
流行りに乗って日傘を買ってみた。
あのローソン限定のコールマンのヤツ。良いねコレ。
で、じゃあせっかくだから日傘用にガジェット追加してみるかってんで日傘扇風機を購入。
特に何も調べず、Amazonの検索結果上位に居座っていたやつを選択。
そうだね、脳死企画その7だね。

ということで今回は Kindil 携帯扇風機 についてレビューしていこうと思う。
結論、超面白い。
Kindil 携帯扇風機 の基本データ
Kindil について

なんかよくわからんブランド。
企業詳細も創業国もホームページもSNSも、何もかも情報がない。
Amazon上では携帯扇風機、ネッククーラー、ハンディファン、デスクライトなど10数点を展開しており、ブランドとしては継続的に活動している。
表記は全角の「Kindil」が正式なようだ。なにそれ。
中国または東南アジアの工場で作られたOEM品に、日本市場向けのブランド名を載せて販売する、いわゆるAmazon専業PBブランドと見るのが妥当か。
ちなみにKindilで検索するといくつか解説記事が出てくるが、個人的に中身はほぼ信用できたもんじゃない。
あるサイトはKindilのメーカー紹介欄にAmazonの電子書籍リーダー「Kindle」の説明文をそのまま貼り付けており、その流れで「Kindilはアメリカの会社です」と断言している。
その他AI生成記事が埋め尽くしているカオス状態と化しており、ただでさえよく解らないのに拍車をかけてよく解らなくなっている、素晴らしく怪しいブランドだ。
まさかあのKEEPTIMEを超えるモノに出会えるなんて…。感激。

Kindil 携帯扇風機 について

Kindil 携帯扇風機は、いわゆるベルトファンというヤツだ。
クリップでズボンのウエストや日傘、バッグに挟んで使う。
付属のネックストラップを使えば首掛けにもなるし、そのまま卓上に置くこともできる。
服の内側に風を送り込むタイプなので、屋外作業や現場仕事、ゴルフあたりを想定した製品だ。
本体はダクテッドファン構造で、円筒形の風洞の中にインペラが入っており、出口側に16枚前後のガイドベーンが並んでいる。
羽根がむき出しになっていない構造なので、髪の巻き込みは起きにくそうではある。
そして更に、この製品にはモバイルバッテリー機能が付いている。
しかも6,800mAhも有るらしい。重量137g程度なのに。
絶対嘘なのにこんなに堂々としているのは尊敬できるまで有る。
USB-A出力からスマホを充電できるわけで、まぁ後述するが、この機能があるおかげでバッテリー容量を外から実測できてしまった。
メーカーにとってはおそらく余計な親切機能ですわな。
そんな本機のAmazonスペック表は以下の通り。
| 項目 | Amazonでの表記 |
|---|---|
| 連続稼働時間 | MAX 27時間 |
| モーター回転数 | 13,000RPM |
| 風量調節 | 100段階 / 無段階 / 5段階+無段階 |
| 重量 | 137g |
| 静音性 | 「極静音設計」 |
| 用途 | 1台7役 |
| 品目の寸法 | 19 × 21.5 × 2.5cm |
| バッテリー | 6,800mAh |
Kindil 携帯扇風機 の外観


箱はこんな感じで、シンプルな怪しさが出ている。
一応PSEマークは確認できる。

内容物はこんな感じ。
首掛け用のストラップ、AtoCのケーブル、説明書とクリップ、そして本体。

説明書はみんな大好き怪しい日本語でとっても安心。


本体はこんな感じ。
筒状の小型サーキュレーターといった感じ。

しかも謎にライトが付いている。
扇風機にライトって要りますかね。

側面にストラップ穴があり、ココに付属のストラップを付けて首から下げれる仕組み。

本体下部には操作系と入力系。
入力はType-Cで、出力はAという形状。


本体横にはクリップを付与することができる突起がある。

付けるとこう。

体重測定は158.6g。
クリップなしだと137.5gだった。
Kindil 携帯扇風機 の良いところ
日傘に付けられる

付属のクリップで日傘に付けられます。
ちょっと涼しいです。やったね!
Kindil 携帯扇風機 の残念なところ
凄まじいスペック詐欺
いや、まぁ、買う前から知ってたんだけどね。
6,800mAhで137gって、どんな技術革新起きてんだよって。
Anker PowerCore 5000でさえ、133gなんだぞ。
これにモーター付けて羽根付けて扇風機機能付けて6,800mAhで137gなんてありえんだろって。
で、実測したら大変にビックリな結果が出ました。
テスト内容について。
USB出力側にUSBテスターを挟み、放電しきるまでの積算値を記録。
重要な注意点として、公称6,800mAhはセル電圧3.7V基準、テスターが表示するmAhは出力5V基準。
単位が違うのでmAh同士を直接比較すると誤読するのでエネルギー(Wh)で比較。
- 公称値:6.8Ah × 3.7V = 25.16Wh
- 昇圧効率85〜90%とすると、出力側で取り出せるべき量は 21.4〜22.6Wh
測定条件は以下のとおり。
測定中のリセット・充電の中断:なし
開始時:満充電(入力電流が落ちきるまで充電)
扇風機本体:電源OFF(ファンを回すと消費分が出力にカウントされない)
負荷:スマートフォン(Motorola moto g66j 5G)

その結果がコレだ!

表(数値)にするとこう!
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 積算 | 796mAh @ 4.96V |
| エネルギー換算 | 約3.95Wh |
| 所要時間 | 約26分(平均1.89A) |
| 公称25.16Whに対する達成率 | 15.7% |
| セル側逆算容量(効率87.5%想定) | 約1,220mAh |
公称6,800mAhに対して、取り出せたのは約6分の1!!!!
しかも負荷に使ったスマホ側の表示から、まったく独立した経路で同じ結論が出た。
moto g66j 5G のバッテリー容量は5,200mAh。
リチウムイオンの公称電圧を3.87Vとすると約20.1Wh。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 充電できた量 | 47% → 64% = 17ポイント |
| 電池に入ったエネルギー | 20.1Wh × 17% = 約3.4Wh |
| テスターの実測出力 | 3.95Wh |
| 充電効率 | 3.4 ÷ 3.95 = 約86% |
テスターの値とスマホの残量表示という互いに無関係な2つの測定が、正しい効率で整合した。
つまり、この扇風機には約1,220mAhしかバッテリーが搭載されていないということだ。
恐らく、公表値の扇風機としての”27時間持つ”というのも無理な話でしょう。
なんだこれ、どこに通報すればいいんだ?
凄まじい微風

これもまぁなんとなく解っていたのだけど、本機の送風力弱すぎ。
100%での送風以外は使えたもんじゃない。
1%~50%はほぼ体感差がなく、52%ぐらいから体感差があり、風力を上げる度に騒音も増していく。
50%以下の選択余地はないし、なんなら邪魔でしかない。
100%でやっと屋外でも利用できるレベル。
しかもボタンをちょっとでも連打するとライトが光って眩しい。イラッとする。
なんなんこの…なんなん?(半ギレ
Kindil 携帯扇風機 の総評

公表値を大幅に下回るバッテリーを搭載したクソみたいな携帯扇風機。
絶対買ってはダメ。
コレだよコレ。この感覚…。
この見えてる地雷原でダンスしている時が一番楽しいんだよな…。
2026年のPODOFO A3526枠は君に決まりだ!

見た感じ、Amazonには似たような製品が溢れているのでとっても注意。
じゃあどれを選べばいいの?と問われても、そんなん知ったこっちゃあない。
筆者は好き好んでこういうの買ってるからね。
自分で頑張って探して、どうぞ。


