【Gtracing ゲーミングチェア レビュー】高身長の人は買ってはいけない。機能としても中途半端感が否めない。

2.5
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ゲーミングチェアがほしい。

ゲームはしないけど、ゲーミングチェアがほしい。
こう思い始めたのは2020年頃の秋だったと思う。

というのも、10万クラスの高級チェア(‎エルゴヒューマン、アーロンチェア等)に並ぶ機能を備えていながら、5万円以下という格安で手に入れることができる、というレビューをどこかで見たからだ。
どこで見たかはもはや覚えてすらいないが、なんかレビュアーはみんなそう言ってるからそうなんだろうなぁと、脳死全力情弱全開に信じていたりした。

なんか手軽なゲーミングチェアを試してみたいなぁと好奇心が疼きだして数ヶ月、本稿で触れる「Gtracing ゲーミングチェア」に年始のAmazonセールで出会うことになった。

購入した型番(カラー)は「GT909-WHITE」という白と黒のシンプルなやつ。
以下記事でも触れてるとおり、自分はゲーミングお嬢様が纏うようなエグい発光は好きじゃないので、ゲーミングチェアでありながらもシンプルなものを選択した。
以下ゲーミングキーボードも同じ理由で選んでいる。

【Logicool G610BL レビュー】機能・価格のバランスが取れた超優良コスパメカニカルキーボード。間違いなく今が狙い目。
実は昔から憧れていた「メカニカルキーボード」。打鍵するたびに「カチャカチャ」と小気味良い音が響き、正確かつ軽やかな入力感と打鍵感を味あわせてくれる代物だ。 反応速度と確かな入力感が必要とされるPCゲーム界隈において需要が高く、メーカーとして...

余談ではあるが「ゲーミングお嬢様が纏うようなエグい発光」でGoogle画像検索すると該当画像が出てきて面白かった。(小学生並みの感想
ということでGtracing ゲーミングチェアのレビューをしていきますわよ。

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Gtracing ゲーミングチェア の基本データ

Gtracing について

安価なゲーミングチェアを作ってる会社。
公式ホームページはココ

怪しさはさておき、ユーザー数は右肩上がりで伸びているようで売上も順調の様子。
それもそのはずで、他のゲーミングチェアが5万円を相場に提供している中で、Gtracingはなんと1万円台での提供を実現している。

機能面としての売りやデザイン等、他ゲーミングチェアと変わらずにこの価格差で出されたら、そりゃあみんなGtracingにいくわな、と納得の状況。
自分もその例に漏れずにGtracingを選択している。許してほしいし殴らないでほしい。

ちなみに、巷ではGtracingは同業他社である「DXRacer」の模倣品と言われている。
そんでもってその「DXRacer」は「AK RACING」の模倣品とか言われてるのを見たことがある。
これもうわかんねぇな。

自分はゲーミングチェアド素人なので詳細は知らないしあまり興味も無いのだけれど、このあたりは戦国時代なんだなと気の毒に思ってはいる。

Gtracing ゲーミングチェア について

特筆することがないぐらい、基本的なゲーミングチェア。
普通のオフィスチェアタイプから、オットマン付きのタイプ、首元にスピーカが付属しPCに接続したドングルから音声を飛ばせるタイプから、座椅子タイプまで、色々なシチュに合わせた商品提供が行われている。

GTRACING
GTRACINGの公式直営店

デザインも「DXRacer」や「AK RACING」等の大手ゲーミングチェアと謙遜なく蛍光色がギラリと光る配色がよく目立つ。
機能面も大手と比べてそれほどの差は認められないながらも、やはりとんでもな破格が目を引くところ。
いってしまえば、それぐらいしか特徴が無い。

Gtracing ゲーミングチェア を組み立ててみる

まぁモノは試さないと。ということで注文したら翌日には到着。
自分で組み立てるタイプのようなのでちゃちゃっとやってしまおう。

でっかいし重いな君。20kgあるらしいじゃないか。
梱包もガチガチで開けにくいぜ。

天井までミチミチに詰まっている。
カッターを深く入れすぎると商品を傷つけてしまうから要注意だ。

軍手が入ってた。地味にありがたい。

説明書とネジ、レンチ群。
問題はこのあと。

説明書に無いパーツが…

おまえ誰だよ(困惑)。
説明書にも記載ないし、組み立て終わった後もやっぱり残った。

恐らくオットマンのレール部分を支えるパーツのスペアのようにも思えるのだが、説明書に記載が無い以上真偽は不明。
適当すぎて笑えもしない。

組み立て方自体は上記の通り、さほど複雑でも無く30分もあれば作れる。
ただ、実際はハンマーが必要だったりでそれなりに面倒くさくもある。
それについては後述する。

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Gtracing ゲーミングチェア の良いところ

オットマンが便利

全体図はこんな感じで…

ここまで倒すことができる上に、オットマンを伸ばすことで足を伸ばしてリラックスできる。
この機能、使わないだろうなとは思いつつ購入したものの地味に役に立つ。

足を伸ばしながらネットサーフィンは勿論のこと、本椅子に着席した上でオットマンを最小で展開することで爪切り台としての使用も可能。
また耐荷重も優れているので、ここに子供を乗せることで子供専用の椅子としても使用可能だ。

本来はゲーマーの休憩用としての機能なのだろうけど、工夫次第では色々な使い道があるように思える。
というか、ゲーマーの皆さんはこんなの使わないで普通にベッドいこうぜって思うのだけれど、そういう感じじゃないんかね。休む間もPCでの前から離れてはイケないのかね。
よく分からない世界なので、迂闊なことは言ってはいけないのかもしれない。

価格が安い

安い。

同業他社に比べて安い。
以上。

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Gtracing ゲーミングチェア の残念なところ

品質が甘々

安いゆえに、品質がよろしくない。

まず上記ネジ蓋。
これ、普通に指で嵌めろと説明書に指示があるのだけど、全然嵌まらない。
穴に比べて蓋が大きすぎるのだ。

どうにもこうにも嵌る気配が無いので、ハンマーでブチ込むという作業が発生した。
そのため上記のように傷だらけになってしまった。まぁ目立たないから良いけどさ…。

しかもだ。このように強くブチ込んでも、暫く経つと押し出されてくる。
せり出してくる、と表現したほうが適切か。とにかくやはり穴に対し蓋が大きすぎるのだ。
何度かハンマーで叩き込んでやっと落ち着くことになる。非常に面倒がかかる。

そして、別の箇所でも問題がある。

白を選択したからの結果なのかもしれないけど、自分の場合は上記画像のように黄色い何かが色移りしていた。
些細な事なので自分はスルーするけど、神経質な人は気になって気が狂うかもしれない。

仮に返品・交換を行おうにも、デカイ・重い・組み立て式という返品がクソ面倒というのもあり、そのあまりの労力の前に泣き寝入りする可能性が非常に高いと思う。

ゆりかご機能が一定の角度から作動する

上記製品画像のように、デフォルトの姿勢でゆりかご機能が作動するように見えるが、実はある程度リクライニングを行わないと作動しない。
具体的には45度ほど、背もたれを傾けないとゆりかご機能が動作しない。
これ、商品説明からは読み取れないのでとても紛らわしい。

自分は、この仕様に対し最初は不具合と判断して公式に対してメールで相談したりもした。
が、「仕様やで」とご丁寧にゆりかご機能が作動するまでの動画まで添付されて返答があった。
丁寧で迅速な返答があったのは評価できるが、誤認を招く説明はよろしくないと思う。

座高が低すぎる

これは個人の問題なんだろうけど、本椅子はとても座高が低い。

自分は身長181cm、股下86cmとあまり日本人体型ではないのだけど、この体型での使用はとても苦痛。
普通に座っているだけで膝は地面と並行より上へ曲がり、血が止まる感覚がある。
とてもじゃないが長時間の使用はできない。

一応高さ調整ができるとはいえ、これでは基本最上固定で使用することになると思う。
それは何故か。一番高い状態が普通のオフィスチェアの一番低いレベルの高さだからだ。
最も低くした場合は3歳時でも足がベタつきになるレベルの低さとなり、使えたものではない。
一体どのようなシチュエーションを想定しているのか…。

改めて確認してみると、黒以外のカラーは少し体高が低いということが判明した。
黒以外は「幅67.31×奥行51×高さ121.65cm~129.08cm」という寸法に対し、
黒は「幅67.31×奥行51×高さ122.65cm~132.08cm 」という寸法になっていた。

色違いで大きさ違うなんて聞いてないッスよ。
とはいえ、これは自分の落ち度なので製品のせいではない。
そんでもってたかが数センチの差、よしんば黒であったとしても自分には合わなかっただろう。

よって、本椅子は自分のように高身長で脚長族は絶対に買ってはいけない。
自分はとても後悔している。

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Gtracing ゲーミングチェア の総評

小柄の人は多分満足できる。
高身長の人は絶対買うな。
あと神経質な人も絶対買うな。

というところかな。
やっぱり椅子は日常的に使用することもあり、良く吟味した上で購入したほうがいい。
興味本位で買うもんじゃない。

THE入門という感じで、とても価格相応といった印象を受ける。
ハズレを使いたくない、最初から満足したい、というのなら本機ではなく「DXRacer」や「AK RACING」を選択することを推奨する。

他にも優れた多機能チェアが存在する現状、あえて本機を選択するメリットは薄いかもしれない。
自分の利用環境に合わせた選択をするようにしよう。

2022/12/12:その後

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