中華イヤフォンの中でも有名なKZ。
現在自分はここの「KZ ZSX」をメインで使用している。
自分は今まで数多くの、数万円するイヤホンを使用してきたのだけれども、
こいつが我が家に来てからは、それらが全てサブ機に成り下がった。
高音から低音まで幅広く鳴らしてくれる上に、解像度が半端じゃない。
高級イヤホンに匹敵する、奥行きを感じさせる音場を再現したチューニングは素晴らしいと言わざるを得ない。
5BA+1DDという贅沢なハイブリット構成がそれを可能にしているのだろうけども、そんなものを5千円以下で提供してしまう頭のおかしさにも脱帽だ。
こんなに良いものが、たったの5000円程度で手に入ってしまうという事実。
今まで投資してきたイヤホン達は何だったのかと、購入当初は若干ゲンナリしてしまったものだが、まぁ勉強代として自己消化している。
自分はこの「KZ ZSX」に、「YYX4849」をリケーブルして、Shanling UP4などバランス接続可能な端末で音楽鑑賞を楽しんでいるのだが、これがまた最の高の組み合わせ。
「YYX4849」は「KZ ZSX」のポテンシャルをフルに表現してくれるので音楽への没入感が尋常でなく、この組合せ以外のイヤホンを使用したくないぐらいに気に入っている。マジで試してみてほしい。
そして、ここで欲が出る。
この音質をワイヤレスで再現できたら素晴らしくないか?
KZ ZSXのポテンシャルは十分だ。ZSXだけじゃなく、KZのイヤホンはファンも多い。
世界のどこかに、KZイヤホンを無線化できる変なものを作っているやつがいるはずだ!
ということで探してみたら、まさかの公式が提供していた。
ので、ポチってみた。
KZ HD Bluetooth Upgrade Cableについて
正式名称は『KZ HD Bluetooth Upgrade Cable』なのかな?
名前がなんだか野暮ったくて、中華っぽくてワクワクする。
梱包も簡易でありながらもしっかりとしており、充電ケーブル(microUSB)も付属していた。
本体のケーブルも以外と頑丈そうで期待はできそう。そして、公式が掲載している以下の画像を見てほしい。
公式が提供しているイメージ画像にも関わらず、どう見ても合成なのだ。
中華製品あるあるだけど、これ公式だぜ?たまんねえよなぁ!
スペック
対応コーデック | aptX HD、AAC |
防水性能 | IPX4 |
Bluetooth | 5.0 |
Bluetooth SoC | CSR8675 |
充電端子 | microUSB |
その他 | CVCノイズキャンセリング |
スペックは意外と充実している。
対応コーデックがスマホで切り替えてもaptX HDにしかならなかったので、他に何に対応しているのかは不明だが、どうやらAACにも対応しているらしい。
CVCノイズキャンセリングは通話時に機能するもので、SONYとかのノイキャンではない。
音質と装着感
音質は正直言って残念な出来と言わざるを得ない。
KZ ZSX の明瞭感、音場の奥行きを全てを台無しにしている。
なんか布でも挟まってんの?というような篭もった音、明らかな出力不足からのアタック感の低下、安いイヤホンあるあるなベース盛々の高域潰れ。
このケーブルに換装することで、名実ともに5000円程度のイヤホンにしてくれるとは、さすが公式。
そんでもって装着感はクソ。
耳に合わせた弧を描いたチューブで固定されているのだが、これがかなり大回りで全然耳に合わない。耳に引っ掛けるように装着しても耳介の上からケーブルが飛び出し、ずり落ちる。個体差がありそうな作りに見えるため、一概には言えないだろうけども、少なくとも自分のは普段使いはおろか、テスト使用ですら敬遠するレベルで不快な装着感を覚える。
ケーブルの自重をかけても、このように”おおなり”な弧を描くように固定されているため、全くフィットしない。首を振ろうものなら、耳から飛び出てしまう。
総評
買う価値なし。何もかもが微妙。お気に入りのイヤホンがあるなら無理にワイヤレス化をせず、Bluetoothレシーバーを使うのが吉。
自分は冒頭でも述べている通り、「KZ ZSX Terminator」にYYX4849をあわせ、BluetoothレシーバーであるShanling UP4で飛ばしている。最近は同社「KZ ZAX」に乗り換えて使用しているが、やっぱりKZ HD Bluetoothケーブルで使用するとモコモコとした音を鳴らしやがるので使い物にならず。
Shanling UP4との組み合わせが最強なんだよなぁ。