が目的なのか。
本製品を装備したうえで、まさかこの画面で運用するものなどいないだろう。
とはいえこの画面以外での使用用途が無いという現状、フォローのしようがないというのも事実。

恐らく、今後Maxca独自のAppを搭載することでMAP表示に役立てるといった魂胆かとは思いもするが、最新の同社バイク用スマートモニターではGPSが搭載されていないので、なんだかもう考えるだけ無駄な気がするしよく解らないしお腹減ってきた。

なんだこれ。本当になんだコレ?

取り付けアイテムのクセの強さ

本機の取付金具は上記見ての通り、各パーツで一方にしか動作しない様になっている。
一段目は左右のみ、二段目は球体関節ながらも実質上下のみ。
しかも制限有り。
普通に、Maxca c5 proと同様に全て全方向稼働可能な球体関節で良かったのでは?
と思わずにはいられないクセの強さだ。

取り付けビスの長さも、およそ取り付けられる箇所にそぐわない長さとなっており、かなり持て余しがち。
見た目も良くなくアレンジに困る。
まぁ取り付けてしまえば気になるモノでもないが…。

FWアップデートがダルい

Maxca X6 は上記動画のようにmicroSDカードを用いて作業するのだが、その際にmicroSDカードを削る必要がある。
詳細な説明は与えられていないため不明だが、恐らく本体のスロットにmicroSDカードの爪を引っ掛ける部分の高さが設けられていないため、削らないで挿入すると取り出せなくなるという致命的な欠陥があると思われる。

ということでわざわざ使い捨て16GBを購入して削って使用した。
めんどくせーし怖いって。

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Maxca X6 の総評

利便性の増したPDA-05B/Maxca c5 pro。
悪くはないが、ウリの一つであるGPSが罠でしかない。

純粋なMaxca c5 proのアップグレード製品として使用するなら全く問題なし。
Maxca c5 proと比べて本機は…

  • 発色が良く視野角も広い
  • 解像度が上がって一画面の情報量が多い。
  • 安っぽさが無く見た目が良い
  • ライトセンサーが便利

という良さがあるので、今から導入するならMaxca X6の方が良いだろう。
サポートの優秀さも相まって、今後のアップグレードにも期待ができる製品だ。

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