筆者は人生の半分以上をLogicoolのトラックボールマウスと共に過ごしている。
相棒であり親友。なくてはならない存在。ズッ友だょ……!
そんな筆者は、現行の「ERGO M575」より一世代前の「M570t」を計4台も購入している。
自宅はもちろんのこと職場にも配置しており、それらが壊れるたびに再購入をしてきた為だ。
このたび、その最後の4台目がついに壊れた。
現行機「ERGO M575」はすでに所有しており、その有用性は確認できている。
同機種を買うのが最善ではあるのだが、このようなブログを運営しだした手前、視野を広げたくもある。
ということで、ついに人生初めて他社トラックボールに手を出してみた。
今回はそんな代打マウスである「M-XT3DRBK」についてレビューしていこうと思う。
エレコム M-XT3DRBK5 について
エレコム とは
エレコムとは、大阪市中央区に本社を置く大手PC周辺機器メーカーである。
バッファローやアイ・オー・データと並ぶ日本におけるIT機器大手であり、マウスやキーボード、その他PC周辺機器を手広く手掛けている。
ここの製品の特徴としては、何と言ってもコスパ重視なところ。
PC周辺機器界のアイリスオーヤマ、ユニクロみたいなポジションにいると個人的には感じている。
何よりも「低価格で使える製品を」という浪速根性が強いようで、プラスチックむき出しで簡素なデザインとなるものが多い。
歯に衣着せぬ言い方をすれば、安っぽくてダサい。
ただしアイリスオーヤマのように「すぐ壊れる安かろう悪かろうな製品」というものではなく、しっかりと”低価格で使える製品”を提供しているのが好印象。
エレコム M-XT3DRBK5 とは
「ERGO M575」や「M570t」と同じ親指操作型トラックボールマウス。
ボタン数はホイールボタンを含めて6ボタンも搭載しており、それぞれカスタムすることが可能。
通信はマイクロレシーバのみに対応しており、Bluetoothには非対応。
チルトホイールやポインタの移動速度切り替えスイッチなどを搭載しており、機能面で比べてみても「ERGO M575」や「M570t」よりも高機能。
それでいて価格は1000円以上も安いのだから大したもんだ。
なお、M-XT2DRBKというそっくりな製品がある。
M-XT2DRBKとM-XT3DRBK5の違いは、右クリック横のボタンがカスタムボタンなのか減速ボタンなのか、という違いのみ。
カスタムできる分、M-XT3DRBK5のほうが利便性は高いか。
エレコム M-XT3DRBK5 の外観
まずは製品外箱。
まさかのダンボール。
開けてびっくり「どシンプル」な梱包。
すげえや最近の中華デバイスでもここまで質素じゃないぜ!
内容物は上記の通り。
本体と電池、レシーバ。説明書と生意気にも多言語マニュアルが付いてた。
全体は真っ黒。
手のひらが接する部分はつや消しマット加工となっているが、それ以外はプラスチック感むき出しのツヤ黒光り。
手触りも見た目も超安っぽい。
対して、このボタンの数である。
しかも全部カスタムできるってんだからとても便利に違いない。
裏側はスイッチとバッテリーボックス。
このスイッチは「動作モード選択スイッチ」とのこと。
まぁ一度好みの設定を見つけてしまえば、以降は変えることはないだろうな、という印象。
ゲーマーには嬉しい機能だったりするのかな?
各ボタンの割当は専用ソフトから可能。
びっくりするぐらいUIが古い。Windows XPぐらいから何も変わってない感じ。
まぁ、マウスの設定如きにかっこいいUIを採用している海外勢が異常なだけか。
ERGO M575と比較
全体比較はこのように。
M-XT3DRBK5のほうが一回り小さい。
横幅や高さは見てわかる通りほぼ同じ。
全長だけが異なるという感じ。
クリック部分は指の形に凹んでおり、フィット感はM-XT3DRBK5のほうが優れているか。
エレコム M-XT3DRBK5 の良いところ
「ERGO M575」と同じ感覚、それ以上に使える。
親指トラックボールマウス、という時点でそんなに差はないので当たり前の話ではあるのだけど、それでも予想以上に「ERGO M575」と同感覚で利用できたので驚いた。
利用前はボタン数が多い事により操作に違和感が生まれるものかと思いもしたが、実際に触ってみると何の違和感もなく扱うことができる。
そのうえで各ボタンもスムーズに操作することができ、良く考えられた配置とデザインになっているのだなと関心した。
簡単に言ってしまえば、ファンクションボタンが増えたERGO M575。
とても優れた製品といえるだろう。
何よりもカスマイズが便利
実は以外にカスタマイズ項目が多かったりする。
マウスキー以外にもキーボードショートカットやシステム操作まで割り当てる事が可能。
自分だけの理想的なマウスを構築可能であり、それこそ唯一無二の相棒に成り得るポテンシャルをもっている。
エレコム M-XT3DRBK5 の微妙なところ
小さい
これは人によりけりな話ではあるのだけど。
上記比較のように、M-XT3DRBK5はERGO M575に比べて全長が短い。
この小ぶり感は、ERGO M575に慣れている人/ERGO M575でピッタリな人にとっては結構致命的。
自分は手が大きいほう、とまでは言わないが、ERGO M575がピッタリ。
対してこの小ぶりなM-XT3DRBK5は、自分にとって小さすぎる。
普通に持てば、各指先がマウスから飛び出てしまう。
そうなると途端に操作感が悪くなり、不快感が増すことになる。
男性には少々小ぶりすぎるか。
或いは、女性にはぴったりなサイズ感なのかもしれない。
安っぽい
例に漏れずエレコムゥな安っぽさとダサさがある。
特に真横から見た様相は中々なものである。
見た目だけじゃなく質感も手触りもプラスチッキーであり、大変に面白みがない。
まぁ3千円程度で買えるものなので、実際安いんだけどね。。
エレコム M-XT3DRBK5 の総評
本体の小ささ、安っぽさが気にならないのであれば、超優秀なマウス。
ファンクションボタンが増えた(カスタマイズ性に富んだ)ERGO M575となる。
ただし、上記2つの欠点が気になる人は、致命的に合わないかも知れない。
事実、自分はこの小ささと手触り感から、継続してERGO M575をメインに使用することを選んでいる。
本機の購入を考えている人は、購入するまえに必ず実機を触って感触を確かめたほうがいいかもしれない。
その上で違和感を感じないのであれば、手放せない相棒となるだろう。