本記事はArcher TX3000Eのレビュー記事となる。
前回のTP-Link Archer AX73 レビュー記事でも触れたように、本機は提供ブツでは無く自腹で購入したものとなるので、まぁなんかその、あんま配慮とかは無い。
とはいえ、所詮無線機なのでレビューのしようも無いっちゃ無いのだけど。
どんなもんなのか、購入に当たり参考にでもしてみてほしい。
Archer TX3000E の基本データ
TP-Link について
TP-Linkは1996年に設立された会社。
コストパフォーマンスに優れたネットワーク製品を多数提供している。
詳細は前回記事を参照。
Archer TX3000E について
.製品情報としては以下の通り。
スペック値について書き出してみると以下の通り。
TP-Link Archer TX3000E | |
---|---|
ワイヤレス規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
周波数 | 2.4GHz+5.0GHz |
最大通信速度(理論値) | 2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:2,402Mbps |
ワイヤレスセキュリティ | WPA WPA2 WPA3 WPA/WPA2-Enterprise(802.1x) |
インターフェース | PCI Express x1 USBピン端子 |
プロトコル | IPv4 IPv6 |
その他 | Bluetooth対応 |
Wi-Fi6には対応している様子。
また、本機はBluetooth送受信機としても使用することが可能。
ひとつで二度美味しい無線モジュールなわけだ。
ただし、本機はUSBスロットに挿してハイ終わり、というものではなく、PCを開いてPCI Expressに装着を行う必要があり、更にBluetooth機能も使いたいのであればUSBピン端子にも別途装着が必要になるという、少し知識を要する装備となることに注意だ。
もっとも、見た目からしてそういうものなので、なんの知識も無しに買うような人はいないと思うが。
Archer TX3000E の外観
外箱。Archer AX73 のような下品さは無いかな。
相変わらず商品説明が余すことなく記載されている。
Wi-Fi6の”うまみ”が一番のアピールポイントの様子。
中身。
アンテナは2本でねじ式。
ロープロアダプタも付いてるけど空けてすらいないので詳細不明。
付属ネジなどは一切無し。
本体はメタリックな赤を纏ったヒートシンクのみで構成サれておりかっこいい。
どうせPC内に収めてしまうものではあるけども、かっこいいことに越したことはない。
PC内にはこのように装着。
奇跡的にPCI Expressが1個だけ余ってたので問題は発生せず。
Archer TX3000Eから伸びているケーブルはマザーボードUSBピン端子に接続している。
アンテナは前後に稼働する。
360度回転するので、実質好きな方向へ向けることが可能だ。
背面はそれなりに強めの磁石になっており、くっつくところには結構ひっつく。
また無線機から本体へ伸びるケーブルは1m程度で少し足りないかな?という印象。
Archer TX3000E の良いところ
速度が速いし安定している。
それはまるで有線接続のよう。
全然途切れない上に安定して速い速度を出してくれている。
これまた前回の記事のおさらいになってしまうが、本環境では本機に変更することで1.5倍の速度向上が確認されている。
さらに言えばWi-Fi6に対応していない環境から比べてしまうと、驚異の12倍もの速度向上が確認できているのだ。
以下はその測定結果となる。
母艦:WG1200HP
クライアント:WI-U3-866D
母艦:Archer AX73
クライアント:Archer TX3000E
んほぉ〜たまんねぇ〜
PC周りがスッキリできる
本機はみての通り、無線モジュール本体をPC内部に装着するものである。
その為、PCのUSBポートを使用することが無いため、リソースの節約になる。
更には余分なコードやPCから生えるように刺さった無線機といったものを見る必要がなくなるのだ。
自分は上記で記載したとおりWI-U3-866Dを今まで使用していたのだけれども、本機のおかげでUSBポートが一つ開けることができ、またPCから無様にぶら下がるWI-U3-866Dも見る必要ななくなったのでとても清々としている。
Archer TX3000Eの受信部分は無論有線となり、それなりの大きさではあるが、背面磁石を有効活用して眼の届かないところに引っ付けておけばいい。
垂直にくっつけても、逆さにくっつけても落ちやしないのだから。
Bluetooth送受信が便利
わざわざPCにBluetoothモジュール組み込むのめんどくせぇ~と思っている自作PCユーザーには正に渡りに船。
以下のトランスミッターとかでごまかして使ってたけど、もう本機がアレば十分。
飛距離も安定性も申し分なし。遅延もほぼなし。
全然メインを張れる代物。こんなんがオマケでついてくるなんて本当にありがたい話だ。
Archer TX3000E の残念なところ
ドライバが使いまわし?正しい情報が出ない。
見て分かる通り、本機はIntel Wi-Fi 6 AX200として認識されている。
というのも、この製品実はドライバからハードまでIntel Wi-Fi 6 AX200そのもののようなのだ。
まぁ調べて比較してもらえばわかると思うが、機能からスペックまで、モロIntel Wi-Fi 6 AX200と同じ。
Intel Wi-Fi 6 AX200のほうには受信部分が無い・ヒートシンクが無いという違いがあれど、その程度の差しか無く、勿論Intel Wi-Fi 6 AX200のほうが安い。
だったらIntel Wi-Fi 6 AX200を買えば良いんじゃね?と思えるぐらい一緒。
せめてPCの認識ぐらいは本記名で表示してほしいところではある。
Archer TX3000E の総評
ということで、PCから認識される名称が異なる以外は概ね満足。
機能面や性能としては大変に申し分無く、実用に足ると判断している。
Wi-Fi6対応ルーターと組み合わせることでとても快適なネット環境を会得することが可能となる、これからの時代に必須となるアイテムだ。
また、本記事で出てくるArcher AX73と組み合わせたって2万円も行かない高コスパを誇っているところにも注目。
結構おすすめできるので是非チェックしてみて欲しい。