まず最初に、本記事はメーカー様(TP-Link社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。
さて、我が家では継続して以前に同社様よりご提供頂いたArcher AX73がメインを張っている環境となっており、このルーターに変えてからというもの生活環境が一変している。
Youtubeはおろかその他VODも4Kをデフォルトで流せる状況となり、QOLが爆上がり中。
(最早ここらへんもテンプレ)
加えてTP-Link RE605XのTP-Link OneMeshのあわせ技により、快適空間を拡張することが出来ている。
導入当初は正直不安な挙動をしていたのだが、度重なるFWアップデートにより大変優れたネットワーク環境を提供してくれるようになった。
で、この度進化版が出たということで興味が湧いた次第。
ということでTP-Link RE705Xについてレビューをしていこうと思う。
RE705X の基本データ
TP-Link について
TP-Linkは1996年に設立された会社。
コストパフォーマンスに優れたネットワーク製品を多数提供している。
詳細はTP-Link Archer AX73 レビュー記事を参照。
RE705X について
製品情報としては以下の通り。
スペック値について書き出してみると以下の通り。
TP-Link RE705X | |
---|---|
サイズ(アンテナ含まず) | 74.0×46×124.8 mm |
ワイヤレス規格 | 2.4GHz:IEEE 802.11ax/n/b/g 5.0GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a |
周波数 | 2.4GHz+5.0GHz |
最大通信速度(理論値) | 2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:2402Mbps |
ワイヤレスセキュリティ | WEP, WPA, WPA2, WPA3 |
消費電力 | 12.6W |
インターフェース | 1Gbps LANポート x 1 |
プロトコル | IPv4 |
その他 | TP-Link OneMesh対応 デュアルバンド アクセスポイントとして利用可能 |
サイズ感はほぼRE605Xと変わらない。
消費電力が増えて理論速度が2倍に、セキュリティがWPA3に対応している。
デザイン面に関しても大きな変更はなく、フィン・ファンネルな様相の上下に可動する太めなアンテナを2本搭載している。
RE705X、RE605X、RE505Xのように、似た製品が複数ラインナップされておりイマイチ違いがわかりにくい。
そんな時は以下のように公式HPで比較が可能だ。
https://www.tp-link.com/jp/compare/?typeId=10&productIds=59164%2C42681%2C36370
本機はTP-Link OneMeshに対応しており、同機能に対応したルーターを組み合わせることでメッシュWi-Fiのような環境を構築することが可能。
これがまぁ結構有効であり、メッシュWi-Fi機器では出せない速度を出しながらメッシュWi-Fiしてくれるので速度測定厨には楽しかったりする。
TP-Link OneMeshについては詳細については以下を参照。
RE705X の外観
外箱。
これまたびっくりするぐらいRE605Xと変わらない。
サイゼリアの間違い探し並みによく見ないと違いがわからないでよ。
内容物は簡単設定ガイドとアプリへの誘導が記された冊子ぐらい。
本体。いよいよRE605Xとの違いがわからない。
アンテナも変わらず360度の可動域を持つ。
本機正面左側にLANポートがある。
有線でルーターに接続すればアクセスポイントになるし、PCやテレビ等に接続すれば無線子機としての使用も可能というスグレモノ。
逆側はWPSボタンとリセットスイッチを装備。
ここらへんも変わりはない。
本機後ろは段々造りになっている。
相変わらずホコリが溜まりやすいなって。
コンセント接続部は本機に対し下部気味に設置されている。
そのため2段・3段式のコンセントタップに対し他ポートへの干渉が少ない。
このあたりもRE605Xから据え置き。
もちろん管理はTP-Link Tetherアプリで可能。
機器ごとに接続状況が確認できるのでどの機器にどの端末が接続されているのかを可視化できる。
無論その上で機器ごとの接続管理や調整が可能だ。
RE705X の良いところ
中継機モード/アクセスポイントモード共に優秀な速度
本機は上述した通り、TP-Link OneMeshという機能を搭載した中継機モードとアクセスポイントモードの切り替えが可能となっている。
ルーターへ有線接続することでデュアルバンドアクセスポイントとして使用することができるのだ。
で、これら機能はRE605Xから据え置きでかなり優秀。
RE605Xのはじめの頃は、TP-Link OneMeshがとっても微妙ではあったのだが、FWのアプデでアクセスポイントモード顔負けの速度を測定できるようになっている。
RE705Xに至っては最初から優秀な速度を測定できており、おこがましながらも「最初から使える」と判断している。
そんな速度測定結果は以下の通り。
3日間を平均値(小数点切り捨て)とし、その平均値としている。
母艦はArcher AX73。
9時 | 12時 | 15時 | 18時 | 21時 | 0時 | 3時 | |
中継機モード | D:320Mbps U:92Mbps | D:220Mbps U:91Mbps | D:140Mbps U:88Mbps | D:240Mbps U:78Mbps | D:250Mbps U:88Mbps | D:310Mbps U:84Mbps | D:321Mbps U:94Mbps |
アクセスポイントモード | D:210Mbps U:69Mbps | D:211Mbps U:89Mbps | D:190Mbps U:91Mbps | D:190Mbps U:79Mbps | D:211Mbps U:89Mbps | D:250Mbps U:79Mbps | D:250Mbps U:89Mbps |
比較してTP-Link OneMesh(中継機モード)のほうが優秀であることがわかる。
TP-Link OneMeshのほうがハンドオーバーも早いので、この計測結果であれば絶対中継器モードにしたほうがよい。
ただ、勿論ルーターがTP-Link OneMeshに対応している必要があるし、設置場所が適切な場合に限る、ということを考慮しなければならないのは注意。
それらに対応しない(できない)場合はアクセスポイントモード一択になるが、それでも優秀であるということは間違いない。
RE705X の残念なところ
相変わらずの頭でっかち
RE605X同様、やっぱり暫くすると傾いている。
なんでだろう、家の中を子供が走り回っているからかな?
フィン・ファンネルを真上に設定しているからかなんなのか、はたまた前頸部がせり出ているデザインゆえの弊害なのか、暫くするとこのように傾いてくる。
これはもうそういうものとして付き合っていく必要が有るかもしれない。
気になる場合は延長タップに接続するなどして重力を拡散させていこう。
RE705X の総評
良いところ、微妙なところ共に、TP-Link RE605Xとあまり違いはなかった。
見た目も同じだしスペック値もほぼ同じなのでまぁしょうがないところではあるか。
劇的な速度向上というのもなかったので、まさにマイナーアップグレード製品という感じ。
ただ公式として余裕があることは良いことだ。
今から導入する場合、より速さと安定性を求めるのであればRE705Xを候補にいれるのも悪くないと、筆者は判断している。