筆者が一番気負いせず活き活きできる「気の迷いシリーズ」。
なんか面白そうだから下調べもせず買ってみた、という企画。
もう何度目かわからないが、今回はそういう奴。
結論から言うと、面白いけど何の役にも立たないガジェット、というものになる。
それがいい。そうだからいい。
今回はそんなGeekmagic HelloCubic-liteについてレビューしていく。
Geekmagic HelloCubic-lite の基本データ
Geekmagic について
Geekmagicとは、GitHubにいるクリエイター/エンジニアだ。多分。
ついでにGeekmagic氏のアイコンはダブルオーガンダムってこともわかる。
そんでもって多分韓国人、あるいは韓国在住の人なんだろうなぁというのもわかる。
なんか趣味で時計作ってるんだろうなぁって人。
ソレ以外はわからん。何もわからん。
Geekmagic HelloCubic-lite について
なんかこう、ホログラフィックライクに情報映し出すやつ。
時計のほか、天気や気温等の情報を空間に映し出せるオモシロガジェット。
GIF画像単体を表示させることも可能。
単純なGIFのループアニメーション再生デバイスとしても活用できる。
見た目そのものは大変に未来的であるため、技術と工夫次第では”映え”なデスク構築に役立ちそうな代物だ。
ちなみに日本Amazon価格では1万円をゆうに超えるが、AliExpressであれば4000円以下で購入可能。
ということで日本Amazonからの購入はオススメしない。
Geekmagic HelloCubic-lite の外観
届いた状態。
ただのダンボール。
開けると本体とAtoCケーブル。
本体はバッテリー駆動ではないのでケーブル給電が必要であるための措置と思われる。
中身はこのように。
説明書などは一切無く玄人向け。
プリズムはこのように。
内部に45°反射板が装備されており、仮想的に映像を浮かす仕組みの様子。
台座はシンプルな構造。
Type-C給電でモニターに映像が出力される。
これを…
こうじゃ。
このQRコードをスキャンすることで初期設定に遷移可能。
“同一Wi-Fiに接続されている端末”からアクセスすることで設定画面を表示可能。
上述したように、ココまでに至るまでの説明やこの画面に関する説明は一切無し。
この画面も全部英語。ローカライズは無し。
まぁ義務教育が終わってればわかるレベルの英語なので問題は無し。
設定し終えるとこのようになる。
わぁ、文字が浮いているみたい(棒読み)
Geekmagic HelloCubic-lite の良いところ
まぁ、面白い
しっかり設定すれば、リアルタイムに現在の天候を観測することが可能。
天候は勿論の事、、現在地の最高気温と最低気温、風速と気圧と体感温度を1分間隔で取得可能だ。
このような情報をグラフィカルに且つスタイリッシュに表示できることはかなり有益。
上述したようにGIFアニメーションのループ表示にも対応しているので、GIFアニメーションを自作できるようであればユニークなアニメーションをホログラフィックに表示できる端末としても使用できる。
上記画像では猫が毛づくろいするアニメーションを小窓で表示するよう設定しているが、コレだけでも中々に面白く見た目に鮮やかなデバイスと機能しており満足度は高い。
表示できる情報やカスタマイズ性に優れているうえ、個性を表現するデバイスとして中々に魅力的なデバイスといえるだろう。
Geekmagic HelloCubic-lite の微妙なところ
正面以外からの視認ができない
本機の致命的なところ。
それは正面以外からの閲覧がほぼ不可能なところ。
このように、プリズムが正面以外の描写に対応していない。
正面から少しでも左右にズレてしまえば、画面全ての情報を取得することができなくなる。
中々に構造上の欠陥が露出してて面白い。
映像がフロートする表現に魅力を感じないのであれば、視野角が担保されているSmalltv版を検討したほうが良いだろう。
見た目は一つ劣るが機能性は同一なはずなので、使用環境に応じて選択を変えてみよう。
利便性も無く、そのうえ少々玄人向け
これまで記載したように、本機の導入に際し一切の手加減がない。
説明書は無いし、設定画面に至る解説も無いし、設定画面に行けても全部英語だし。
こういう製品に普段から触れている人であれば感覚的になんとなく理解できるUIであり、基本的な英語が理解できていればなんら問題は無いものではあるが、それでも難易度は高い。
万人におすすめできるかと言われれば、NOと言わざるを得ないデバイスだ。
しかも結局は時計。加えて気温だ気圧だ天気だを確認できる程度。
フローティングに情報を表示できる以外に突出した機能は無い。
強いて言えばGIFアニメーションを表示できるところであるが、所詮その程度だ。
利便性という面でも本機の優位性は低いだろう。
Geekmagic HelloCubic-lite の総評
見た目重視のロマンアイテム。利便性や機能性に期待してはいけない。
気温や気圧や天候を表示できるガジェットが溢れる昨今、特異性はかなり薄い印象。
代用できるガジェットが多く溢れる現状、本機を選ぶメリットは低い。
フローティング描写は面白いが、何よりも視野角の低さが致命的。
正面から15度でもズレてしまえば時計が見えなくなるというプリズムの機構によって、本機の良さよりも悪さが目立ってしまう状況となっている。
これによって利便性や機能性が大きく削がれており、相対評価としての本機の魅力が低く見積もられてしまうことだろう。
なんだか残念さが目立ってしまうものであるが、見た目自体は良く随所にロマンは感じるものではある。
テクニックさえあれば中々に魅力を伸ばせる製品という印象だ。
我こそは、というデスクトップアーティストの諸君においては、一考の価値はあるかもかもしれないだろう。