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本ブログ初のKiwi Ears。
前々から気になっていたのでどれか欲しいなぁと思っていた次第。
ということで今回はKiwi Ears Quintetをレビューしていこうと思う。
Kiwi Ears Quintet の基本データ
Kiwi Ears について
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Kiwi Ears (キウィ・イヤーズ)とは、2021年に登場した中国のどこかにあるオーディオブランドだ。
執筆時点では3,000円クラスから30,000円クラスまでの5つのイヤホンを展開中。
製品それぞれに対し「演奏技法」や「演奏記号」の名が掲げられており、その名に応じたドライバ数を有しているのが面白い。
執筆時点(2023/10)で展開されているイヤホンの名前の由来については以下の通り。
- Kiwi Ears Dolce(1DD):「ドルチェ」演奏記号の一つ。「甘美に」「柔らかく」の意。
- Kiwi Ears Cadenza(1DD):「カデンツァ」独奏
- Kiwi Ears Quartet(2DD+2BA):「カルテット」四重奏
- Kiwi Ears Quintet(1DD+2BA+1平面+1PZT):「クインテット」五重奏
- Kiwi Ears Orchestra Lite(8BA):「オーケストラ」多重奏
Kiwi Ears Orchestra Liteについては、8BAで「オーケストラ」と呼ぶには違和感がある(八重奏は”オクテット”な)わけだが、総じてオシャレで分かりやすく面白い。
曰く「1台1台丁寧に手作業で製造を行っています」らしいが、本当ですかね?
Kiwi Ears Quintet について
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Kiwi Ears Quintetは、上記の通りの5ドライバ構成のハイブリッドイヤホンだ。
DLC ダイナミック ドライバ、2つのBAドライバ(Knowles製)、平面磁気ドライバ、圧電骨導体を含む4種類のドライバを使用、これによりプロ用スタジオ・モニターに匹敵する極めて高解像度のサウンドを実現するとのこと。
なんでも、これらドライバをバランスよく配置する為に1年以上も研究を重ねたそうな。
その成果として、低域から高域に関して過不足のない優れた解像度と出力を可能としたという。
これらは公式HPで熱く語られているので、興味があるようであれば確認してみても良いかもしれない。
Kiwi Ears Quintet の外観
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まずはいつもの通り外箱から。
3万円クラスなのにあまりプレミア感は無い。
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内箱。
ワンポイントのロゴがかっこいい。
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上蓋を取るとケースが出てくる。
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説明書が付属。
ケース内にイヤピとケーブルが入っている。
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ケーブルは無酸素銀メッキ銅ケーブル。
固く丈夫で結構品質が良い。
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ケースはまぁ特筆することはなく。
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デザインは至ってシンプル。
装着感は大変良い。
最近触ったGEEK WOLD GK20に似たものであり、新鮮味は感じない。
真っ白な金属プレートと真っ黒な筺体の組み合わせなので、遠くから見るとカオナシに空見できる。
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体重測定。5.1gを測定。
重くもなく軽くもなく?
Kiwi Ears Quintet の良いところ
圧倒的良音、その実攻撃的
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聴き始めしばらくは本機のスバラシイ音質に圧巻されると思う。
振動を感じる太いバスとしっかりと通るベースは鳥肌が立つほど。
弦の揺れや楽器の響鳴感まで感じれるものであり、とても感動的なインプレッションを得られる。
歯切れのよいボーカルは男女問わず魅力的に引き出されており、配置も不自然さは無くしっかりと適正位置で歌ってくれる。
中高域はサクサクとした感触で見通しが良く、多少金属的な印象はあるが、聴き悪さは無く不満点はない。
全体的に低域強めであるがフラットな傾向であり、バランス感は大変良い。
“サ行”の刺さりそうで刺さらないキワキワチューニングな所などは、SeeAudio Bravery AEに通じるところかもしれない。
このように本機は一見して優等生な装いはするが、その実は攻撃的な側面を持ち合わせている。
聴き込めば聴き込むほど、長時間のリスニングを行えば行うほどその暴力性に気付かされるのだ。
一音の粒立ちがかなりはっきりしているため、低域から高域にかけて全ての音が高解像で殴りかかってくる印象がある。
一言で言えば解像度が無駄に高すぎる、という事。
高めるところは高めて抑えるところは抑える、という塩梅が無く、とにかく全ての音がサクサクと鳴らされる。
特に高域については上記金属的な要素もあるために、ハイハットは疎かスネアワイヤーの金属的な響きまで襲いかかってくる。
このように過度で攻撃的な一面を持ち合わせている印象が強く、長時間のリスニングには聴き疲れが発生する。
ただこれは個人の好き嫌いの話になるので欠点にはならないかなと。
総じてバランスが良くて解像度がすげえって話なので。
筆者はこういう個性があるイヤホンは好きだ。
Kiwi Ears Quintet の残念なところ
アンボックス体験が1万円クラス
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表紙デザインは勿論の事、梱包も価格相応とは思えない。
イヤピもケースもオマケ感があり、どうにも3万円台のイヤホンのそれには思えない。
1万円クラスでこれを超えるものはザラにあるため、余計に見劣りしてしまうものだ。
伴ってアンボックス体験にワクワクは一切なく、面白みが無かったのが残念。
Kiwi Ears Quintet の総評
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優等生に見せかけた攻撃的なイヤホン。
楽しいけど好みは分かれそう。
ファーストインプレッションと聴き込んだ後で、評価ががらりと変わりそう。
まぁ言い方を変えれば「ひとつぶで二度おいしい」ということで。
気になっている人は20時間以上は視聴したほうが良いかも?