まず最初に、本記事はメーカー様(TP-Link社)より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)
さて、我が家では継続して以前に同社様よりご提供頂いたArcher AX73がメインを張っている環境となっており、このルーターに変えてからというもの生活環境が一変している。
Youtubeは勿論のこと、その他VODも4Kをデフォルトで流せる状況となり、QOLが爆上がり中。
(最早ここらへんもテンプレ)
で、この度同社よりWi-Fi 6EのメッシュWi-Fiルーターが出るということでご提供頂いた。
ということで新発売のTP-Link Deco XE75についてレビューしていく。
結論からお伝えするがコレ、すごく速いし安定している。すごい。
びっくりして記事タイトルがバカ丸出しになっちゃった。
TP-Link Deco XE75 の基本データ
TP-Link について
TP-Linkは1996年に設立された会社。
コストパフォーマンスに優れたネットワーク製品を多数提供している。
詳細はArcher AX73の記事を参照。
TP-Link Deco XE75 について
製品情報としては以下の通り。
スペック値について書き出してみると以下の通り。
TP-Link Deco XE75 | |
---|---|
サイズ | 105 × 105 × 169 mm |
ワイヤレス規格 | Wi-Fi 6E 6GHz:IEEE 802.11ax 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a 2.4GHz:IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
周波数 | 2.4GHz+5GHz+6GHz |
最大通信速度(理論値) | 6GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160) 5GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
接続端末数 | 最大200台 |
ワイヤレスセキュリティ | WPA-Personal WPA2-Personal WPA3-Personal |
インターフェース | ギガビットポート×3(各Decoユニット) *WAN/LAN自動判別 |
プロトコル | IPv4 IPv6 |
その他 | HomeShield(保護者による制限) AIメッシュ ビームフォーミング ハイゲインアンテナ×4(内蔵) |
性能としては、ほぼほぼDeco X60に近い。
大きな違いはDeco XE75はトライバンドに対応しており、そのバンドが6GHz帯であるということ。
無線でのサテライト間接続に専用の6GHz帯域が割り当てられるため、5Ghz帯への減衰や干渉がおこならない。
今市場にある無線端末は大体が2.4Ghz/5GHzのみ受信可能であるため、6GHz帯域がバックホールとしてゴリゴリ使用されても端末の使用感へは全く影響が発生しないということだ。
6GHz帯域をバックホール以外にも使用することができ、対応端末が手元に来た場合に受信させることも可能であるため将来性があるのもポイント。
また最大接続端末数も驚異の200台を公表しているため、およそ本機で事足りないことは無いだろう。
そもそも6GHz帯域(Wi-Fi 6E)ってなんだ
「なんか当たり前のように6GHzがどうしたとか言われても」と思ったそこのあなた。
公式様がわかりやすく纏めてくれているので以下を確認されたし。
要は、従来の帯域に比べて帯域幅が広く、混雑していないので安定した高速通信が可能ということ。
4Kが最早当たり前の時代、8KだVRだと馬鹿みたいな通信量が必要となるコンテンツが日常に現れ始めた昨今に対応すべく現れた最新規格、とでも認識しておけば良い。
本機はその6GHz帯域(Wi-Fi 6E接続)を「専用バックホール」か「Wi-Fiネットワーク&バックホール」に変更/選択することが可能。
基本的には専用バックホールとして干渉の少ない高速メッシュ環境構築に使用することになると思う。
Wi-Fi 6E接続に対応している端末を所持している場合は後者を選ぶことで最新規格を享受することが可能だ。
TP-Link Deco XE75 の外観
まずは外箱から。
Decoシリーズの箱デザインは個人的に好き。
Wi-Fi 6Eのアピールがすごいぜ。
ここにもWi-Fi 6Eについて説明がある。
正直ここに記載されている内容だけ理解しておけばOKだと思っている。
御開帳。CIWSみたいなの出てきた。
内容物。
本機と電源ケーブル、LANケーブルと導入ガイド。
ここらへんは既存のDecoシリーズと変わらない様子。
本体はPixel 6より少し大きい程度。
要は一般的なスマホよりちょっと大きいぐらいという感じ。
上部。
中央のPマークはLEDであり、状態に合わせて発光する。
背面は排熱口らしき機構が確認できる。排熱音は皆無。
RESETボタンも配置。
背面もシリーズ共通ポート3つと電源ポートのみ。
TP-Link Deco XE75 の良いところ
何だかすごく速い
今まで弊ブログでは以下Decoシリーズをレビューしてきた。
これらはどれもトライバンドでは無く、フラッグシップモデルというわけでもない。
ましてやDeco X50なんてWi-Fi 6Eを抜いてしまえば性能値としてはほぼDeco XE75と一緒。
なので今まで通り、Archer AX73には至らない測定結果なんだろうな、と思っていた。
そんな一発目の測定結果が以下である。
Archer AX73超えちゃった。
普通に考えて「あり得ない」。
なぜなら測定器はPixel 6でありWi-Fi 6Eには対応しておらず、そして上述した通り本機の5Ghzとしての性能値はDeco X50と同等だからだ。
Deco X50は平均190Mbpsに対し、本機が800Mbpsというのは信じられない。
ということで測定を継続。
3日間を平均値(小数点切り捨て)とし、その平均値を記す。
6GHz帯域(Wi-Fi 6E接続)は「専用バックホール」として使用。
いつもは比較対象としてのArcher AX73を引き合いにしているが、いつも同じ測定結果で面白くないので割愛。Archer AX73の平均値は過去レビューから確認してほしい。
ということで今回はイーサネットバックホールとの比較計測を載せていく。
9時 | 12時 | 15時 | 18時 | 21時 | 0時 | 3時 | |
Deco XE75 バックホール | D:780Mbps U:91Mbps | D:622Mbps U:97Mbps | D:587Mbps U:89Mbps | D:621Mbps U:89Mbps | D:556Mbps U:88Mbps | D:667Mbps U:85Mbps | D:790Mbps U:99Mbps |
Deco XE75 Eバックホール | D:668Mbps U:78Mbps | D:558Mbps U:89Mbps | D:589Mbps U:98Mbps | D:592Mbps U:99Mbps | D:542Mbps U:89Mbps | D:590Mbps U:99Mbps | D:599Mbps U:92Mbps |
やはり平均800Mbpsはなかった…よかった…という話ではない。
明らかに速い。なんだったらイーサネットバックホールより速い。
マジでかWi-Fi 6E。
筆者環境とこれまでの経験として、あり得ない測定結果となってしまったがコレが現実。
この測定期間以外もちょくちょく測定していたが、あまり変わること無く平均してこれら測定値を出せていた。
設定も2週間程度いじくり倒していたが、あまり変化は見られず。。
勿論体感速度も明らかに変化しており、4Kストリーミングの読み込みなどは爆速ですこぶる快適。
筆者環境と相性が良かった、という話では納得できかねるが、本機のポテンシャルの高さは十二分に把握できる測定結果と相成った。
Decoアプリがリニューアルされて快適
Decoアプリがリニューアルされよりグラフィカルに解りやすくなった。
設定や管理も直感的だし、初期設定もとってもお手軽。
HomeShieldは相変わらず大変に便利。
年齢設定も可能なため、年齢に合わせて勝手にアダルトだギャンブルだというコンテンツのフィルタリングまでしてくれる。
個人ごとに利用端末を設定しておけば一括で管理が可能なのは親として便利。
ハンドオーバーのラグ発生がほぼ無し。
体感Deco X50よりスムーズにハンドオーバーしている印象。
技術力の向上が体感できるのは素晴らしい。
通信途絶もほぼ発生せず利用が可能。
製品のキャッチコピーの如く、「高速Wi-Fiでお家を塗りつぶせている」感覚が心地よい。
ファームアップも頻繁に実施されており安定性もうなぎのぼりだ。
TP-Link Deco XE75 の残念なところ
ぶっちゃけ無い。
IPv6が未検証らしいが、筆者環境では普通にDS-Lite接続も使えるし何も問題ないでしょう。
強いて言えば…。
Decoアプリのデバイス管理アイコンが少ない
Decoアプリの端末ごとのアイコン設定が可能なのだが、選択肢が上記のみ。
Archer系のTetherアプリはこれの3倍位アイコンあるじゃん!なんで8個しか無いの!
ガッツリ設定して管理する筆者的には面白くない。もっと増やして♡
電源がでかい
Decoシリーズあるある。
USB変換タップよりもふたまわりぐらいでかい。
故に設置場所や設置方法に気を使う必要がある。
まぁしゃあない。
TP-Link Deco XE75 の総評
纏めると、以下の通り。
まさかのArcher AX73超えの速度を実測。
底知れぬポテンシャルを持つ優れたルーターであると判断した。
Deco X50で突っ込んだように、AIメッシュ機能があまりにも体感できずよくわからないところではあるが、それがどうでも良くなるぐらいのポテンシャルが本機から満ち満ちているのでOKです!
Wi-Fi 6E対応端末の導入でまた評価が変わってくるかもなので、確認次第本記事を更新していこうと思う。
何にせよ、そのような将来性も備えた優れた端末であると評価した。
このフィジカルモンスターがこれからどう活躍してくれるかがとても楽しみだ。