確認したのは一週間前。
なのに全然レビューが出てこねえ。正直情報不足で不明なところが多い印象。
一体どんなもんなのか気になるイヤホン、それがこのTRN BA15だ。
片側に15基ものBAを搭載し、総数30基も積んでいるトンデモイヤホンである。
こういう変態機種はKZの独壇場かと思っていたけど、TRN、あなどれないじゃないか。
自分はTRNのイヤホンは持ってないけど、Bluetoothモジュールは購入して愛用している。
TRNのポテンシャルの高さについては理解しているつもりだが、TRN BA15については果たしてどのようなものか。
ということで、今回はこの面白そうなイヤホンTRN BA15について触れていこう。
TRN BA15 のデザイン
まずは外装から見ていこう。
磨き抜かれた金属筐体が美しい。
商品説明としては宇宙航空機でも使用される「アルミニウム亜鉛マグネシウム合金」を使用しているとのこと。
そう言われても何がどう凄いのかがちっとも解らない。
この素材を使用することによるメリットだとか売りについての説明が一切無いからだ。
まぁスゴイっすね!っていう感想しか正直沸かない。
注目すべきは、この内装。
どっかのコンビナートかな?ってぐらいのBAの密集具合。
なかなかにおぞましい。
15基のBAが所狭しと詰め込まれており、それでいてクロスオーバー回路まで搭載している。
曰く10hz~40khzまでの全周波数範囲を正確にカバーしているとのこと。
詳細としては、高周波数帯に対応したものが7基、ボーカル対応が4基・中周波数帯に対応したものが3基、そして超低周波数帯に対応したものが1基で計15基という構成の様子。
CCA CS16は片側8基、KZ ASXですら片側10基というなかで、片側15基というトンデモナイBAを搭載している本機の力の入れようは、まさに他の追随を許さないと言えるだろう。
ただ、個人的な好みの話ではあるのだけど、BAの低音はヌケが良すぎて響かないものが多いため、あまり好みではなかったりする。
やはり低音はDD…DDは全てを解決する…。
そしてもう一つ、面白そうな機構として3-Way Electronic Crossoverと呼ばれる音達機構だ。
各BAが完全に連携するように3方向から音声出力を統合し、クロスオーバー回路を使用して纏めていくというものらしい。
これにより各周波数帯を存分に生かした音が出力されるというものだ。
なかなかに興味深い。
そして購入時にプラグ形状を選ぶことができるのも嬉しいところ。
通常の3.5mmケーブルは勿論のこと、2.5、4.4のバランスケーブルを初期装備として選択できるのはオーオタとして中々に魅力的ではなかろうか。
ケーブルそのものも、信頼と実績のあるYinyoo製とのことで、リケーブルせずともメインを張れる代物となっている。
TRN BA15 のスペック
まぁ上記で書いたとおりの感じ。
中華ケーブルよろしくCVCにも対応しているようだけど、まぁそこは要らんとこだな。
3-Way Electronic Crossover機構がとにかく面白そうで気になるところ。
TRN BA15 がどうなるか。
モニターイヤホンみたいな、細かい音は聴こえるけど平坦な音、というような感じは嫌だなぁ。
BA搭載機はそのような個性の無いものに収束しがちなので、ここは個性的に、そのポテンシャルを遺憾なく発揮した音作りをしてもらいたいところだ。
ていうか、TRNはKZに負けず劣らずのコスパに優れた機種を繰り出す会社だと思ってたのだけど、今回のお値段は3万円近いってどういうことよ。
まぁかなり特殊な構造だけどさ、なかなかに強気だなあと言う印象。
これだったら正直、博打要素強めな中華イヤホンじゃなくても良くね?と思わざるを得ないけどね…。
自分は正直買うかどうかは微妙なところ。
でも機能説明は魅力的で面白いと思える商品なのは間違いない。
安くなったタイミングで、手を出してみたい。