スマート家電旋風は留まるところを知らない。
テレビも炊飯器も掃除機も洗濯機だってネットに繋がって当たり前、冷蔵庫もコーヒーメーカーだってWi-Fi接続が求められる昨今だ。
最近じゃあ家の鍵までスマート家電の仲間入りを果たしており、いよいよ垣根がなくなってきた状況。
本ブログでも以下のようにいくつかレビューをしている。
そんな中、細々と耳かきがスマート化していった事実をご存知だろうか。
今回はそんなスマート耳かき「bebird Note3 Pro」のレビューをしていくぞ。
なぜスマート耳かきなんて飛び道具を購入したのか
少しばかり自分語りをする。
およそ5年前、突然右耳内部に異音が轟き始めた。
首を左右に振ると、右耳内部から「ゴゴゴ」という音が響くのである。
綿棒でつつくも、どうにも解決しない。水で流そうにも、出てくる気配がない。
これはあれか、耳の中にゴキブリが住み着いたとかそういう都市伝説的なアレか。
そう考えた筆者は、震える両足に力を込めて耳鼻科に向かうことにした。
結果、ただの髪の毛が出てきた。施術料は1500円也。
こんな事で1500円も払った事に対し、情けなく居たたまれない気持ちになったのは言うまでも無い。
そんな事件から5年経過した、2021年7月。
突然右耳が聞こえなくなった。正確にはフィルターが掛かったような状態になった。
何かが蓋しているような、とても聞こえづらい状態になったのだ。
直前に綿棒でチョイチョイやっていたこともあり、なんかこう、綿棒の頭が耳の中に残ってるんじゃないかという突拍子の無い不安に襲われた。
これもう取れない奴じゃね?俺もう耳聞こえないかも。
そう考えた筆者は、震える両足に力を込めて再び耳鼻科に向かうことにした。
結果、ただの耳糞が出てきた。施術料は1500円也。
こんな事で1500円も払った事に対し、情けなく居たたまれない気持ちになったのは言うまでも無い。
その夜はピンキーユニコーンの夢を見た。
自分はこのブログでも度々紹介しているように、イヤホンを色々と集めるカラスみたいな残念な習性を持っている。
イヤホンの着脱が多い人は耳垢が溜まりやすいなどという事を聞いた事がある。
一人で耳掃除を実施していることもあり、その結果溜まった耳垢を知らずして奥に押し込んでいる可能性も考えられる。
つまり、耳のトラブルに陥りやすい環境に居る状況ということだ。
自分ではない誰かに掃除してもらえば良い話ではあるが、こと他人に任せる耳掃除は信用ならない。
というのも、筆者の母は他人の耳掃除大好きウーマンであったのだが、致命的に下手くそだったからだ。
幼少の頃より耳が腐るかと思うことが何度もあり、完全に恐怖症になってしまった。
結婚した今も、パートナー相手に耳掃除を任せることは出来ない。
結婚するぐらいなら分かるであろう、相手の不器用さ。
「膝枕で耳かき♡」なんて夢見事を実践してみろ。それがお前が今際の景色となるだろう。
ということで信じられるのは自分だけ、自分で解決する必要がある。
そんな中での、スマート耳かき「bebird Note3 Pro」という訳である。
bebird について
恐らく中国に拠点を置く、スマート耳かき専門のメーカーである。
会社情報が全然出てこない為、詳細までは不明。
中国圏内では小米有品(Youpin)が関わっているように見え、Mi家電グループの可能性が考えられる。
日本国内においてはまるで情報発信の場が無いが、統一して以下のような紹介がある。
BeBirdについて
https://amzn.to/3bW3tuX
BeBirdは、研究開発、生産、販売を統合した技術ベースの会社です。主に耳掃除用の健康製品に携わっています。チームの創設者は10年以上の研究開発の経験があり、営業担当者は20年以上の顧客サービスの経験があります。すべての製品は現在、韓国やアメリカなどの国へ販売されています。私たちのデザインコンセプトは「簡単」です。接続や操作は簡単にできます。
まぁ、察しの通り全然会社説明になってない。
まぁそれなりにノウハウはあって多国籍への販売実績もあるということで…。
bebird Note3 Pro について
bebird Note3 Proは、恐らくbebirdシリーズのフラッグシップモデル。
通常の耳かきモデルに加え、メカニカルアームが付属している。
これでピンセットのように耳垢をつまみ出すことができるということだ。
ではまずはその外観から確認していこう。
外箱はシンプルでカッコイイ。
内装も良いデザイン。
本体と充電スタンド。
高級感のあるデザインがいい感じ。本体をスタンドに立てるだけでOK。
充電端子はType-C。
充電スタンドを開けると様々な形の耳かきヘッドが出てくる。
耳穴や垢の配置に臨機応変に対応できる。
ロゴは通電すると青色に発光する。
充電スタンドに立たせると赤色に発光する。
先端はこのように。
耳かきヘッドの内側に照明とマイクロスコープがついている。
まるで内視鏡のような構造をしている。
ヘッドを外すとメカニカルアームが出現。
アプリから操作することで…
このように開く。
これを耳の中に突っ込んで操作するわけだが、この開閉の駆動音が結構怖い。
アプリは専用のものを導入する必要がある。
今更だけど「蜂鳥耳掻き」なんスね…。
このように、アプリから耳穴を覗きながら操作する。
真ん中のアームボタンを押すことでメカニカルアームを開閉することが可能だ。
しかしてああ!見苦しい!
他、写真撮影や動画撮影も可能。一体何に使うのか。
それからbebird Note3 Proでは機能しなかったが、音楽再生機能も備わっていた。
恐らく他のbebird製品で利用できる機能と考えられる。
bebird Note3 Pro はめちゃくちゃ便利
当然だけど、自分で確認ができる耳掻きが可能。
どこに何があるのかを確認しながら、多彩なヘッドとアームを使用して排除することが可能だ。
素直に、耳掻きにカメラとアームがついたようなものなので便利さだけが格段に向上し、デメリットや不便さなどは微塵も感じることは無い。
多少操作にコツがいるが、慣れてしまえばさした問題ではない。
これならば、髪の毛が入り込もうが、耳垢が蓋をしようが、ゴキブリが住み着こうが、一人で対処が可能だろう。可能だと思う。可能なんじゃないかな。
本機は8000円程度するが、くだらん施術料と消費される時間を考えたら全然問題ない。
これは一家に一台のレベルですな。
膝枕で耳掻きしてくれる女なんていらねえんだ。
男はすべからく皆自立、なぁそうだろう?
ともかく買って損はなし。楽しいし便利。
ただしやりすぎて耳が腐らないように注意しようね。