まず最初に、本記事はメーカー様(TP-Link社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
我が家では2020年に購入したと思われる、Xiaomi製ハイブリットロボット掃除機「Roborock S50」が鎮座している。
自分で修理したりしつつも、今もなお現役稼働中だ。
正直このロボット掃除機をいつ迎え入れたのかは覚えちゃいないが、本ブログでは2020年5月に記事を起こしているので、多分そういうことなのだろう。
もはや本ブログは筆者自身への備忘録と化している。
話を戻して、そんな本環境に新たなロボット掃除機が挑戦者としてやってきた。
最近スマートホーム機器に力を入れているTP-Linkからの刺客ということで注目度は高い。
ということで今回はTP-Link Tapo RV30 Max Plusについてレビューしていく。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus の基本データ
TP-Link について
TP-Linkは1996年に設立された会社。
コストパフォーマンスに優れたネットワーク製品を多数提供している。
詳細はArcher AX73の記事を参照。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus について
製品情報としては以下の通り。
スペック値について個人的要所を書き出してみると以下の通り。
Tapo RV30 Max Plus | |
---|---|
バッテリー容量 | 2600mAh |
マッピング/ルート | LiDAR + IMUデュアルナビシステム |
サイズ | ロボット掃除機:330 × 330 × 100 mm 自動ゴミ収集機:228 × 164 × 330 mm |
段差乗り越え | 22mm |
吸引力(自動ゴミ収集機) | 17000Pa |
最大吸引力 | 5300Pa(5段階) |
カーペットブースト | 対応 |
水拭き | 対応 |
無線規格 | IEEE 802.11 b/g/n, 2.4GHzのみ Bluetooth 4.2 (設定用) |
Tapo RV30 Max Plusは、もはや一般的となった水拭きもできるロボット掃除機だ。
そのうえで最近トレンドの自動ゴミ収集機付きというモデルでもあり、しかも5万円台で購入が可能という大変コスパに優れた製品となる。
最大5300Paの強力な吸引力を有しており、フローリングの溝のゴミからカーペットについたペットの毛まで、パワフルにしっかり吸い取ることが可能とのこと。
LiDAR&IMUデュアルナビシステムを搭載したモデルであり、掃除対象の部屋を短時間で正確にマッピングすることで、無駄なく効率的に清掃することが可能。
LiDAR故の暗所の強さで、暗い場所でも問題なく働いてくれるのは頼もしいところ。
部屋のマッピングのカスタマイズや侵入可能経路の設定が可能であり、水拭き時に必要となるカーペット回避だって標準装備となっている。
手動指定ではあるが、カーペット上での吸引力アップ設定も一応可能。
Roborockはカーペットを自動認識して吸引力を変更してくれたのでその点では少々残念であるが、まぁカーペットなんて動かさないから位置指定すればほぼ自動認識みたいなもんなので問題なし。
…と、長々と文章で書いてはいるが、公式の動画を見れば一目瞭然なので掲載しておく。
こう文字に起こしてみると、ロボット掃除機の熟成具合も極まってきたなぁという印象。
そろそろ階段とか登ってくれるだろうし、洗濯物とか畳んでくれそう。
そういや進路上の邪魔者をアームで除けてくれるロボット掃除機とか出てきていたなって。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus の外観
外箱。勿論とても大きい。
英語オンリーで日本語記載は一切なし。
側面には内包品の説明がされている。
掃除機にたまったゴミは収集機が自動で回収、約2か月間分のゴミが格納できる事が明記。
抜け毛マシンである猫様が居る家庭では果たしてどうなのか。
箱を開けるとこのように。
クイックスタートガイドのほか、日本語の説明書が確認できた。
それらのほか、なんと英文の説明書まで入っていた。
ちなみにこちらはビニールで梱包されているうえ、定位置に存在していた。
つまり日本語説明書はわーくに向けに投入されているものなのでしょうね。
他、見慣れた水拭きモップと電源ケーブルが確認できる。
全部取り出したところ。
上述アイテムの他、本体と自動ゴミ収集機とブラシ部のカバーが確認できる。
本体はとてもオーソドックスなデザイン。
本体上部のボタン配置や割り当てられている機能や、円形デザインの本体に片側回転ブラシ、前部と背面のセンサー配置箇所についても基本に忠実な印象。
前面にもセンサーが備わっている。
どうやら「充電センサー」らしいが、なぜ前面についているのかは不明。
LiDAR + IMUは上部に備わっている。
見た感じRoborockのものと変わらなそうな構造をしている。
ブラシ部分は通常のブラシとラバー素材の弁で構成されたモデル。
経験上、このモデルは髪の毛が絡まりやすい印象。
ダストボックスは少々小さめ。
しかしながら本機は自動ゴミ収集機が存在するモデルであるため、何らデメリットにならない。
むしろこのサイズ感が良いまである。
ダストボックスは給水タンクも兼用。
水は結構入る。
なんとダストボックスのフィルターを直に取り外すことが可能。
コレは大変にありがたい。
ロボット掃除機のフィルターって何故かプラスチックに覆われている事が多くて直に掃除ができないんだよな…。
これなら直接掃除ができるのでメンテナンスが楽々。
モップをつけたところ。
まぁこれは基本的な装備方式なので特筆することもなく。
自動ゴミ収集機、兼充電スタンド。
充電ケーブルは背面に装備、一応ケーブルは取り回せる模様。
ゴミ袋は標準装備。
全て紙素材で出来ている様子なので、満タンになったらそのままポイッとできるみたい。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus の良いところ
しっかり動作、意外に静音
センサーの動作も問題なく、ソレに伴うマップ制作もとても正確。
自身の軌道もしっかりと計測・記憶し、前回のルートを参考にしたうえで障害物の存在を把握しながら最適な挙動を取ってくれる。
これはまぁ、筆者環境既存の「Roborock S50」でも同様の動作を取ってくれていたものではあるが、コレが出来ないロボット掃除機が存在したので、一応評価できるポイントかなって。
ゴミの収集力も申し分なく、取りこぼしなど少ない印象。
性能的には「Roborock S50」とほぼ同等である印象があるが、比較してみると稼働音が意外にも静かであるということに注目したい。
本機には「静音モード」なる稼働音を小さくするモードが存在するが、それにしなくとも(デフォルトで)とても稼働音が静かなのだ。
「Roborock S50」は掃除中などはYoutube鑑賞もままならない爆音であったが、本機では全然許容できるレベル。
なるほどコレはとてもありがたい。
小回りが効くため効率が良い
左が「Tapo RV30 Max Plus」、右が「Roborock S50」。
比較してみると一周割小さい様子。
一方でLiDARセンサーは「Tapo RV30 Max Plus」のほうが少々高い様子。
このボディの小ささは小回りの良さ、強いては掃除力の効率につながる。
以下画像を確認されたし。
左が「Tapo RV30 Max Plus」、右が「Roborock S50」。
同じマップ、同じような掃除パターンであることが確認できる。
一方で、「Tapo RV30 Max Plus」のほうが障害物に対し細かく回り込んで掃除できていることが解る。
ロボット掃除機は小さいが正義。はっきり分かんだね。
カスタマイズ項目がとても豊富
センサーで検知したマップの編集や部屋割当、部屋ごとの掃除レベルの調整、カーペット上での吸引力向上設定や侵入付加経路の設定、メンテナンスやスマートアクションの設定まで可能。
勿論AlexaやGoogle Homeなどのアシスタント機能にも対応。
ほぼ必要そうな機能は全て網羅している。
スマートホームに力を入れているTP-Link の強みが反映されている。
うーん強い。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus の残念なところ
駆動部分が少々貧弱
本機はタイヤのサスペンションが硬いというか、タイヤ駆動部のトルクが無いというか、なんかこう勢いが無い。
少しの段差を乗り越えるだけで「ガッタン!!」と大きな音がなるうえ、本機もかなり上下にバウンドしているような挙動が確認できている。
また家電から伸びる電源コード程度にも苦戦しているように見え、駆動部の勢いがあれば乗り越えられるであろうにも関わらず、上記画像のように自らを縛り上げ悲しい声を上げている様相を頻繁に目撃している。
本機を稼働させる場合は、経路上に存在するコンセントなどは抜いておいたほうが良いだろう。
なおこのような挙動は「Roborock S50」では確認できていない。
「Roborock S50」がその辺の考慮をせずイケイケドンドンという傾向であった、という話なのかもしれないが、既存の掃除機が出来ていたことが本機では出来ないというのは少々見過ごせないところ。
まぁ言い方を変えれば、本機は”やさしい稼働”なのかもしれないが。
2025/2現在、交換用紙パックが購入できない
かなり致命的なのだけれども、本機の交換用紙パックは現状販売されていない。
公式HPには一応製品ページが存在すれど、購入リンクも用意されておらず入手方法が明記されていない。
60日以上は持つらしいので現状どうにかなっているが、4月までに発売してくれないと正直どうにもならないのだけど…?
どういう予定なのマジで。
TP-Link Tapo RV30 Max Plus の総評
纏めると、以下の通り。
2024年後期に登場したロボット掃除機に相応しい、機能フルでスマートなロボット掃除機。
そのうえで5万円クラスで購入できるコスパの良さも大変に魅力的だ。
一方で交換用紙パックが現状入手不可という致命的な欠点がある。
これはこの数ヶ月でどうにかしてくれるものと”信じている”が、どうにかならなかった場合は…マジでどうしようもない。
購入を考えている人は少々ステイしたほうが良いかも…?
情報入り次第記事は更新していく予定。