いつものように KZ official store を覗いていたら、KZ ZAXがカミングスーンと出ていた。
8月29日に発表されていたので、まぁもう少し先かなーと思っていたら、
まさかの9月頭から発送が開始されていた。
KZ Z3がカミングスーンとなってから早一ヶ月以上。
一向に動きが無いが、まさかこっちの新作のほうが早く出てくるとは。
購入予定は今のところ無いけど、この魅力的で暴力的なイヤホンについて調べてみた結果を記していこうと思う。9/30 レビューした。
KZ ZAX のデザイン
まずは外装から見ていこう。
全体的にはZS系に近いデザインをしている様子。
ZSXのように誰かの耳を型どったような形状はしておらず、シンプルな印象を受ける。
KZ ZAXのフェイスプレートは亜鉛合金のフェイスパネルで構成されているとのこと。
軽量化とデザイン性を実現させたとのことで、こだわりの一品の様子。
人間工学を意識し全体の筐体デザインを行った、とのことだが、
だったらKZ ZSXの個性的なデザインは何を目指し、何を目的としたのだろうか。
アレはアレでフィット製を意識した賜物だと思うのだけれど。
KZ Z1、3はZSXイズムを受け継いでいる様子ではある。
筐体内部はドライバでミッチミチ。最高。
cca CA16の狂気の詰め具合も中々に圧巻であったけど、本機も負けない構成となっている様子。
KZ ZSXも中身をよく見ればわかると思うが、筐体内上部には結構な隙間がある。
そこを埋めるかのような配置には中々の執念を感じざるを得ない。
参考画像に、同ドライバ構成のcca CA16の構成図を以下に掲載する。
cca CA16の構成は上記の通り7mmのデュアルマグネキットサーキットドライバが搭載されているのだけれども、なんとKZ ZAXにはZSX譲りの10mmのデュアルマグネキットサーキットドライバが搭載されている。
中高域、高域、超高域に対応する7つのBAという音圧の暴力に拮抗するかのように搭載された大型のDD。
cca CA16自体も破壊的なバランスで均衡を保っているようだけども、本機はそれ以上のユニークさを見せつけてくれること請け合いだ。
KZ ZAX のスペック
以下参考画像のようにほぼKZ ZSXと一緒。
上がZSX、下がZAXだ。
音域に若干の差が見られる。
ZAXのほうが若干カバー域が狭いようだがコレは一体?
Pinは0.75mmなのでZSX資産をそのまま流用が可能だ。
KZ ZAX に期待すること
更なる繊細さが欲しい。
格別KZ ZSXが解像度が低いというわけではないが、もっと奥行きを、もっと広がりを、と高みを目指してしまうのはガジェオタの性でなかろうか。
ただ、KZ社はKZ ZSXをZS系の最終系と位置づけている。
これは全てのバランスに対し、コレ以上の改善はできないと判断した結果だと勝手に思っている。
事実、本機はZSシリーズに似通ったデザインでありながらZAXという名称での発表が行われている。
類似機種cca CA16でも、あまりにも暴力的な音圧過ぎて疲れるという評価が下されており、全体のバランス面でいえば12ドライバ辺りが正解なのかもしれない。
TRN BA8やcca CA16という16ドライバのライバルが存在する中、KZ ZAXがどのような個性を出していけるのか、今後の活躍と評価を楽しみにしたい。