【TP-Link Deco S7 レビュー】スタイリッシュで優秀な入門機。コレで十分。

5.0
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まず最初に、本記事はメーカー様(TP-Link社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。

さて、我が家では継続して以前に同社様よりご提供頂いたArcher AX73がメインを張っている環境となっており、このルーターに変えてからというもの生活環境が一変している。
Youtubeはおろかその他VODも4Kをデフォルトで流せる状況となり、QOLが爆上がり中。
(最早ここらへんもテンプレ)

このArcher AX73を使用するまでは、同社製品であるTP-Link Deco M5を利用していた。
メッシュWi-Fiシステムを勉強・構築するにはとても安価で簡単という点で大変に優秀であり、色々と学ばせてもらった。
メッシュWi-Fiとはなんぞや、という人はまず以下の記事をご確認頂きたい。

そして今回、そんな自分的に”先生”な存在であるDecoシリーズよりDeco S7をご提供頂いた。
ということでDeco S7についてレビューをしていこうと思う。

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TP-Link Deco S7 の基本データ

TP-Link について

TP-Linkは1996年に設立された会社。
コストパフォーマンスに優れたネットワーク製品を多数提供している。
詳細はArcher AX73の記事を参照。

Deco S7 について

製品情報としては以下の通り。

AC1900 メッシュWi-Fiシステム
Whole Home Mesh Wi-Fi System AC1900 Dual-Band Wi-Fi

スペック値について書き出してみると以下の通り。

TP-Link Deco S7
サイズ90.7 × 90.7 × 162.3 mm
ワイヤレス規格Wi-Fi 5
5.0GHz:IEEE 802.11ac/n/a
2.4GHz::EEE 802.11n/b/g
周波数2.4GHz+5.0GHz
最大通信速度(理論値)2.4GHz:600Mbps (802.11n)
5.0GHz:1300Mbps (802.11ac)
接続端末数最大100台
ワイヤレスセキュリティWPA-Personal
WPA2-Personal
CPU1.2 GHz CPU
インターフェースギガビットポート×3
*各DecoユニットごとWAN/LAN自動判別
プロトコルIPv4
その他保護者による制限

ほぼほぼDeco M5と性能は変わらないが、ストリーム数や最大理論値速度・ポート数がアップグレードされている。そんでもって価格は据え置き。やったぜ。

見てわかる通り、本機はWi-Fi 6(ax)には非対応。
最新規格には対応していないが、きっと恐らくその分、これまで積み重ねてきたTP-Linkの技術の集大成といえるような安定性を見してくれるんだろうと期待している。
故に今回の依頼をお受けした次第。
筆者の先生的な製品の進化版とやらの真髄、見極めさせていただこう。

TP-Link Deco S7 の外観

まずは外箱から。
やっぱりDecoシリーズの箱デザインは見易くていいなって。
相変わらず説明書代わりになるほどの機能説明が行われている。

内箱を取り出したところ。
やっぱり全然ルーターには思えない外観でとても良き。
Portalとかに出てきそう。

内容物はこの通り。
LANケーブルが一つと電源が2つ。
導入ガイド、設定ガイドはなく、アプリへの誘導が記載されているのみ。
ここらへんも製品共通。

AC電源は常識的なサイズ。
よかった、Deco Xシリーズのようなクソでかタップじゃなくて。

本体。縦に長い。
写真では影が降りてモノリスみたいになってる。
威圧感がすごい。怖いめう。

「d」な文様の上部デザイン。
好みは分かれるとは思うが筆者は好き。

やっぱりPortal味がある。
最近のSONYが狙いながらも失いつつあるやつだ。
いいぞこのデザイン。

通電、接続状況に応じて上部の発光パターンが変わる。
個人的には前面に強調されるよりこういった形式のほうがカジュアルで好み。
通常接続は上記白発光で固定される。

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TP-Link Deco S7 の良いところ

バックホール機能のみで”何故か”優秀な速度を計測。

メッシュWi-Fiの基本を抑えた上での話になるが、本機はバックホール機能のみの通信でも安定して高速な通信を計測できている。
メッシュWi-Fiの基本についてはDeco M5の記事を参照して欲しい。

バックホールのみの速度は平均して以下数値を計測している。

Wi-Fi 6に非対応の本機種が、Deco X50と同速度なワケないって。
ということでここから怒涛の速度計測を実施だ。
いつもどおりメイン機Archer AX73と比較していこうか。
3日間を平均値(小数点切り捨て)とし、その平均値を記す。

9時12時15時18時21時0時3時
Deco S7
バックホール
D:200Mbps
U:92Mbps
D:200Mbps
U:100Mbps
D:200Mbps
U:87Mbps
D:170Mbps
U:89Mbps
D:200Mbps
U:88Mbps
D:220Mbps
U:80Mbps
D:210Mbps
U:90Mbps
Archer AX73D:420Mbps
U:76Mbps
D:400Mbps
U:75Mbps
D:510Mbps
U:82Mbps
D:220Mbps
U:78Mbps
D:380Mbps
U:69Mbps
D:400Mbps
U:89Mbps
D:440Mbps
U:78Mbps
6時は眠くて計測してない

あれ?やっぱりDeco X50(Wi-Fi 6対応機)と対して変わらない測定値を出してやがる。
面白くねえから追試だ。こちとらテレワークなんじゃ、やったるで。
更に5日間を測定期間とし、その平均値(小数点切り捨て)を記す。
更にイーサネットバックホールでの計測までしちゃうからな。

9時12時15時18時21時0時3時
Deco S7
バックホール
D:170Mbps
U:90Mbps
D:180Mbps
U:98Mbps
D:198Mbps
U:79Mbps
D:105Mbps
U:66Mbps
D:197Mbps
U:88Mbps
D:205Mbps
U:84Mbps
D:220Mbps
U:97Mbps
Deco S7
Eバックホール
D:210Mbps
U:69Mbps
D:241Mbps
U:89Mbps
D:212Mbps
U:98Mbps
D:164Mbps
U:79Mbps
D:211Mbps
U:89Mbps
D:190Mbps
U:79Mbps
D:233Mbps
U:92Mbps
6時は眠くて計測してない

なんというか、まぁそれなりに妥当な数値に収まったような気がする。
18時付近の回線が混み合う時間帯にて、100Mbps以下を計測できたので安心した。
これで平均100Mbps以上計測できてたらDeco X50の立つ瀬が無いでな…。

イーサネットバックホールの場合とそれほど変わらない速度を出せているのは、最早おなじみ。
これならLANポートの無い箇所に設置しても高速な通信が可能となるため、場所を問わず設置ができるため、メッシュWi-Fiの本領が発揮できるというもの。
相変わらず優秀だなぁって。

ハンドオーバーのラグ発生がほぼ無し

Deco X50でも感じたハンドオーバーのスムーズさは健在。
Deco M5で感じた各サテライトへの乗り換えに、本機ではほぼラグを感じない。
通信途絶もほぼ発生せずサテライト切り替えが行われるため、全くストレスが無い。

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TP-Link Deco S7 の残念なところ

うーん。無い。

この価格帯でこの性能であれば全然問題ない。
確実にDeco M5より進化している。それでいて価格は据え置き。
であれば、これで文句を垂れる筋合いも無いというものだ。

あえて、あえて言わせてもらえるなら、やっぱりトライバンドと周波数固定が欲しいなって。
まぁこれはコレとかコレで繰り返しぼやいているから書き直すつもりはないけども。

それから、とても優秀な管理機能「HomeShield」も使えないのは残念。
まぁ、これもDeco M5から据え置きなんで今さら言うものでもない。

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TP-Link Deco S7 の総評

纏めると、以下の通り。

  • イーサネットバックホールなしで高速・安定動作
  • サテライト間のハンドオーバーのラグをほぼ感じない
  • 安い
  • バンド使用数や管理系はDeco M5から据え置き

TP-Link Deco M5から確実に進化した優秀なメッシュWi-Fi端末。
初めてのメッシュWi-Fi構築におすすめ。

これからメッシュWi-Fi環境を構築・勉強したい、という方にはうってつけ。
設定も設置もめちゃくちゃ簡単。
形状もスマートなので場所を選ばず設置できるのもポイントが高い。
最新規格なんてよくわからん、とにかく安定性!という人に刺さる良い商品だと判断した。

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