
またこの季節がやってきた。
Xiaomi Pad 5/6 がとても良かったので欲しくなった。
それ以上でも以下でもない。
ということでXiaomi Pad 7を入手したのでレビューしていこうと思う。
Xiaomi Pad 7 の基本データ
Xiaomi Pad 7 について

Xiaomi Pad 7は、今も変わらず世界3位のシェア率を誇る説明不要の企業「Xiaomi」から繰り出されたAndroidタブレットである。
筆者はこれまで、同社製品であるXiaomi Pad 5/6もRedmi Padを所持している。
他の追随を許さない”とにかくコスパ”な製品作りにすっかり魅了されてしまっている現状。
数年前はAppleを目の敵にした広告を、新商品が出るたびに繰り出して注目されていたが、今やその面影はどこへやら。
本製品の発表時においても特に炎上は無く、至って紳士的に且つ平和的に進行されていた。
筆者的にはあの頃のヤンキーさがめちゃオモロだったので、ぜひとももう一度プロレスして欲しいところなのではあるが、1大企業として成長してしまった手前、もうそのような遊びはできないのかもしれない。悲しいね。
で、肝心のXiaomi Pad 7自体はXiaomi Pad 6をベースに絶妙な進化を遂げたモノとなっている。
比較表は以下の通り。
Xiaomi Pad 7 | Xiaomi Pad 6 | |
---|---|---|
Bluetooth | 5.4, LHDC 5 SBC/AAC/LDAC/LHDC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive ※自分調べ | 5.2, A2DP, LE SBC/AAC/LDAC/LHDC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive ※自分調べ |
Chipset | Qualcomm SM7675-AB Snapdragon 7+ Gen 3 (4 nm) | Qualcomm SM8250-AC Snapdragon 870 5G (7 nm) |
GPS | – | – |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/a/6e, dual-band, Wi-Fi Direct | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/a/6, dual-band, Wi-Fi Direct |
カメラ(フロント/リア) | 13 MP, f/2.2, (wide), 1/3.06″, 1.12µm, PDAF 8 MP, f/2.3, (wide), 1/4.0″, 1.12µm | 13 MP, f/2.2, PDAF 8 MP, f/2.2, 1/4.0″, 1.12µm |
カメラセンサー | – | – |
ストレージ・メモリ | 128GB 8GB RAM 256GB 8GB RAM 256GB 12GB RAM | 128GB 6GB RAM 128GB 8GB RAM |
スピーカー | 16×20mm x4 Dolby Atmos | 16×20mm x4 Dolby Atmos |
バッテリー | 8850 mAh | 8840 mAh |
価格 | 約54.000円 | 約54.000円 |
画面 | IPS LCD, 68B colors, 144Hz, HDR10, Dolby Vision, 800 nits 11.2インチ | IPS LCD, 1B colors, 144Hz, HDR10, Dolby Vision, 550 nits 11インチ |
解像度 | 2136 x 3200 pixels | 1800 x 2880 pixels |
寸法・重量 | 251.2 x 173.4 x 6.2 mm 500 g | 254 x 165.2 x 6.5 mm 490 g |
防水性能 | – | – |
チップセットにSnapdragon 7+ Gen 3が採用された。
性能知的にはSnapdragon 8 Gen 2レベルなので、6と比べるとかなりの性能向上が見込めるものとなる。
また、解像度が3200x2136 pixelsの11.2インチへと進化した。
伴ってアスペクト比が3:2となり文書や写真の閲覧により最適なサイズ感となった。
バッテリーと重量が若干増えている事、Wi-Fiで6Eに対応した事なども挙げられるが、まぁ誤差レベルな話なのでスルー。
それでいて価格は6から据え置き。
時期を狙えば、定期的に5千円引きで購入可能。
やってくれるじゃんXiaomi!それでこそだ!
Xiaomi Pad 7 の外観
一部の写真でISO感度がブッコしているものがある。
現像中に気付いて真っ青。
今更撮り直しできないのでそのまま採用、あるいは撮り直ししつつもフィルム貼った後等の写真が点在している。
許して。


まずは外箱から。
Xiaomi Pad 6と同じ…とは思うが、フォントが大きくなった?

開けるとこのように。
やっとというべきか、スペック記載が横表記になった。


付属品は説明書と充電器とケーブル。
ケースは付属していない。

45Wの高速充電に対応した充電器が付属。
ここも地味にグレードアップ。
相変わらずコネクタは何故か朱色になっている。




本体。
筐体はXiaomi Pad 6同様の中空アルミのような質感。
物理ボタンや接点の配置も6と同様。



スピーカーの配置、大きさもほぼ一緒。
DOLBYな記載も健在。
なお、Xiaomi Pad 6は側面が金属フレームだったが、Xiaomi Pad 7では側面もアルミ。
統一感が高まったと解釈できる一方で、安っぽくなったとも捉えられる。
ここは好き好きやね。

ベゼルは6に比べて細くなった印象。

体重計測。498.7gをマーク。
概ねスペック通り。
既存製品との比較
Xiaomi Pad 6 との比較



カメラの配置箇所は継承しつつ、デザインに若干の変更あり。
フラッシュの位置が左に移動し、空いた箇所にはマイクホールが存在する。
後は全部同じ。


薄さに変更は感じない。
一方で、本体サイズは一回り大きいことがわかる。


Xiaomi Pad 6は2880×1800の3:4.8。
Xiaomi Pad 7は3200×2136の3:2。
一眼カメラが3:2or16:9で撮影されるため、Xiaomi Pad 7の比率でバッチリ表示される。
これ最高。
あとやはり、Xiaomi Pad 7のほうがベゼルが細いように見受けられる。

上がXiaomi Pad 7、下がXiaomi Pad 6。
画面の各スペックの違いだけで、ここまで表示量に違いが出てくる。
ベンチマーク
計測はGeekbench。
界隈の計測はAntutuがベーシックではあるが、動作しないデバイスも多く、且つAntutu上だけで性能をブーストさせるデバイスも存在するため、筆者的にはAntutuに信頼があまりない。
故にGeekbench。ご了承いただきたい。
▼Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3)
Single:1875
Multi:4978

▼Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870 5G)
Single:1256
Multi:3217

Xiaomi Pad 5→6も大体シングルで600程度の向上だったので想定内。
一方でマルチ性能は1800近いスコアアップが確認できる。
伴って体感性能具合もかなり向上しており、明確な性能差を感じることができる。
Xiaomi Pad 7 の良いところ
勿論 Xiaomi Pad 6 の良いところをそのまま継承
上記記事の引用ではあるのだけど、勿論6の良いところはそのまま。
かいつまんで挙げると、以下の通り。
- 発色が良く品質の高いLCD液晶
- 「DOLBY ATMOS」に対応した4つのパワフルスピーカー
- NetflixやPrimeビデオは1080pで視聴可能
- YouTubeは2160p(4K)で再生可能
こと、ゲーム性能については飛躍的に向上している様子。
Snapdragon 8 Gen 2レベルの性能値を有している事は伊達では無く、ほとんどのゲームでかなり快適なプレイが可能となっている。
原神を「最高画質」且つ「最大60FPS」で動かしたって全く問題がない。

画面解像度/比率も3200×2136の3:2と一回り大きくなっているので、よりダイナミックな画面でプレイもしやすい。
俺たちのブルアカをすごく楽しむことができるぞ。
画面比率3:2の魅力

上述内容に通ずる事なのではあるけども、Xiaomi Pad 7は3200×2136の3:2の画面比率であり、6に比べて一回り大きい画面となっている。
一眼カメラの基本は3:2or16:9で撮影されるため、クラウド上にアップロードした一眼写真をXiaomi Pad 7で表示すると、拡大縮小を介さずバッチリと表示してくれる。
これが大変に気持ちが良い。
解像度も6に比べて向上しているのでより緻密な描写が可能、更には発色が向上した液晶が搭載されていることも相まってメディア環境の満足度が非常に高い。
これら基本性能の向上は写真鑑賞は勿論のこと、動画鑑賞や文章閲覧にも大きく影響しており、総じて不満点がない。
6までも満足感は高かったが、より優れたメディア鑑賞デバイスに進化したなという印象だ。
実はカメラ性能も向上?

性能値的にはあまり差は見受けられないが、Xiaomi Pad 7はインカメアウトカメ共に意外と使えるモノになっている。
5/6共にオマケ感が強かったカメラであるが、どうやら本機では具合が違う様子。

上記はアウトカメラで撮影した図。
細部は相変わらず潰れがちであり、カーテンのテクスチャの描写などはイマイチであるものの、しっかりとしたHDRが効いており、物体のメリハリがある。
かつ発色も良い印象があり鮮やかさを感じるものである。
これまでのぼやけた印象と比べて中々の進化が伺える。
スペック値的には前作と変化が無いように見受けられるのだが…。
これはひとえに、カメラ性能ではなく描画AI側の進化が進んだ結果なのかもしれない。
恐るべし。
Xiaomi Pad 7 の微妙なところ
特になし。
…であるが、スタイラスペンユーザーは注意。
5/6で使用できていたスタイラスペンが7では使用できなくなっている。
Xiaomi Pad 7 でスタイラスペンを使用したい場合は、公式から出ている新しいペンを購入する必要がある。
筆者宅のスタイラスペンが活躍の場を失ってしんどそうな顔しててとても辛い。
結論:現状コスパ最強のAndroidタブレット(2025)

この価格にして、この高性能、高機能、高画質、高音質。最強。
またその結論かって?いやXiaomi Padってそういうものでしょうよ。
つまるところ期待を裏切らない優秀さがあるってこと。
え?最強はGalaxy Tab S10だって?
そらァ向こうは10万円超えの超ハイスペックタブレットな理由で強くて当たり前でしょうよ。
価格と性能のバランスという面で、やはり本機が最強と言わざるを得ない。
Xiaomi Pad 6の記事で、「5から6に買い替える必要は無い。Xiaomi Pad 5ユーザーはXiaomi Pad 7を待つことを推奨したい。」と記載したものであるが、その予言はドンピシャな印象。
5/6から明確なスペックアップを体感することができ、大変に満足度が高い。
既存のXiaomi Padユーザーにも自信を持っておすすめできる、大変に優秀なアンドロイドタブレットだと感じた。