【NF Audio RA15 レビュー】2つのサウンドが楽しめるプレミアムなイヤホン。楽しいかっこいい。

4.5
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まず最初に、本記事は伊藤屋国際様より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)

新製品についてレビュー者を応募してたので、この時は他の案件も無かったんで試しに応募してみた。
そしたら採用してくださった。わぁい。

ということで新製品をご提供頂いた次第。
今回はそんなNF Audio RA15をレビューしていく。

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NF Audio RA15 の基本データ

NF Audio について

NF Audioとは、2014年に設立された中国のオーディオメーカーとなる。

創業当時の2013年には、中国国内においてカスタムIEMブランドがほとんどなかったことから創業を思案したということで、以降は様々な現場での音響構築やIEM制作に携わり技術を構築、音響業界を支えると共にIEM界隈を牽引してきた老舗ブランドになる様子。
弊ブログでは初めての登場となるが、その実力は果たして。

公式HPはココ
日本では伊藤屋国際が輸入代理店として広報を行っている。

NF Audio RA15 について

NF Audio RA15は、2024年8月に発売される1DDイヤホンである。

同社上位モデルにも搭載されているMC2L-10Mダイナミックドライバーを搭載しているとのこと。
軽量かつ中剛性で優れた弾性という特性をもつ5μ高分子複合ダイヤフラムによる低い歪みと、より優れたパフォーマンス、安定性と信頼性に優れたPCB(プリント基板)による高精度なチューニングにより、豊かな音楽表現を可能としていると。

ステンレス製の”BRIGHT”と真鍮製の”WARM”のふたつの音色を楽しめる交換式サウンドチューブを楽しむことが可能。
それぞれで音の”暖かさ”や”明るさ”が全く異なるチューニングが施されているらしい。
また本機はフィット感とノイズ特性を高めた形状のフルメタル筐体を採用しており、そのうえで人間工学に基づいた完全な形状を実現したとのこと。

ということで、なんだか本製品に対する商品説明の”力の入りよう”が尋常じゃない。
本製品に対する自信をとにかく感じる印象だ。
各種販促ページも凄まじい熱量なので一見の価値はあり。

NF Audio RA15 の外観

まずは外箱。
なんだかインダストリアルなデザインでかっこいい。

横からスライドして出すタイプ。
あ!かっこいい!!

なんだよこれ~おしゃ~。
CDをイメージしたのだろうか、クールなデザインの内箱デザインで好印象。

上記CD状の蓋を排除すると付属アイテムが確認できるので摘出。
内容物は上記の通りとなる。

ケーブルは銀メッキ5N OFC線材を採用した2芯タイプ。
弾力はあるが少々ペラペラな印象で耐久性はなさそう。
コネクタはqdc互換の0.78mm 2pinタイプとなっている。

交換ノズルとイヤピ。
イヤピはXS~Lまである。
金は真鍮製の”WARM”モデルになるので、標準搭載はステンレス製の”BRIGHT”モデルということになる。

この鈍色感、そして手触り…。
これベーゴマだ!筆者世代じゃないけど知っている!
これベーゴマの質感だ!!ゴーシュート!!

という謎の興奮感はさておき、ビルドクオリティの高さにまずは驚き。
バリや隙間などは一切確認できず、すべすべツヤツヤで手触りはすごく良い。
内側形状はSIMGOT EA500を彷彿とさせるものである一方で、より薄くより小さい形状にまとまっており、取り回しやすさが大変に優れている、
L/Rの刻印も筐体そのものに掘られており、ハイグレード感のある筐体となっているのも好印象だ。

体重測定。9.2gを測定。
このオールメタル筐体特有の重さ、安心感あります。

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NF Audio RA15 の良いところ

筐体のクオリティの高さ

まずはやはり、なんといってもこの筐体のクオリティの高さに注目したい。
かなり小ぶりな形状でありながらもしっかりとした質感があり、上述したようにカド感やバリなどもなく非常に手触りが良い。
ガンメタルに彩られた筐体は実は少し内側に凹んでおり、持ちやすさ装着しやすさに加担すると共に、見る角度によって艶かしく輝きを変えるアクセントにもなっている。
ずっしりひんやりとした装着感もまたプレミアム感を演出しており、総じて筐体への満足度を高めることに成功している印象がある。
うーんおもしろい。

しっかり2音を楽しめる

本機はステンレス製の”BRIGHT”と真鍮製の”WARM”で音色の変更が可能なわけだが、コレが結構変化してくれるので中々に面白みがある。

まずはステンレス製の”BRIGHT”について。
どちらかというと寒色傾向で、中音域の中高音から高音域が強い印象。
キラキラな高音域が目立ち、粒立ちが高まる一方で、中高音より上に若干ピーキーさを感じるものがある。
サ行の刺さりや解像度不足を感じるものではないが、ハイハットの刺さりなどが気になる少し攻撃的な印象を受ける音色作りだ。

一方で真鍮製の”WARM”は、上記気になる点をマイルドにして聴きやすくしてくれる印象がある。
“寒色傾向を打ち消しての暖色傾向”という劇的な変化は伴わないまでも、上記ピーキーさはかなり丸められており、より普段使いしやすいゆったりとした形状に変えてくれるものとなっている。
また、ボーカル域もより前に出てくれる印象があり、音楽を楽しむ用途に合わせたチューニングになっているような印象を感じた。

このように、本機は交換ノズルに応じて音色に結構な変化が生じるイヤホンだ。
ステンレス製の”BRIGHT”は映像制作やマスタリング等に、真鍮製の”WARM”は普段の音楽鑑賞に、といったような使い分けができると思う。

全体的な音色としても、何かを誇張するような音作りではなく、分離感もあるしバランスも良いので楽曲を選ばず使いやすい印象がある。
少々平面的で奥行きと広がり不足を感じるものであるが、この価格帯ではかなり頑張っているほう。
中々にレベルは高いとは思う。

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NF Audio RA15 の残念なところ

製品としては得になし。

…であるが、どうやらかなりのレビュアーに本機が提供されている模様。
TANCHJIM 4Uの記事でも記載しているように、知名度を上げる戦略としては有用である一方で、露骨なバラマキ方に嫌悪感を抱くユーザも比例して増えてしまうという実状がある。

提供してもらっておいてこんな事言うのもアレではあるが、この宣伝方法が良くない方に進まないことを願うばかり。
モノは良いんだよ、本当に。

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NF Audio RA15 の総評

2つのサウンドが楽しめるプレミアムなイヤホン。
楽しいしかっこいい。

アンボックス体験から実機の質感、音色に至るまで、”楽しいしかっこいい”を味わう事ができる良質なイヤホンであると感じた。
価格を考えると非常にコストパフォーマンスの高いイヤホンではあると思うので、気になっている人は手を出してみても損はないかと。

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