
まず最初に、本記事は株式会社Maono社様より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
オンラインゲーム時の筆者環境ではfifine AmpliGame AM8Tがメインに使用されている。
音質や扱いやすさにおいて、非常に優れているマイクだ。
で、この度本環境に対する挑戦者が現れた模様。
ということで今回は Maono PD300XT をレビューしていく。
Maono PD300XT の基本データ
Maono について

Maonoは、2014年に設立されたマイクやオーディオ機器を中心に展開する中国発の音響ブランドだ。
プロレベルの音質と高いコストパフォーマンスを両立させている点が評価されている様子であり、配信者やポッドキャスター、在宅ワーカーなど、世界中の幅広いユーザーに利用されているとのこと。
日本においては、株式会社アスクが国内正規代理店として展開されているようで、日本としての公式HPなどは無い様子。
とは言いつつ、実際のところは日本Amazonがほぼ公式HP化しているのでそちらを確認したほうがよいかも。
Maono PD300XT について

Maono PD300XTは、高音質と使いやすさを両立させたダイナミックマイクだ。
192kHz/24bitの高解像度録音に対応しており、繊細な音のニュアンスまで忠実に再現が可能。
プロ向けの録音機器で使用されるXLR接続のほか、USB Type-C接続に対応しており、PCやスマートフォンに直接接続しての利用も可能であり、オーディオインターフェースなしで手軽な高音質録音環境が構築できるのがウリ。
PC用の専用ソフトウェア「Maono Link」が用意されており、これ使用することでマイクの機能をさらに活用できるようになる。
イコライザーやコンプレッサー、リミッター、ノイズゲートなどの設定を細かく調整し、用途に合わせた最適な音質にカスタマイズできるとのこと。
その他、3.5mmヘッドホンジャックも搭載しており、リアルタイムで自分の声やPCのシステム音をモニタリングすることもできる。
要は、本機だけで簡易な配信環境を構築できるということ。すごい。
ちなみにダイナミックマイクとコンデンサマイクの違いは以下の通り。
ダイナミックマイク
- 感度が弱い(基本有効範囲5~15cm程度)ので雑音を拾いにくい。
- 頑丈、湿度に強い為、屋外で使用される事が多い。
- アンプなどを有さないモデルが多く電源が必要ない。
コンデンサマイク
- 感度が高い(基本有効範囲5~25cm程度)ので雑音を拾いやすい。
- 複雑な機構を有する為、繊細で湿度に弱く耐久性も良くはない。
- 週話数特性の幅が広いため、低域から高域まで集音可能。
Maono PD300XT の外観


外箱。
黒と黄色のカラーリングで筆者好みのやつ。

開けると説明書。


説明書、組み立て手順書、Maono Linkの入手先のメモがあった。

箱にもMaono LinkのURLが書いてある。

開けるとこの様に。

内容物は上記の通り。

付属USBケーブルはA/CtoC。
換装式で汎用性が高い。

5/8″-3/8″変換ネジも付属。
マイクブームアームに接続する時とかに使用するものかと。

マイクスタンドベースとポールを接続したところ。
延長ポールもあり、大雑把ではあるが高さ調節ができる。


上がデフォルト、下が延長時。
結構高さが変わる。


で、本体。
ショックマウントスタンドとなっており、ゴムバンドで宙に浮いている状態で固定されている。
これなら台パンしても影響なさそうだね!しないけど。

マイク下部には入出力端子類。
3.5mmプラグ出力端子、Typc-C端子、XLR出力端子を装備。

ボタン類はオーディオレベル調整つまみとミュートボタン。
つまみは押下でき、押下するたびに「マイクゲイン/ヘッドフォン音量/モニターミックス調整」と3モードの変更が可能。
また、ミュートボタンを2秒押下することでカスタム機能のON/OFFICEの切り替えが可能。
ノイズゲートやEQの切り替えが可能となり、割当はMaono Linkで編集することができる。

マイクカプセル(スポンジ)を外すとこんな感じ。
単一指向性のマイクであることがわかる。
マイクカプセルは破裂音の削減に役立つものなので基本的には付けたままにしよう。

スタンド単体は604.7gと中々にヘビー。

延長なしのデフォルト装備で1184.9を計測。
すっごい重くてガッチリしているので安定感は抜群。
Maono PD300XT の良いところ
非常にクリアでノイズレスな集音が可能

良質なスタンドやショックマウントを備えており、更にはMaono LinkのAIリダクション機能によって、非常にクリアでノイズレスな集音が可能。
どんなに周りが騒がしかろうが、台パンしようが、こちらの音声だけを集音してくれる。
ポップノイズも拾わず、キーボードやマウス、エアコンなどの環境音は一切拾わず、こちらの声のみを正確に拾っている様子が確認できており、非常に質が高いと感じている。
多分、このブログで扱った中で一番良い品質具合なんじゃなかろうか…。
XLR入力、USB入力共に高音質で集音出来ており満足度は高い。
以下は音声サンプル。
XLR入力はfifine AmpliGame SC3を使用。
収録時のマイクの距離と口の位置は同じ。
USB Type-C接続
XLR接続
両入力共にかなり僅差と言った印象。
やはりXLR接続のほうが低音がしっかりしておりノイズレスな印象ではあるが、Type-C接続でもデジデジしておらずスッキリとした音声に仕上がっている。
両接続でとてもクオリティが高く、使用シーンに合わせて柔軟に使用できると感じた。
ただし、今回のType-C接続での録音は全ての設定をナチュラルにしたうえでのもの。
ここからEQをかけたりノイズゲートを調整すると、よりホワイトノイズが増す印象がある。
まぁ音声加工をする以上、多少はね?
Maono Link の楽しさ
公式ソフトウェアである「Maono Link」が、シンプルでありながら中々優秀。
結構細かいレベルでイコライズが可能であるし、音量調節やノイズゲートの設定などが視覚的にわかりやすく設定することができる。
また、簡易的なレコード機能がついており、イコライズなどのカスタマイズをした結果、音声がどのように相手に伝わっているのかをその場で確認することができる。
地味な機能ではあるが意外と便利。
Maono PD300XT の残念なところ
特になし。
まぁ、当然ながらXLR接続時はただのマイクのみの機能となり、イヤホン接続での音声確認などはできなくなるので注意は必要。
それからスタンド含めてかなりヘビー級なのも気になるところであるが、安定性重視であると考えれば納得できるものであるし、気に入らなければアームなどを別途用意してもらえばいい話。
え、fifine AmpliGame AM8T の時は同じ理由でありながらも明確に残念な点として挙げていたじゃないかって?
いや、あっちはウリの一つでもあるライトアップ機能すら失われてたから…。
そもそも光る要素が無い本機はその点での減点が無いよねって話。
Maono PD300XT の総評

充実した機能を有するダイナミックマイク。ユーザーを問わない汎用性の高さが良し。
集音性が良く、対ノイズ性能も高い。
意外にも高機能であり、それら細かい設定は全てアプリ上に集約しているので、見た目としてはシンプルに収まっているのもポイントが高い。
端子もUSB/XLRと選択できる為、環境のレベルアップに合わせてXLRへの移行もスムーズにできるのが良き。
確かな実力を感じるとても魅力的な製品であると感じた。