前から気になっていたイヤホンを入手。
実は1ヶ月以上前に入手しており、そこからずっと使い倒してたりする。
結論から言うとすごく良い。文句なし。
言いたい放題やりたい放題の本ブログで、4つ目の星5つイヤホンと評価する。
今回はそんなTANGZU × HBB Wu Heydayのレビューをしていく。
TANGZU × HBB Wu Heyday の基本データ
TANGZU について
TANGZUは、おそらく2021年頃に設立された中国の何処かにあるオーディオブランドだ。
数千円程度のものから3万円クラスの製品が展開されているが、総数としてはおよそ10本の指で数えられる程度しか排出できていない。
まだまだこれから伸びていく余地のある注目のブランドだ。
SNSやHPも存在しているが、更新頻度は低い模様。
せっかくあるのにもったいないなぁという印象。
TANGZU × HBB Wu Heyday について
TANGZU × HBB Wu Heydayは、TANGZUとHBBのコラボモデルイヤホンだ。
既存モデルである「TANGZU Wuzetian 武則天」にHBB氏のチューニングが施されたモデルとなる。
既存モデルは以下参照。
HBB(HawaiiBadboy)とは著名レビュアーの一人であり、Youtube上で数多くのオーディオデバイスのレビューを行っているアメリカ人である。
本ブログでは同氏が関わった「TRIPOWIN Olina SE」を扱っているが、見た目はともかく、こと音質に関してはずば抜けて良いと評価しており、以降HBB氏のファンになったまである優れたパフォーマンスを感じることができる商品であった。
それからというもの、恋い焦がれた中学生のようにHBB氏の影を追いかける日常を過ごしていた。
そんな中で本製品を見つけてウキウキ入手、からの記事起こしとなる。
そう、本記事は有名レビュアーが作った作品を筆者のようなうんちがレビューするという地獄企画その4なのだ。
許して、叩かないで、顔はやめて。
TANGZU × HBB Wu Heyday の外観
いつもの通り外箱から。
It’s so big.
何故か本ブログでレギュラー化した気持ち悪いピカチュウと比較するとこの通り。
3匹分ぐらいの大きさがある。
これがTANGZUちゃんですか。
というか武則天さん?武則天姉貴?
後ほど以下に加えておきますね。
裏面にはなんか格言っぽいものが書いてある。
「身不修則德不立」とある。翻訳すると、
「自分自身を修めなければ、徳を守ることはできない」となる。
誰の言葉かは調べても解らず。
武則天姉貴のお言葉なんですかね?
外箱をとると重厚な内箱が出てくる。
開けるとペラ紙が出てくる。
盛世篇?他の篇もあるのだろうか。
ちな火の鳥なら太陽篇と復活篇が好き。
感謝の言葉と是非おすすめしてねというメッセージが確認できる。
おすすめします。
ペラ紙を除くとようやく本体とケースが確認できる。
ギラギラテカテカの「武則天」がかっこいい。
素材としてはアルミニウムらしいが、厚めのスチールのようなしっかりとした輝きがある。
ここまでのアンボックス体験も相まってファーストインプレッションとしては非常に良い。
筐体を取り出すとイヤピが登場。
なんと「バランス重視」「低音重視」「フォームイヤーピース」が確認できる。
好みに合わせた使い分けの余地が設けられているのは好印象。
付属ケースもすごくしっかりしている。
左右が干渉し傷つかないように別室が設けてあるのも配慮が合って良い。
傷つきやすさの是非はともかく、本機の鏡面加工に配慮したケースが標準装備とは恐れ入る。
なんとこの価格帯でプラグが換装式。
ケーブルはそのままに、2.5、3.5、4.4mmプラグに変更可能。
ケーブルそのものの品質も悪くはなく、音質面において不都合はない。
筐体そのものを見てみよう。
輝きは「銀色」というより「鈍色」。
MOONDROP KATOのようなキラキラの鏡面というよりは、ガンメタリックな重厚感のある輝きという印象だ。
ステムは常識的な設計。
TRIPOWIN Olina SEに似た進入角と浅さと感じる。
重さは6.9gを計測。
見た目の重厚感と違い意外と軽い。
TANGZU × HBB Wu Heyday の良いところ
平面駆動ドライバの調教が良い・優れた音質
まず面白いと感じたのは、平面駆動ドライバを存分に”心地よく”活かした「面」での音圧だ。
この特色が本機の魅力を大きく醸し出せていると言わざるを得ない。
自分が今まで聴いてきた平面駆動ドライバは、とにかく存在感が強めで聴き疲れしやすいものが多い印象であった。
それはDDとは異なる「広すぎる可動域から伴う圧」に他ならない。
最近ではぶっちゃけた話、平面駆動ドライバは苦手だな、と思うぐらいには暴れん坊の印象が拭えないイメージを持っていた。
しかして本機の平面駆動ドライバは、それなりの存在感を有しながらもかなりマイルドに仕上げられている。
そのため本機では、平面駆動ドライバの良さである「面」での音を程よく楽しむ事が可能であり、優れた臨場感と解像度で音楽を楽しむ事ができる。
低音域から高音域まで満遍なく奏でてくれながらも、男女問わずボーカルを沈むこと無く引立ててくれる音作りはさすがというところ。
バランスは良いが、決して平坦がちなモニタライクというものでもなく、「音楽を楽しむ」ということに注力されているような音作りも筆者的には好印象。
やっぱり個性的な音を奏でてこそ、面白みはあるというものでしょう。
しかしながら、ジャズやクラシック等では少々ソリッド感が強く楽器そのものの伸びは感じにくい印象がある。
が、まぁ平面駆動ドライバは大体そんなもんだと思っているので、別に本機のせいではないはず。
(やっぱり筆者は平面駆動ドライバとの相性は良くないのかも。)
兎にも角にも、本機の平面駆動ドライバの調教は極めて優秀。
伴って、優れた音質を有しており音楽を楽しむことができる楽しいイヤホンであると感じた。
楽しいアンボックス・優秀なオプション
上述したとおり、本機は筐体そのもののクオリティもさることながらアンボックス体験も大変優れている。
ワクワクする梱包デザインと高級感を感じさせる配置は少年心を擽るものである。
レーザー加工で彩られた筐体そのもののクオリティも目を見張るものがあるではないか。
そしてその印象を裏切らないそれぞれオプション品の質の高さもまた素晴らしい。
この価格帯でありながら換装可能なプラグであるとか、多様なイヤピを標準で用意しているであるとか、また左右が別れたケースが標準装備であるなど、枚挙にいとまがない。
決して高価ではないが、上記音質面や装備品を含め高価なイヤホンを所持したような満足感を得ることができる。
これはとても楽しく、本機の魅力であると感じる。
TANGZU × HBB Wu Heyday の微妙なところ
無い。
強いて言えば、武則天姉貴の顔が怖い。
TANGZU × HBB Wu Heyday の総評
優れた音質と所有感を満たす優秀なイヤホン。
本機だけで完結するオプション品の質の良さと、優れた筐体美と音質は随一といえる。
NICEHCK NX7 MK4を超える満足感を覚えるものだ。
TRIPOWIN Olina SE に続き、本機も筆者に刺さるものであった。
これがTANGZU Wuzetianのポテンシャルなのか、HBB兄貴の所業によるものなのかがとにかく気になる次第。これは無印も試す必要がありそうだな?(フラグ)
2023/7/9
比較した。