【TANCHJIM SODA レビュー】炭酸感は感じないが、大変に魅力的で優秀なイヤホン。

4.5
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5月のとある日。
本ブログのお問い合わせメールボックスに以下のようなメールが届いていた。

企業からのPRレビュー依頼とかじゃなくて、ただのマジのレビュー依頼じゃん。
しかもたぬきから。人間社会に溶け込んだ異常個体すぎるだろコレ。
恐らく「平成狸合戦ぽんぽこ」を履修しているに違いない。

ただまぁ、このメール見て笑っちゃたので筆者の負けです。採用させていただきます。
ということで TANCHJIM SODA のレビューをしますので、本記事確認後は速やかに森へ帰っていただけますか。

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TANCHJIM SODA の基本データ

TANCHJIM について

TANCHJIMは中国(おそらく南寧)を拠点とした、2015年~17年頃に設立されたオーディオブランドだ。
兎にも角にもブランドキャラの浅野てんきちゃんが可愛い。
詳細はTANCHJIM OLAの記事を参照して欲しい。

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TANCHJIM SODA について

TANCHJIM SODAは、2026年1月に発売されたイヤホンである。
コンセプトは名前の通りで、炭酸水のような爽快感を追求したとのこと。
1DD+4BA+2パッシブ構成というちょっと贅沢なドライバ配置が採用されている。
どうやら同社製品では「KARA」以来のマルチドライバ構成みたい。

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心臓部には、同社の上位モデルでも採用されている第5世代の独自ダイナミックドライバである「DMT5」を搭載。
弾力性と剛性が高く高域の伸びに優れる設計によって歪みを極限まで抑え、レスポンスの速い引き締まった音の立ち上がりを実現。
中域に2基、高域に2基の次世代の独自開発PURE BAドライバを配置。
さらに、超高域を平滑化する革新的な「Silk System」を搭載し、極めてクリアで滑らかなサウンドを実現しているという。

見た目はいかにもソーダ感のある爽やかなデザインが採用されており、うっすらとライトブルーに彩られた高精度な透明樹脂シェルと、内部の精密なメカニカル構造が透けて見える配置が印象的。

TANCHJIM SODA の外観

まずは外箱から。
いつもの通りなTANCHJIMデザインであるが、爽やかな青が目に眩しい。

あっ てんきちゃん、今回も可愛いね。
スゥー…… あッ 汗の匂い…?
てんきちゃん スゥー… (脇汗かなぁ) なんかスゥー凄いンハァーなんかこう今日は一段とフェロモンが凄いね。
まるでこうスゥー生命の源のようなダイナミックなンハァー魅力を感じるよ。
…え?海の匂い…?そう… そっか…。

内箱。
いつものデザインだけど爽やかな青。

中蓋もいつものデザインだけどまぶい。

イヤホン登場。
収納構成は上位クラスのやつ。

イヤホンの下には2種類のイヤピ。
この上位モデルに入っているイヤピは品質が大変に良いのでコレだけで嬉しい。

一応説明書群も載せとくが、いつもの通りなので補足もなく。
てんきちゃんのブロマイドもなし。

ケースは上位クラスのいつものやつ。

ケーブルは換装式。3.5mmシングルと4.4mmバランスの両方が含まれている。
配色もSODAモデルに合わせてあるうえ、寄れにくく上部さがあり品質もかなり良さそう。
なんでも高級ケーブル「CABLE X」由来のLitz多重密撚り技術を採用した同軸構造ケーブルだそうな。
ケーブルは別物用意するまでも無くコレで良いんじゃないかなってレベル。

筐体はこんな感じ。
フェイスプレートの一部を除きスケスケなデザインとなっており、薄くブルーがかったレジンで構築されておりとても個性的。
KARAと同様、本体上部に網目状のベントホールが設けられているが、全体の筐体配色とインパクトも相まってそこまでワンポイント感は果たせていない。
ノズル部分には計算されたであろうサウンドホールが設けられており、どんな音が出るのだろうと観察しているだけでオモシロい魅力に溢れている。

重さは5.2gを計測。まぁほぼKARAですな。

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TANCHJIM SODA の良いところ

見た目の楽しさ

まず音質の話よりも前にデザインの話をさせてくれないか。
ぶっちゃけ、本機のデザインはそこまで良いとは思わない。

フェイスプレートは小さく、他はほぼレジン。
しかも見る角度によっては、そのフェイスプレートに浮かぶ気泡が大分に気になってくる。(上記画像参照)
これは当然ながらSODAという名を冠した事による弊害、ないしソレをイメージしたデザインでああろうものであるが、ぶっちゃけ「癒着素材が劣化し、剥がれかけている素材」にしか見えなくて気持ちは良くはない。

しかしながら、本機をひっくり返すとこのように透き通った筐体が僕らを迎えてくれる。
ちょっと青みがかった透き通るような世界観、今分かりました…ブルーアーカイブは彼だったんですね。
こんなにむき出しの筐体は筆者初めて。
KBEAR Streamerとかは透明度が高かったが、歪みが大きくココまでの明瞭感は無かった。

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前述したように、本機のデザインは正直”良い”と評価することは出来ない。
が、なんでこんな汚いフェイスプレートにしちゃったの??という違和感と、あまりにもむき出しのドライバ配置側の清涼感が、なんか筆者のツボに入ってしまった。
なんかこう、チグハグですっごい面白い。
なんだこのデザイン、見れば見るほど面白いし楽しい。
全体のカラーとしてはソーダ感あるんだけどね。

大変にバランスの良い音

さて、肝心の音に触れていこう。
本機は低域から高域にかけて、満遍なく非常にバランスの良い音で構成されている印象を受ける。
中域、ボーカル域を盛り上げつつ低域と高域がソレをアシストするような具合の良さを随所に感じるものである。

低域はズシリと響くものではないがじんわりとした深い伸びがあり、臨場感の下支えを十分に果たしてくれる魅力を秘めている。
高域はそこまで主張が無いまでも、鳴らす所は鳴らす、という迫力と気合を感じられるものであり、かなりの高域であってもビビさせることなく出力させてくれる力強さを所々で垣間見ることができる。
ここは十分だけどココは伸ばしたほうがええやろ!という、高域の取捨選択が大変に良い塩梅で調整されており、心地の良いリスニング体験を行うことができる。

特に魅力的なのが中音域で、ピアノのメイン演奏やボーカルの主張のさせ方が大変にお上手。
男女問わず魅力的に鳴らしてくれるうえ、サ行やパ行の刺さり等は一切無い。
全体的にダイナミックな低域高域に負けないように意図的に盛り上がらせたような印象は受けつつも、不自然さが無いように絶妙な調整がされている”面白さ”を感じる出来となっている。

総じてバランスが良く大変に面白い、魅力に溢れる音という印象だ。

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TANCHJIM SODA の残念なところ

SODAとは?

本機を構成たらしめる「SODA」という名前。
ここから印象付けられる感覚は、スッキリ/爽やか/炭酸感だと思う。
しかしながら、ここまで述べた通りに本機にはそういった要素をあまり見出すことは出来ない。
見た目の配色はラムネっぽいが、その程度。
音は上述したようにバランス重視で、なんならボーカル域優先。
もっと爽快感の有るシャッキリ感を味わいたいのであれば、見た目も音色も含め、MOONDROP StarLight の方がそうだし、何なら炭酸感まで感じることができる。

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このように、筆者は本機に対し全くと言っていいほど「ソーダ感」を感じる事ができなかった。
こんなもんかいね、と他レビュアーの記事を見てみると…あれ?
なんか「名は体を表す爽快感」だとか「寒色系の爽やかさ」とかみんな言っている。
え?マジ?筆者だけ?全くパチパチ感とか感じないんだけど。
なんなら風呂上がりのコーヒー牛乳じゃね?とすら思ってるけど。
あれ?同じイヤホン聴いてる??

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TANCHJIM SODA の総評

炭酸感は感じないが、大変に魅力的で優秀なイヤホン。

筆者的には本機に対し、全くと行っていいほど炭酸飲料のようなフレッシュ感、パチパチ感、目が覚めるような印象、というものを受けることができなかった。
まぁ「風呂上がりのコーヒー牛乳」のような安心感とバランス感、気持ち的な爽快感や心地よさを味わうことはできるが、音としてはそんなに硬質的でもないしスパッと見通しの良さを感じるものでもない、という印象。

ボーカルをどう楽しませるか、という方面では中々に創意工夫を感じられる面白さを持ち合わせており、バランスの良さという面でも引けを取らない優秀さも兼ね備えた魅力的なイヤホンと認識している。
「ソーダ感」というものは定かではないが、それを期待しなければかなりおすすめできるイヤホンと評価したい。

これで良いか、たぬき。

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