【MOONDROP Meteor レビュー】全てがプレミアム。全てに満足度が高い。

5.0
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手に入れるつもりはなかったのだけど、なんか手元にあった。
こういう事象が頻発するのがMOONDROP製品の良くないところ。
マジで怪現象。国は規制を強化するべき。

ということで、己の欲望に抗えなかった哀れな生き物が MOONDROP Meteor のレビューをしまう。
結論、大変満足しているので実質無料みたいなモンだと思っている。

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MOONDROP Meteor の基本データ

水月雨(MOONDROP) について

水月雨(MOONDROP)は2015年に中国の成都で設立された成都水月雨科技有限公司が展開するオーディオ機器ブランドだ。
1万円程度のものから数十万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。

年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。

以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。

MOONDROP Meteor について

MOONDROP Meteor は、2025年3月頃に発売されたイヤホンだ。
MOONDROPのハイエンドクラスのモデルであり、お値段は大体7.5万円付近で展開されている。

MOONDROP Meteor は1DD+ 2BA+ 4Planar(平面磁気ドライバー)という、片側合計7基のドライバーを搭載したトリプルハイブリッド構成が採用されており、低域から高域にかけてバランスの良い出力が可能となっている。
各ドライバの概要説明としては以下の通り。

  • 低域用: 13mmの大口径ダイナミックドライバーを採用。複合ドーム振動板とN52ネオジム磁石により、超ワイドダイナミックレンジと低歪みを実現。
  • 中域用: 2基のバランスドアーマチュアドライバーが担当し、クリアで分離感の高い中音域を実現。
  • 高域用: 4基のマイクロ平面磁気ドライバーを搭載。これにより、ツィーターBAや静電ドライバーと比較して歪みが少なく、高い解像度と滑らかな高音域を実現。

「XTMシリーズクロスオーバー技術」を採用し、これら異なる特性を持つドライバーを最適に配置し、全周波数帯域で位相の一致を図ることで、まとまりのあるサウンドを実現しているとのこと。

そして、本製品で最も注目すべきポイントはそのフェイスプレートだ。
なんと、フェイスプレートに本物の隕石を使用しているという。
本製品名は(見る媒体で表記揺れがあるが)「MOONDROP 流星 – Meteor」であり、その名前の通りにフェイスプレートにはスライスされた隕石が使用されている。
採用されている隕石には地球外鉱物によって形成される「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる独特の模様があるようで、一つとして同じものが存在しない唯一無二のデザインを堪能することができるという。

最近だと、木目ガチャフェイスプレートが楽しめる DUNU x Gizaudio DaVinci が似たような売り方だった記憶。
最近、こういうプレミアムな体験ができるイヤホンが増えたよなって。

この隕石パネルは低音域用ダイナミックドライバーのリアキャビティに配置されているとのことで、デザイン面だけでなく、振動減衰とオーディオ品質の向上にも貢献しているらしい。
うーんなんだかいろいろすごい(小並感)。

MOONDROP Meteor の外観

まずは外箱。
平面は普通に見えるが高さがあってデカい。
が、VARIATIONSよりは小さい。

これが「流星」ちゃんですか。
フィルムカメラで撮影されたような、ガウスのかかったミステリアスな水月姉貴。
というかF値とかISOとかの記載が確認できるので間違いなくカメラを意識した絵だ。
雰囲気重視のため、美少女絵としてのディテールは薄い。

内箱。なんかもう、イヤホンのそれじゃない。
上品なカステラとか入ってそう。

よかったイヤホン入ってた…。

イヤホンを除けると、おや。

本当に写真入ってた。
Kodak製のフォトペーパーを使用したマジモンの写真。
つまり水月ちゃんは実在している…?!

写真を除けるといつもの合格証。
それからオプション品がお目見え。

レザー製の円柱型のケースにはケーブルが入っている。
換装式のプラグであり、3.5と4.4が入っていた。

この3つの謎の箱も開けてみよう。

2つの箱にはイヤーピースが入っていた。
一般的なシリコンイヤーピースのほか、より密着感の高いSoftears U.C イヤーピースも用意されている。

もう一箱には説明書とユーザーマニュアル。

そして本体。非常に複雑な形をしている。
シェル本体は樹脂製で、大部分は黒系のカラーリング。
光に透かすと内部の透明度が高いことが強調されて美しい。
なんとも所有欲を満たすデザインだ

大型ではあるが、耳の形にフィットするように人間工学に基づいて設計されているとのことで、カスタムIEM(インイヤーモニター)のように、耳介のくぼみに収まるような形状となっている。
実際装着してみると大変に収まりが良く、快適な装着具合を感じることができる。
うーんプレミアム。

体重測定。7.5gを計測。
大型筐体で片側7基も積んで7.5gとはすげえなと思ったけど、片側8基積んで7.4g計測してたKZ ZARがいたから、まぁスタ。

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MOONDROP Meteor の良いところ

空間表現力の鬼

本機の最大の魅力は、圧倒的に広く奥行きのある音場が挙げられるだろう。
四方八方から包み込むような鳴らし方をしてくれる一方でヌケ感もあり、まるでオープン型のヘッドフォンのような臨場感を味わうことができる。

一つの音がかなり丁寧に出力される印象があり、サスティンが強調されるために心地よい残響感がある。
それでいながら情報過多で全体としてゴチャ付くようなことが無く、各帯域が良い塩梅でアウトしていくという素晴らしいチューニング具合も垣間見ることができる。

低域~高域にかけてどこが強いという印象も無く、重さもあまり感じない。
全体的にスッキリとした印象であるが、何故かボーカルは聴きやすいというMOONDROPらしさを感じる事ができる。
よくもまぁ、こんなバランス取ったうえでMOONDROPらしさをブチ込めたなぁと関心してしまうレベル。
正直、本機があれば他のMOONDROP製品要らないと思うぐらいにMOONDROPを体現したイヤホンだと思う。

で、そんな本機が活きるのは実は女性ボーカルでは無いように筆者は思う。
ロウでスィング、生楽器で男性ボーカルこそ、本機の魅力が引き出せると個人的には思う。
例えば以下のような曲。

金管楽器の響き具合、スネアワイヤーの響き、無音時のリアリティ、そして力強く響く男性ボーカル。
全てが瑞々しくリアルに感じることができ、感動すら覚える。
ポップスやEDM、そして女性ボーカルでは、ここまでの立体感や力強さは味わうことが出来ない。
是非この手の曲を、ハイレゾで本機で鳴らしてみて欲しい。飛ぶぞ?

デザイン良し

本機はフェイスプレートに目が行きがちだが、この美しい筐体にも是非注目して欲しいところ。
内部構造や配線が透けて見えるのがセクシー…エロい。

筐体の魅力は上記外観の項目に記したとおりではあるが、このデザインは実用性も高くマジで装着感が良い。
こんなに大きい筐体なのに、すっぽりと入ってミッチリと収まる。
それでいて上記のような極上なリスニング体験ができるってえなると、マジで最高だわな。

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MOONDROP Meteor の残念なところ

文句なし!
強いていうと高い!(暴論

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MOONDROP Meteor の総評

全てがプレミアム。MOONDROPの最高峰。

言いすぎかな。言いすぎかも。
MOONDROP PSYCHEとかいう2399ドル(およそ35万円)の化け物いるし。
バイク買えるぞ。

最高峰は言い過ぎにしても、音質・デザイン・オプション品に加え、アンパッケージの体験も含めて全てに満足度が高い。
本機だけ残して、他のイヤホンを売っても後悔しないレベル。
言いすぎかな。言いすぎかも。

ともかく。大変に完成度の高い優れたイヤホンだと感じた。
入手難易度は高いかもしれないが、とてもおすすめできるので是非とも狙って欲しい。

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