
まず最初に、本記事はメーカー(ASUS社)様より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
筆者大好きASUS社のレビューその4。
見返してみると、およそ3年ぶりの依頼となるようでびっくり。
今回はWi-Fi 7に対応したゲーミングルーターということで楽しみですな。
ということで ASUS ROG Strix GS-BE7200X をレビューしていくぞ。
ASUS ROG Strix GS-BE7200X の基本データ
ASUS について

ASUSTeK Computer Inc.は、1989年に創業された台湾の会社だ。
PCおよびPCパーツを中心とし、スマートフォンやその他PC周辺機器を扱うメーカーである。
正式呼称は「エイスース」。
それ以外の読み方をする連中は信仰心が足らないので再教育を施して欲しい。
ASUSの製品はとても安定性が高く高機能、そしてコストパフォーマンスに優れているのが特徴。
ゲーミングデバイスにも注力しており、ゲーミングブランドである「ROG(Republic of Gamers)」名称を掲げた製品を排出している。
一応、本ブログでもいくつか同社製品を扱っている。

ASUS ROG Strix GS-BE7200X について
ROG Strix GS-BE7200Xの製品情報としては以下の通り。
スペック値を書き出してみると以下の通り。
| 項目 | 詳細 | 
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 (IEEE 802.11be) / a/b/g/n/ac/ax | 
| 最大通信速度 | 7.2 Gbps (合計理論値) | 
| 対応周波数 | デュアルバンド (2.4 GHz / 5 GHz) | 
| アンテナ | 内蔵アンテナ/internal antenna x 8 | 
| プロセッサ | 1.8GHz Tri-core processor | 
| 搭載メモリ | 128 MB Flash/DDR4 1 GB RAM | 
| WANポート | 10 ギガビット Ethernet x 1 | 
| LANポート | 2.5 ギガビット Ethernet x 1 1 ギガビット Ethernet x 4 | 
| USBポート | USB 3.2 Gen 1 x 1 | 
| メッシュ機能 | AiMesh 対応 | 
| セキュリティ | AiProtection Pro | 
| ゲーミング機能 | Game Boost/acceleration Mobile Game Mode Gear Accelerator UU boost ROG_First OpenNAT (Game Profile) 対応 Gaming Network | 
| QoS機能 | アダプティブQoS / 帯域制限 | 
| ビームフォーミング | 対応 | 
| デザイン要素 | AURA RGBライティング (ROGロゴ) | 
ROG Strix GS-BE7200Xは、2025年10月31日発売ASUSのWi-Fi 7対応ゲーミングルーターだ。
高速通信とゲーミング機能、そしてスマートホーム対応に特化したハイグレードモデルとして設計されているとのこと。
見ての通り名前の通り、ゲーミング機能に特化した製品となる。
発光するしゲーミングブーストできるし、UIも毒々しくとってもゲーミング。
うーん、ゲーミングだ…(語彙品
なお、本機はゲーミングデバイスによくあるガンガゼみたいなアンテナまみれの形状は採用されておらず、大分シンプルな様相となっている。
これなら卓上に置いておいても怯えられないかと。
ASUS ROG Strix GS-BE7200X の外観

今回は発売前レビュー品となるため、外箱の撮影はなし。残念。
ということでいきなり内容物の紹介。
本体とLANケーブル、電源と説明書。




回してみた。
ゲーミングデバイスとは思えない落ち着いたデザイン。
トゲトゲしてないしビカビカしてない。
なるほど、常識的で良い感じだ。

本体全面にROGのロゴ。
ここだけが光る様子。

背面は上記の通り。
上記スペック表にも記載したが、10 ギガビット Ethernet x 1/2.5 ギガビット Ethernet x 1/1 ギガビット Ethernet x 4の構成。
2.5G LANポートは、特別な設定をしなくても接続デバイスのゲーミングトラフィックを自動的に優先してれる模様。
このポートに接続したデバイスは最優先で通信が行われるため、ゲーム中に他要因で突然大容量の通信が始まったとしても、2.5G LANポートを利用していればパケットロスが抑えられ、ラグの発生を最小限に抑えることができるという。

スマホアプリも用意されている。
初期設定から詳細設定まで、このアプリ一個で完結できる。

付属ケーブルはCat 6対応。
理論値的には1Gbps以上(10Gbpsに)対応しているはずなので、フルスペックを楽しむなら別途Cat 6aケーブルを用意したほうがいいかも。
ASUS ROG Strix GS-BE7200X の良いところ
グラフィカルで高機能
ASUSのWi-Fiルーターと言えばコレ!
グラフィカルで高機能な設定画面は本機でも健在。
直感的に操作しやすく、どの設定がどこにあるのかが分かりやすいのがとても良い。

細かく設定できるファイアウォールやペアレンタルコントロール、アダプテイブQoSは健在。
家族のアクセスを予め制御でき、帯域コントロールまでも可能。
トラフィックアナライザーでは指定時間毎の通信量を確認することも可能。

ゲームブースト設定ではゲーム優先モードを搭載。
接続されているデバイスから対象を選択することで、ゲーミングパケットを優先化させることができる。
大量にデバイスを接続していても、この設定をしておくことで選択デバイスの通信処理が落ちることがなくなるわけだな。
勿論スマホだけじゃなく、PCもコンシューマ機も選択できるので、ゲーム機は端から登録しておけばプレイが捗るぞ。

ゲーミングデバイスらしく発光パターンも変更できる。
パターンは4つで「常時点灯/ゆっくり点灯/ウェーブ/レインボー」。
漢ならレインボー一択だよなぁ?

お~光る光る。
でもここだけしか光らないのはさみしいな。
更に更に、スマホアプリも優秀。
WEBでできる事がほとんどスマホでもできる。
初期設定までできるので、最早PCすらいらないまである。

スマホアプリ専用の機能としてモバイルゲームモードがある。
これは特別な設定を要すること無く、ワンクリックでモバイルゲーム通信を優先して転送する機能となる。
さて勝ちに行くぞ、というタイミングでポチッとすれば、環境も整うし気合も入るというもの。
GUIのアゲ具合もド派手でテンション上がるぜ。
安定した通信
筆者環境には既にWi-Fi 7 対応の先住民がいる。
彼と比較しての計測を行ってみよう。
測定環境はマンション1G契約、Wi-Fi 7 対応スマホ(Galaxy S25)。
いつものように3日間を平均値(小数点切り捨て)とし、その平均値を記す。
| 9時 | 12時 | 15時 | 18時 | 21時 | 0時 | 3時 | |
| ROG Strix GS-BE7200X | D:790Mbps U:902Mbps | D:785Mbps U:887Mbps | D:656Mbps U:802Mbps | D:491Mbps U:906Mbps | D:730Mbps U:922Mbps | D:880Mbps U:920Mbps | D:895Mbps U:990Mbps | 
| Archer BE450 | D:802Mbps U:875Mbps | D:821Mbps U:751Mbps | D:866Mbps U:749Mbps | D:874Mbps U:911Mbps | D:771Mbps U:462Mbps | D:812Mbps U:872Mbps | D:952Mbps U:920Mbps | 
とまぁ、特段早いわけでもないが遅いわけでもない。
下り900Mbpsは確認することがほぼできなかったが、登りは安定して900Mbps近い速度が確認できている。
MLOを切り替えての計測もしてみたが、速度差はほぼ無く劇的な変化はなし。
通信そのものは概ね問題なく。
パケットロス等も全く無く通信断なども発生しない。
当たり前っちゃ当たり前だけど、安定した動作ができているのは頼もしいね。
ASUS ROG Strix GS-BE7200X の残念なところ
現状なし…であるが!
この価格で6GHzに対応していないのは悲しい!
まぁ6GHz対応機種が少ないから実装は後回しというのは理解できるが、3万円以上の端末で、且つ高機能/ゲーミングデバイスを謳うならば、対応していてほしかったナァ…という欲望。
後は、もっとビカビカゲーミングなデザインをしてほしくもあった。
が、この落ち着いたデザインにより、ゲーマー以外も手が出しやすくなっていることは事実であり、結果的にASUS高性能ルーターの裾野が広がることに貢献しているのかも。
ASUS ROG Strix GS-BE7200X の総評

纏めると、以下の通り。
ということで、名実共にガチゲーマー向けの高機能Wi-Fiルーター。
触っていてとても楽しい。
設定画面だけで1時間は遊べる。
中身はガチゲーマー向けではあるが、見た目は意外と落ち着いているので汎用性は高い。
大量のデバイスを接続するオフィスなどでも意外と使えるかも?
この高機能・高性能を、ゲーマー問わず是非体感してみて欲しい。

 
 






