今回は、先日購入した SHOEI NEOTEC II に、これまた先日購入した B+COM SB6X を SENA SRL っぽく取り付けることが出来たので、その手順を紹介しようと思う。
SENA SRL について
GT-Air II、J-Cruise II、NEOTEC IIといったヘルメットには専用のインカムが発売されている。
その名は「SENA SRL」。
SENA SRLはヘルメット自体に内蔵するタイプとなっており、ヘルメットの空力性能を落とすことなくインカム通話やスマホ連携することが可能となっている。
非常にコンパクトでスタイリッシュ、機能も必要十分に纏まっており、大変に優秀なインカムだ。
ヘルメットからニョキっと生えたマイクの姿がカッコイイ。
値段もハイエンドインカムと変わらず、選択肢の一つとして十分に張り合えるだろう。
ただし、上記記載の通り3つのヘルメット専用であるため、それ以外のヘルメットには全く使用することが出来ない。
この3つのヘルメット以外に買い替えた際には、ただのゴミになる。
まぁ専用装備なので当たり前の話なのだけれど、3万以上も払っておいて互換性皆無というのはどうなのか。
勿論、専用品ではないそこらのインカムであれば、互換性などは気にせず他ヘルメットに使い回すことが可能だ。
ただし、SENA SRL と比べれば見た目的には野暮ったくなってしまうことは必然。
見た目重視か利便性かで選ぶ必要が出てくるだろう。
で、今回はこの「専用品ではないそこらのインカム」を SENA SRL っぽく装着してみようと試みた話だ。
本記事では B+COM SB6X を扱った例を紹介する。
B+COM SB6X を SHOEI NEOTEC II に装着するとどうなるか
こうなる。
NEOTEC はシステムヘルメットである為、ヘルメット内側にマイクを貼り付けることが出来ない。
そうなると必然的にこのようなアームマイクでの固定となる。
このように、あご側からアームマイクを潜り込ませる必要が出てくるが、察しの通りこのままではチンカーテンを装着することができない。
夏ならまだしも、冬は寒い寒い。
見た目もかっこ悪いし出っ張り過ぎ。
それに潜り込ませたとしても、システム部分を閉めればマイクはヘルメットに押し出されてしまう。
システム部分を稼働させるたびにマイク位置を調整するのは結構面倒くさい。
理想はやはり、公式HPのおっさんみたいなマイク位置だ。
システム可動部に干渉もせず、カッコイイ。
果たして、これを B+COM SB6X で再現することは可能だろうか。
B+COM SB6X を SENA SRL っぽく装備してみよう
ということでやってみよう。何事も工夫が大事。
まずはB+COMヘルメットアタッチメント(SHOEI用)を用意。
これは、冒頭で紹介した特殊構造なSHOEIの3つのヘルメットにB+COMを装着するためのアタッチメントだ。
必須装備、というわけでは無いが、あると使用感が格段に向上する。
これをヘルメットのSENA SRLジョイント部に両面テープで接着する。
これでまずは装着部が完成。
ここで黒い針金の登場。
できれば太め硬めがオススメ。1mm以上はほしいかも。2mmは太すぎ。
これをハリガネムシぐらいの大きさで切断。
これを輪っか状にしてイヤーパットの下に敷く。
あるいは底上げのイヤーパッドに刺してしまっても良いかもしれない。
上から風防を被せる予定の為、付きでないように先っぽも丸く曲げておく。
ワイヤーマイクを針金に沿わせるように設置。
アームマイク用の風防を針金とマイク部分に被せれば上記のようになる。
内側はこんな感じになった。
ワイヤーマイクのワイヤーは限度があるので大体同じぐらいの形になると思う。
ワイヤーをヘルメット外部に装着されているSB6X本体まで這わせる必要がある。
ヘルメット外周を這わせるのも大変にダサいため、内側を通らせたい。
しかしながら、ヘルメット内装から外にケーブルを出す穴なんてない。どうするか。
上記のように、チークパッドに大胆に切れ込みを入れてみた。
この隙間にケーブルを通して外に出してみようという作戦だ。
SHOEIのチークパッドはこれだけでも大変に高価であるため、こうも雑に扱っていいものか少し悩んだ。
結果としてこのように配置することができた。
なお、ケーブルを引っ張りすぎると断線する可能性があるため、多少不格好ではあるがたるみをもたせている。
これは大成功なんじゃないか?
SENA SRLぽさ、ありますねえ!
システム稼働にも干渉なし。
これなら好きにガチャガチャできる。
チークパッドを装着しても問題はない。
が、場所によっては上記のように少し引っかかってしまうかも。
それでもまぁ針金なので、マイク位置はいくらでも可変可能なので問題なし。
B+COM SB6X は SENA SRL のように装着することが可能
結果として大成功に終わった今回のDIY。
おそらく SB6X 以外のインカムでも同じようなことができるはずだ。
本記事を参考に試してみてはいかがだろうか。
ちなみにB+COMから公式でワイヤーマイクホルダーが発売されているが、余りにも残念な出来だったため、筆者としては本記事での装着方法を強く推奨したい。