まず最初に、本記事はメーカー様(OneOdio社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
ということで、今回OneOdio社様のSuperEQ S2というヘッドフォンをレビューしていくぞ。
前回もOneOdio SuperEQ S1という同社ヘッドフォンをレビューしたが、この依頼を頂いたときに「OneOdio SuperEQ S2のほうが可愛いからこっちレビューしたい」と返信したところ、何故か2つも提供頂けたという背景がある。太っ腹。
名前にS2とあるのでOneOdio SuperEQ S1の後継機かと思いきや、なんか色々コンセプトが違う様子なのでこの認識は誤りなのかも?
OneOdio SuperEQ S1と比較も交えながらレビューしていこう。
OneOdio SuperEQ S2 の基本データ
OneOdio 社について
OneOdio社は2015年に中国深センにて創業された会社である。
ヘッドフォンを主軸としたオーディオ機器を足繁く発表している会社であり、最近は無線技術を応用したイヤホン・ヘッドフォンに注力している様子。
価格帯は5000円付近、ないしそれ以下という低価格帯でありながら、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載する等、なかなかにチャレンジャーな姿勢が見受けられる。
ただし、どれもコーデックにやや懸念が見受けられるが、まぁそこは致し方ないところか。
デザイン面もクラシックからポップ、DJスタイル等と種類を揃えており見ごたえがある。
尚、OneOdioで検索すると「サクラレビュー」だとか「危険度90%」だとかというかなり不名誉な単語がサジェストされる模様。
個人的にはサクラだろうがなんだろうが、実力が伴っていればそんなのクソどうでもいいので気にしないところではあるが、まぁ気の毒だなって。
OneOdio SuperEQ S2 について
OneOdio SuperEQ S2のスペックは以下の通り。
OneOdio SuperEQ S2 | |
---|---|
Bluetooth規格 | 5.0 |
対応コーデック | AAC、SBC |
SoC | QCC3003 |
ANC低減 | 20~25 dB |
周波数特性 | 20Hz-20KHz(Bluetooth接続時) 16Hz-40KHz(AUXケーブル接続時) |
スピーカー最大入力電力 | 40mW |
スピ一カ一直径 | DD40mm |
重量 | 210g |
バッテリー | 最大25時間連続再生 (mAh不明) |
充電端子 | Type-C |
その他 | ANC対応 マルチポイント対応 |
見て分かる通り、 OneOdio SuperEQ S1よりも機能面で劣る箇所がある。
が、装備はType-Cにグレードアップしていたりして、どういう位置づけなのかが全然分からない。
S*の値が大きいほど高機能なのか、小さい方がフラッグシップとなるのか…
最近のXperiaも意味が分からんネーミングだが、本製品も中々にクセが強い。
OneOdio SuperEQ S2 の外観
まずは箱から。
OneOdio SuperEQ S1と打って変わってシンプルな外装。
相変わらずすっごい小さい。
開けるとやっぱり巾着がお出ましだ。
OneOdio SuperEQ S1のようにデザインされた感じではなく、雑多に入っている。
内容物もOneOdio SuperEQ S1と変わらない。
ケーブルがType-Cになったぐらい。
付属の巾着は、OneOdio SuperEQ S1の付属品よりも分厚い。
人工革のような触感でありスク水感も無い。
本体はこのような感じ。
ポップなデザインと配色が可愛らしい。
少しレトロな印象を受けつつも新しさも感じる、レトロフューチャーといった様相。
ところどころのメッキがよりその印象を際立たせる。
悪く言えば、安っぽくもあるが。
本機もコンパクトに収納できる上、DJスタイルのようにハウジングを水平に変更することが可能。
下部にはマイクホールとプラグホール、USBポートを備えている。
操作系統はヘッドフォン右部に集中している。
ボリューム調整兼曲操作キーと、電源兼再生操作キー、そして上部にはANCのON/OFFを切り替えるキーが割り当てられている。
ANCキーを長押しするとこのように点灯する。
この際、OneOdio SuperEQ S1と異なり、ANCがON/OFFになった事のアナウンスは流れない。
ANCが20~25 dBと仄かなレベルなので、場合によってはANCが動作しているのか分からない。
バッフルは耳を包むタイプではなく耳に乗せるタイプ。
密着感が強く、長時間のリスニング時には少し疲れる印象だ。
OneOdio SuperEQ S1 の良いところ
地味に音質が良い
本機はOneOdio SuperEQ S1よりも音が良い。
音場の狭さは感じるが、高温から低音までバランス良く出力されている印象を受ける。
OneOdio SuperEQ S1は全体的にボワッとしており、ドンシャリにもなりきれておらずまぁ価格相応という感じであったけども、本機はしっかりと音楽を聞くことが可能。
一応Qualcommチップを搭載しているらしいのだが、まぁこれだけでここまで印象って変わるもんなんだなぁと、聴き比べて改めて思い知ることとなった。
デザインが良き
なんと言ってもこのデザインよ。本機の全てと言っても過言ではない。
上記でも述べているように、このレトロフューチャーなデザインとポップでキンダーな配色が実にユークにマッチしている。
コスプレとかにも使えそうな独特なデザインは、まぁ装着シーンや人をめっちゃ選ぶかもしれないが、まぁおしゃれアイテムとして見た時には一つの選択肢になるかもしれない。
USB端子がType-C
OneOdio SuperEQ S1ではMicro USBだったが、本機ではType-Cになっている。
昨今のガジェットは大体Type-Cに置き換わっており、わざわざMicro USBケーブルを用意しなくてはいけないというがとてもだるかった。
そんな心配は本機では無い。充電効率も上がるのでこれからはType-Cは必須装備でしょう。
OneOdio SuperEQ S2 の残念なところ
密着感が不快かも
本機は耳に乗せるタイプである。
上記でも懸念したとおり、本機は密着感が強く、長時間のリスニング時には少し疲れる。
なかでも強めの密着感が少し厄介であり、特にこの夏場だととても蒸れる。暑い。
数時間着用しても痛みというのは無かったが、結構暑苦しいので長くは装着できないかも。
アナウンス音がチープ
OneOdio SuperEQ S1に比べるとアナウンス音声がチープ。
解像度も低く、アナウンス音源も少ない。
上記でも述べたように、ANCのON/OFF時にアナウンスされないので切り替わったのか分からない。
まぁそこまで重要な機能ではないにせよ、最低限のものはつけてほしい。
ANCはおまけ
まぁ公表されていることではあるので、良くないところとあげるのもあれなんだけど…。
OneOdio SuperEQ S1でしっかりと聞いていたANCは、本機では仄かにかかる程度。
扇風機の音も消えない。PCのファン音が消える程度。
スペック通りといった感じ。本機にANCは期待しないようにしよう。
OneOdio SuperEQ S2 の総評
本機も価格以上の性能があると判断した。
とても高コストパフォーマンスな製品と言えるだろう。
OneOdio SuperEQ S1 は5000円程度に対し、 OneOdio SuperEQ S2は4000円程度。
ANCも装備してそれなりに聞けるヘッドフォンがこの価格帯で手に入るなんてすごい時代。
OneOdio SuperEQ S1も含めて、手軽なヘッドフォンとしておすすめできる製品だ。