最近のガジェットは、種類を問わずとにかく大容量バッテリーを搭載しており、旧世代の充電器だとまぁ充電に時間を要することが多い。
しかもどいつもこいつも急速充電に対応しているということもあり、旧世代の充電器では宝の持ち腐れという実情もある。
と、いうことで思い切ってプレミアムな充電器を導入してみた。
今回はAnker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) をレビューしていく。
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) の基本データ
Anker とは
Ankerは、2011年に創業されたバッテリーサプライを提供する中国の会社だ。
今ではモバイルバッテリー、充電器、パソコン周辺機器のほか、イヤホンやロボット掃除機まで作っており、かなりの知名度を誇る企業に育っている印象がある。
筆者は展開当初から多くのAnker製品を使い続けており信頼をおいている。
2010年代のAnkerは安くて高品質でサポートも素早くバッチリ、という印象であったが、今ではまぁ色々と落ち着いて”大企業な対応”が見受けられるのが悲しいところ。
Anker、お前変わっちまったよ。(後方腕組旧友面)
とはいえ、品質はやはり良く同業他社より一歩進んでいるといったところ。
やはり一日の長たる故の技術力はあるようだ。
なお、個人的に”モバブー”という言葉を駆逐した戦犯であると個人的に思っている。
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) について
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN)は、PD対応の6ポート充電器だ。
USB-Aポートを2つ、Type-Cポートを4つを搭載し、合計最大200Wの超高出力に対応。
公式説明では「MacBook Pro、iPhone 15、AirPodsもこれ1つで充電ができます。」とのこと。
ヒュ~!アップル信者しか見てねえや!
各ポートの使用状況により出力W数が変化するタイプとなっており、Type-Cポートの単出力は最大100Wに制限されている。
つまりType-Cポートを2つのみ使えば100W出力が2出力設けられるということであり、繋げれば繋げるほど出力が分散していくというわけだな。
公式HPやAmazonに以下のような分岐図が載せられているので参考にしてみよう。
こんな感じに全ポート接続を行っても、1ポートで65W、2ポートで45Wの出力は確保できるようす。
自分の利用環境ではこれで十分。
ちなみに上位機種でAnker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)なるものも存在する。
これはモニターがついて最大250W出力ができるうえ、出力をダイヤルで変更できるスグレモノの様子であるが、
「…いや、絶対こんなの面白がるの最初だけで、以降はダイアル固定で使わないでしょ…。」
という、ガジェットブロガーなのに妙に冷めた目線で観察した結果、こちらは不採用となっている。
恐らくこの時の筆者は酒が足りなかったのだろう。
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) の外観
まずは箱。
安ぽっさは無い。
中身はこんな感じ。
まぁ充電器だし使い方の説明もクソも無いのでどシンプルな構成。
本体。
ずっしりと重く、高級案のある筐体。
削り出しのような継ぎ目の無い金属筐体がカッコいい。
電源ケーブルは変圧ボックス無しのシンプルなモデルなのもよし。
太め。
本体は576.3g
ケーブルは114.2gとガッシリ。
旧機種と比較
筆者は2016年より、同社のAnker PowerPort 10を使い続けている。
最大10台同時充電可能、最大出力60Wという化石のような充電器だ。
以下のような単体での充電器も有していれど、所詮1、2ポート。
複数の充電では効率が悪い。
さすがにコレだけでは戦えない、ということで買い替えたわけ。
そんなAnker PowerPort 10との外観比較が以下だ。
デザインも洗練されてるし、デカさも筐体の品質も雲泥の差。
重さも2倍だぞ2倍。
今までありがとうAnker PowerPort 10。BIGLOVE…
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) の良いところ
しっかり高性能
さすがAnkerという品質。
全ポートで公表値と寸分違わぬ出力を計測し、コイル鳴きや給電切れなどの症状も無し。
しかも一向に筐体が熱くならないというのビビった。
レビュー時が冬とはいえ、室内で出力MAXの200Wを出しているにも関わらず、本機はまるでケロッとしている。
うーん逞しい。
筆者はスマホを2台とアクションカメラを2台、一眼レフを1台、オープンイヤーを1台という構成で外出することが多いのだが、本機であればおおよそ60分もあれば全てが丸一日使える状態にまで充電することが可能となったため、大変にQOLがバク上がりしている。
勿論、給電される側がPDに対応していないと話にならないものではあるが、最近のは大体PDに対応しているので気にするものでもなかろうて。
なお、ケーブルもMAX100W出力が可能なものを用意する必要があるので注意が必要。
今回はCIO 柔らかいスパイラルシリコンケーブルを使用。
ケーブル自体を磁石でくるくる巻き取れるスグレモノなのでとてもおすすめ。
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) の残念なところ
名前が長い。わかりにくい。
Anker Prime Chargerって名前だけで3機種あるし、似たような名前の同社製品を含めれば7種類もある。
Xperia並に名前で機種判別をさせようとする気を感じない。
思えば、同社が展開するイヤホンであるSoundcoreシリーズも中々に大概なネーミングセンスをしているので、まぁこういう社風なのでしょうね…。
Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN) の総評
効率的に充電できる高出力充電器。
個人的にはAnker Prime Charger (250W)よりもオススメできる。
モニターもダイアルも面白がるのは最初だけ、なによりこっちのほうが安いからだ。
とにかく大容量バッテリーが溢れる昨今に活躍が期待できるナイスなモデル。
定価1.3万と充電器にしては高価だが、タイムセールを狙えば9千円台で狙えるという、意外にもコスパの面でも優れているかもしれない穴場機種だ。
見た目よし性能良しの、是非とも導入をオススメしたい魅力的な充電器と言えるだろう。