【Truthear x Crinacle ZERO:RED レビュー】スッキリキラキラに洗練されたZERO

4.0
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最近知名度が瀑上がりなTruthearであるわけだが、その中でもすこぶる評判の良いのが本製品だ。
本ブログでもTruthear製イヤホンはいくつか扱っているが、こんなに巷の評判が良いのは本製品だけ。
別チューニングの無印ZEROはこんな扱われ方はされていなかったのに…。

ということで、常々気になっていたREDバージョンを入手した次第。
そんな感じで Truthear x Crinacle ZERO:RED のレビューをしていこうと思う。

Truthear x Crinacle ZERO:RED の基本データ

Truthear について

Truthearは中国(おそらく深セン)を拠点とした、2022年に設立されたオーディオブランドだ。
展開されている製品は執筆時点では6つ。年々着実に増えている。

シンプルで幾何学的なデザインを扱っているのが特徴的。
Truthear HEXAは上記なデザインであった一方で、本機シリーズに至ってはだいぶ丸い。
その他、ホームページ含めての詳細情報はTruthear HOLAの記事を参照してほしい。

各製品説明でDLP 3Dプリンティング技術を有しているのをことさらアピールしており、音響設計含め高度な技術があることを自負している様子。
噂では筆者大好きMoondrop社などと関係があるらしく、実際問題「なるほど」と頷けるクオリティがあるのが面白い。
筐体デザインもさることながら、くだんのパッケージデザインもまたその噂を裏付ける要因となっている。

Truthear x Crinacle ZERO:RED について

Truthear x Crinacle ZERO:REDは、2023年5月頃に発売されたイヤホンである。
2022年7月に発売されたTRUTHEAR x Crinacle ZEROの別チューニングバージョンであり、基本構成や筐体はまんま一緒。
10mm + 7.8mmのDDを2基搭載し、それぞれのダイアフラムにpuとlcp複合ダイヤフラムを採用している事も共通している。

以下同文であるが、デュアルポリウレタンサスペンションコンポジット液晶ドームダイヤフラムN52+ルビジウム磁石ダブルキャビティ内部磁気回路ダイナミックドライバーを搭載することにより、それぞれのドライバに正確なハイブリッドダブル周波数分割での再現が可能となっている。
高精度のDLP-3D印刷技術によってフィルタリング機能を備えたアコースティックノズル構造と正確に計算されたRC周波数分割を形成することにより、対物インジケーターのより近い設計目標を提供することができるという。

で、本機はそんなZEROを踏襲しつつ、フェイスプレートやフィルターに変更を加えてチューニングを変更したものとなる。
前作のデザインは“羽根の化石”を彷彿とさせる動物性の繊維形状であったが、今作は“シダ植物の化石”を彷彿とさせる植物性の繊維形状のようなフェイスプレートデザインとなっている。

チューニングについては変わらずCrinacle氏を採用。
Crinacle氏とは、著名レビュアーの一人であり、Youtube上で数多くのオーディオデバイスのレビューを行っているシンガポール人である。
彼の豊富な経験とデータによりチューニングされたイヤホンが本製品となる。

In-Ear Fidelity
Reviews specialising in headphones and IEMs. Home to the world's largest public database of headphone/earphone measureme...

前作同様、有名レビュアーが作った作品を筆者のようなうんちがレビューするという地獄企画が強いられている。
今までの地獄企画は以下参照。

https://gadgeneko.com/tag/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E4%BC%81%E7%94%BB

Truthear x Crinacle ZERO:RED の外観

まずはいつもの通り外箱から。
相変わらずなんかよくわからないデザイン。

裏面は変わらずハーマンカーブ。
Crinacle兄貴がやっぱりこっち見てる。

中箱。
開けるとZERO:REDちゃんがでてくる。

これがCrinacle ZERO:REDちゃんですか。
…なーんつって!SHIROIちゃんだよね!知ってる知ってる!
相変わらず不安定だね!
なんか既存製品に比べて頭身低くなっているような気がするけど、きっと気の所為だよね。

で、そのSHIROIちゃんをひっぺ剥がすと本体登場。

レイアウトやオプション品は無印ZEROと同じ。

と、見せかけてアップグレードオプションが付属。
10Ωのアッテネーター(インピーダンス増幅プラグ)が確認できた。
これを使用することで低域強化の効果が期待できるわけだが、まぁリケーブル民にはあまり恩恵はない。

無印ZERO同様、特徴的なフェイスプレート。
本製品では横に規則的に刻まれた繊維状の模様が確認できる。
個人的にはこっちのデザインのほうが好き。

デザイン含め筐体も無印ZEROと同じ。
全体として樹脂感ともプラスチック感とも言えない不思議なヌメツヤ感があって色々デカい。
ステムもデカけりゃ筐体もデカい。

体重測定結果は4.5g。
無印は5gだったけど、まぁ誤差レベル。

Truthear x Crinacle ZERO:RED の良いところ

無印ZEROをベースとしつつキラキラ感UP

無印ZEROの優秀なバランス感と解像度は健在。
それでいながら中高音域の再現力は格段に向上し、上品さが増している。

無印ZEROは、無印ZEROのレビューでも記載した通りの補正バリッバリの人工的な音が奏でられており、派手さはあるものの情報量の多さと雑さであまり好みではなかったのだが、本機ではその点が大分改善されているように感じるものであり、より自然な出力傾向にあると言えるだろう。
特にボーカル面においての持ち上げ方は大変に自然であり、男女問わずかなり聴きやすくバランスが大変良く配置されている。
高域もより強調が行われているものであるが、耳にうるさく刺さるものではない良い塩梅に抑えられており、音源に対するキラキラ感の彩りに貢献できているように感じる。

簡潔にいえば、本機はスッキリキラキラな音。
総じて音質面に関してはアップグレード感を感じることができるものであり、満足度は高い。

Truthear x Crinacle ZERO:RED の残念なところ

筐体デザインが…

手抜きのようで申し訳ないが、Truthear x Crinacle ZEROと残念な所はほぼ一緒だ。

プロフィールカードが無いのは置いておいて、クソ太ステムとデカ太ノズルは本機でも健在。
イヤーピースを装着したままにすると、装着したイヤーピースがガバガバになって他のイヤホンで使用できなくなるレベルにデカい。
コレ本当にどうにかして欲しいのだけど、変更はなく据え置きとなっている。

筐体もデカく太く、耳の形状に合わせたIEMな造形をしていないため、合わない人にはトコトン合わないフラットなデザインとなっているのもまた据え置き。
うーん残念だ。

音質面については、上述したようによりオタク向け(マニアック向け)にシフト出来ており、パッケージとも相まってターゲティングが定まっている印象を受けるが、それはまぁともかく、本機の筐体デザインは一度練り直してもらってもいいかなって。

Truthear x Crinacle ZERO:RED の総評

スッキリキラキラに洗練されたZERO。
“チューニングを変えたのみ”という製品であるが、筆者はこっちのほうが断然好き。

巷の高評価具合に納得できる良イヤホンであると感じた。
一方で、難アリな筐体についても据え置きとなってしまっている。
故に手放しに絶賛することが出来ないという所が悲しいポイントだ。

あと一息、もう一声、それをこの価格で。
Truthearならできるしやってくれると信じている。

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