【ProtoArc EM05 NL レビュー】見た目が異形でおもろいトラックボールマウス。そんだけ。

4.0
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筆者は人生の半分以上をLogicool M57xシリーズのトラックボールマウスと共に過ごしている。
最早体の一部と言っても過言では無い。
いや過言かも。過言だわ。

ということでM57x系にちょっと飽きてきたので、変わったマウスに手を出してみた次第。
今回はそんな経緯で入手した ProtoArc EM05 NL についてレビューしていこうと思う。

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ProtoArc EM05 NL について

ProtoArc とは

ProtoArcは、主に人間工学に基づいた(エルゴノミクス)キーボード、マウス、および関連アクセサリーなどのコンピューター周辺機器を扱う企業だ。
ブランド設立は2021年と最近な様子ではあるが、それ以前の2000年代からPC周辺機器の製造・販売を行っているようで、業界では20年以上の経験を持っている様子。
本社はアメリカ合衆国テキサス州っぽいが、主な活動や生産は中国(深圳)、香港らしい。

ProtoArc EM05 NL とは

ProtoArc EM05 NL は、ワイヤレス・バーティカルトラックボールマウスだ。
ちな「バーティカルトラックボールマウス」とは”エルゴノミクスデザインを採用したトラックボールマウス”の事らしい。
バーティカルトラックボールマウスでググってもProtoArc製品しか出てこないので、ProtoArcの造語なのかも?

本機の特徴としては以下の通り。

  • 人間工学に基づいたデザイン
    本体の傾斜角度は62°と大きく設定。
    手を握手する時のように自然な角度で操作できるため、手首への負担の軽減が期待できる。
  • ワイヤレス接続とマルチデバイス対応
    3台のデバイス接続: 2.4GHz USBレシーバー(1台)とBluetooth(2台)を組み合わせて、合計3台のデバイスと同時に接続が可能。
    裏側のボタンで簡単に切り替えることができる。
    また、Windows、Mac OS、Androidなど多くのシステムで使用可能。
  • 豊富な機能
    • 充電式: Type-C USB充電式。
      500mAhを搭載し、連続約120時間の使用が可能。
    • DPI調整: DPIを5段階(200/400/800/1200/1600)に切り替え可能。

基本的なボタン配置や性能、はそこらへんのトラックボールマウスと変わらない印象。
一方で、本体そのものの形状は異形という特徴がある。
果たしてこの形状は正解なのか、試してみようじゃないか。

ProtoArc EM05 NL の外観

外箱。
背面のレイアウトデザインが…ダサい!

開けると内蓋、それも開けると本体登場。

内容物は上記の通り。
説明書は一応日本語あり。

本体はこのように。
なんとういう異形。
自分が触ってきたトラックボールマウス達とはまるで異なる形状だ。

前面下部に充電用のType-Cポート。

本体下部に無線ドングルを内包。
筆者としては、Bluetooth接続でのマウスはBIOSでは動作しないので、ドングル接続使用を推奨したい。

本体下部に切り替えスイッチ。
接続先それぞれにペアリングしておけばワンタッチで切り替え可能。

ボール受けは3点支持。
簡単にボールが取れるしメンテナンスも楽。
まぁここらへんは普通。

一番気になる、なんかこう、垂れてるところ。
なんだコレ気持ちわりぃ(歓喜)
しかして見た目は悪いが、これが有ると無いとでは大違い。
実際触ってみると、この”垂れ”がとても気持ち良く手にフィットするのだ。

手を乗っけてみるとこんな感じ。
まぁ確かに自然な形でフィットするとは思う。

他のトラックボールマウスと比較

見ての通り、かなり形状が違う。
同じ親指トラックボールマウスとは思えない異質さがある。
ただ、見て分かる通りに大分握りやすそうな形をしている。
本機は「手のひらで包む」、他は「手のひらを置く」という、そもそものコンセプトが違うのかも。

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ProtoArc EM05 NL の良いところ

形が気持ち悪い

異形。めっちゃおもろい。
そんだけ。

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ProtoArc EM05 NL の微妙なところ

本機の形状に利点は無い

往年のトラックボールマウスユーザーの筆者の感想としては、この形状だからこその利点を全く見出すことができなかった。
より手に馴染むとか、操作性が良くなるとか、体への負担が減るとか、そういう感覚は一切享受できていない。

そもそも、トラックボールマウスは握って激しく操作するものでは無い。
親指だけを使用(筆者は人差し指も使用)してボールを転がすものなので、エルゴノミクスデザインがどうとかの恩恵を限りなく受け辛い。
ゲーミングマウスのように、本体そのものをぶん回すものであればエルゴノミクスデザインというのは影響するものであろうが、トラックボールマウスは手のひらを乗っけて親指だけ動かすようなモノなわけで…。

上述したように、本体に設けられたキモい垂れ部分のフィット感は意外にもよろしく、本機の特徴の一つといえばそうなのかもしれないが、癖になるような魅力があるかといえば別にそんなことはなく。
ではこの握るような形状がはどうだ、というとまぁ「握ってるなぁ」程度の感想しか出てこない。

同業他社製品では当然用意されている専用アプリケーションも無く、拡張性も皆無。
まぁ筆者はカスタマイズしないのでそこを不満とはしないが、本機は定価1万円近いわけで。
そういう利便性の少なさはやっぱり残念かなって。

ワンタッチで接続先を切り替えられるのは便利だけど、別に珍しい機能でもなく。
うーん、普通!

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ProtoArc EM05 NL の総評

見た目が異形でおもろい。そんだけ。
形状がちょっと異形なだけのトラックボールマウス。

トラックボールマウスとして、何かが秀でているわけでも無く何かが劣っているわけでもない。
強いて言うならコスパは悪い。
トラックボールマウスのド定番、M575より価格が高いにも関わらず、それを超える体験は与えてはくれないからだ。
どうせだったらもっと異質なKensington Slimblade Proとかにすればよかったかなぁ。

初めてトラックボールマウスに手を出すユーザーならばまた少し違った見解を抱くことはできるかもしれないが、初めて手を出すユーザーが本機みたいな飛び道具を選ぶか?と言われると、またソレも違うんじゃないかと…。

と、いうことでこの様な辛辣な結論に。
はっきり言わせてもらうが、あえて本機を選ぶ必要は無い。
トラックボールマウスなんて数多とあるからね。
見た目が気に入ったのなら、選択肢に入れてもよいかと。

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