まず最初に、本記事はメーカー様(TRN社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
Twitterの応募企画でTRN Conchをもらって以降、何かと御縁があるTRN。
安価ながらも、音質や筐体のクオリティが大変に高く信頼できるブランドという認識だ。
で、今回もまたありがたくレビュー依頼頂いたので紹介していこうと思う。
ということで今回はTRN MT1 MAXをレビューしていくぞ。
TRN MT1 MAX の基本データ
TRN について
TRNとは、2017年に設立された中国のオーディオメーカーとなる。
基本的にはイヤホンを中心に展開が行われているが、ケーブルやBluetoothモジュールも積極的な姿勢を見せており、総じて『安価でありながら高品質』という商品が魅力なブランドだ。
弊ブログでは本機を含めて三機目の紹介となる。
ほか詳細説明はTRN Conchの記事を確認されたし。
公式HPはココ。
TRN MT1 MAX について
TRN MT1 MAXは、2023年4月に発売された1DDイヤホンである。
上記図からもわかる通り、このMT1シリーズは2021年から着々とブラッシュアップが続けられているシリーズであり、年毎に機能ないし性能向上が加えられている製品となる。
基本構造はダイナミックドライバを搭載するものであるが、本機MT1 MAXではTRN ORCAと同様の3つのスイッチを搭載しており、4パターンのサウンドモードに変更が可能となっている。
…4パターン?3つのスイッチがそれぞれ切り替えられるのに4パターン?
そうか…4なのか…。ORCAも6パターンだったし、まぁそういうものなのか…。
本機はなんとORCAもびっくりな1,600円程度という実売価格で展開されている。
セールになれば1,200円程度で入手することができる製品であり、現状展開されているTRN製品の中で最も安価なイヤホンとなっている。
果たしてその性能や如何に。
ただ個人的に気になるのは、この後のシリーズネーミングだ。
無印→Pro→MAXと来たら…なんだろう。
Ultraで来たら正直萎える…が、多分そんな感じだとは思う。
TRN MT1 MAX の外観
外箱から。
よくある安価な中華イヤホンな様相。
後ろ。
製品スペックが書いてある。ポエムは無し。
外箱を取るとこんな感じ。
やはり安価なイヤホンのソレ。KZ製品みを感じる。
内容物は上記の通り。
イヤピとケーブルと説明書と、SIMピンみたいなヤツが付属。
まぁORCAと一緒ですな。
ちなSIMピンみたいなヤツは曲がってなかった。
ORCAェ…。
ケーブルは何故かORCAより質感良さげ。
太いし絡まりにくいしL字プラグだしと個人的にはポイントは高い。
ただゴムゴムしてるし音質も良いとは言えないので、ORCA同様ケーブルは別途用意したほうが良いかも。
全面クリアで中身がスケスケデザイン。
樹脂っぽく見える(実際樹脂らしい)が、触ってみると質感はプラスチックのそれであり、価格相応とな筐体クオリティの印象。
ステム部分も金属は採用されておらず、筐体より伸びた同素材に薄いフィルターが乗ったのみとなる。
シェル部分に乗ったセミオープン仕様のダクトが中々に良いデザインをしている。
本体上部にスイッチが3つ確認できる。
これをSIMピンで倒して変化するという機構のようであり、ORCAと一緒といった印象。
体重測定。4.5gを測定。
金属みが一切無いので納得の軽さと言ったところか。
TRN MT1 MAX の良いところ
クセがなく、バランスが良い。正直びっくり。
いやぁ~1000円クラスじゃないっすわコレ。
誇張するような音域は無く、かといって減衰される箇所も無く、満遍なく普遍的な出力傾向という印象。
こう書くと平々凡々でツマランイヤホンというイメージになってしまうかと思うが、決してそうではなく、また”つまらなさ”を感じるような低品質さも本機からは感じることはない。
其実、全体的なバランスが非常に高い、且つメリハリのある出力で様々な楽曲を楽しませてくれる優等生と言える。
この価格帯では信じられないディティールの高い出力が望めるものであり、正味8,000円程度出してもよい塩梅と感じるレベルにはコスパの良い印象がある。
TRN Conchと似たような出力傾向ではあるが、あちらはボーカルの見通しの良さのレベル感が段違いであり、また金属筐体ゆえの振動抜けも秀でているため差別化はできている印象。
まさにTRN Conchの安価版という立ち位置に相応しいイヤホンと言えるだろう。
個人的にはTRN ORCAよりも好き…かもしれない。
うーんTRNの技術力の高さには恐れ入る。
TRN MT1 MAX の残念なところ
ORCA以上にスイッチの変化が微妙
TRN ORCAでも突っ込んでいたものであはるが、本機もスイッチの効果が微弱。
気持ちBass-enhancedが心地良かも?とは思いつつも、絶対ブラインドテストで回答できる自信が無い。
そんなレベル。
そもそもさぁ!3×3であれば9通りあるはずなのに対し4通りしかないっていうのはどうなんだろう!
ORCAも6通りでモヤったけどさ、本機はソレを下回る4通りってんだからなおどうなんだ。
うーん、やはりオマケ機能と割り切るべきなのか。
音質変化はリケーブルやイヤピ交換で補完するもの、と認識しよう。
いやでもコレ1,000円台だからね?
スイッチあるだけですごいっていうかなんていうか…。
TRN MT1 MAX の総評
クセが無く優れたバランス感を有したコスパぶっちぎりイヤホン。
個人的にはTRN ORCA超え。
これが1,000円台で入手できるってのは結構やばいと思う。
この価格帯のイヤホンをいくつか扱ってきたけども、本機がぶっちぎりで満足度が高い。
とりあえず買っておいて損はない、そんなイヤホンだと評価できる。
ということで星5。
…なんかすごいPR案件っぽい事言ってるけどさ、本ブログの他レビュー記事見てみなって。
こんな好印象な事言ってる記事ほぼ無いからね…。
イヤホント、TRNの技術力の高さはすごいと思う。